快気分析

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仕組みとアプローチ -  明智光秀が山崎の戦いで大敗した要因を考える 光秀は内誓紙(秀吉の先端兵器)も人質も取っていなかった

2019-07-10 19:48:59 | 明智光秀
 これまでの記事でわかる通りですが、明智光秀は内誓紙を交わして相手の弱みを握る、と言う手口を秀吉の様に使わなかったようです。
 明智光秀に関する内誓紙については少なくとも摂津衆に対してはどうも残っていないようなのでこのような見方となるのですが、ならば「実際は光秀も内誓紙を交わして相手を脅していたのではないか?」と言う考え方も有るのかも知れませんが、明確な事はわかりません。
 ですが光秀はあまりそうした手口は使わなかった可能性が高いと考えています。
 それは「光秀が人質をとっていなかったのが山崎の戦いの敗因である」、と言う旨の事をルイス・フロイスは書いているからです。
 
引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%99%BA%E5%85%89%E7%A7%80#cite_note-111

フロイスは本能寺の変の後、摂津国に軍を向けて諸城を占領し、諸大名から人質を取らなかったことが秀吉に敗北した原因であるとしている[注釈 26]。
(中略)
26.^ 「明智が信長を殺した頃、津の国の殿たちや主だった武将らは毛利との戦いに出陣していたから、同国の諸城の占領をすぐに命じなかったのは、明智が非常に盲目であったからで、彼の滅亡の発端であった。それらの諸城は、信長の命令によってほとんど壊された状態にあり、しかも兵士がいなかったので、500名あまりの兵をもって、人質を奪い、彼らを入城せしめることは、彼にとって容易な業だったはずである」「明智は勘違いして、(高山)右近殿は中国から帰って来れば自分の味方になるに違いないと考えていたからである。そこで彼はジュスタ(右近の妻)に対して、心配するには及ばない、城はあなたのものだ、と伝えさせた。高槻の人たちは、彼に美辞麗句をもって答えた。それは時宜に処した偽りのものであったが、明智はそれを聞いて無上に喜び、人質を要求しようともせず、また同様の目的で、我々(イエズス会員)に手出しすることもなかった。しかもジュストが敵になった後においてさえ、その態度は変わらなかった。彼は、信長がかつて荒木(村重)に対して行ったことを知っていたし、そのようなことを彼はなすことができ、高槻の人々をなんら苦労しないで捕らえ得たはずであった。彼の都地方の全キリシタンが明智が死ぬまで抱いていた最大の苦悩と心配の一つは、もしかすると、明智は、我々を人質として捕らえはしまいかということであった」[85]

引用終了

 「内誓紙を交わして相手の弱みを握る」と言うのは相手から人質を取るのとほぼ同じなわけであり、「内誓紙」か「人質」のどちらにしても明智光秀は敢えて実行していなかったらしいようです。
 そして一方では秀吉は少なくとも中川清秀と「内誓紙を交わして相手の弱みを握る」事をしていたようなのであり、結局これが明智光秀には致命傷になったのではないでしょうか。
 そして細川忠興には光秀の娘である玉(ガラシャ)が嫁いでいたのですが、これって実際には「細川藤孝・忠興親子に光秀が人質を出していた」、と言う事でも有るわけです。
 光秀は細川親子に人質を差し出しておきながら、人質を取っていなかった、だから堂々と細川親子に中立を宣言されてしまった、と言う事にもなるわけです。
 そして筒井順慶からも人質は取っていませんでした。
 「人質を取る」と言うのが汚い方法と考えればそうかもしれませんが、内誓紙と言う人質同様のものを取って自分に強制的に加勢させると言うのもそれに近いものだったのではないでしょうか。
 ですが人質を取るのとは違い、内誓紙を取ると言うのは表面に出て来にくい事、そしてよりソフトなイメージでありながら実際は人質と同様な効果が有るわけで、これが秀吉の多用した「先端兵器」だったのかも知れないと思っています。

仕組みとアプローチ -   地球は温暖化しているのか、それとも寒冷化しているのか

2019-07-10 08:24:10 | 地震 津波
 地球は温暖化しているのか、それとも寒冷化しているのかについて、世界では様々な意見が有り、対局的な見方も多いようです。
 以前に記事にした通り、(個人的にと言う程度に過ぎませんが)、現状では温暖化要素と寒冷化要素が交錯しているだろうと考えています。
 温暖化要素は火山性活動の活発化による地熱やそれによる海水や地下水などの温度上昇、都市化、森林の喪失、温室効果ガスなどであり、寒冷化要素は噴火による火山灰、塵などによる太陽光の遮蔽、太陽の活動の低下などです。
 ではそれで今後どちらの方向になって行くのか?となるとそれは噴火による火山灰や塵がどれだけ大気に放出され、反対にどれだけ火山灰や塵が地表や海洋、淡水域などに降下沈着して大気から除去されるか、と言う事が大きな要素の一つなのではないかと思えます。
 仮に大気から除去される火山灰や塵が、火山から放出される火山灰や塵に比べて多い状況になると、太陽光が遮られにくくなって温暖化要素に大きく影響すると考えられます。
 温室効果ガスについては確かに温暖化要素ではあるのでしょうが、二酸化炭素については植物が光合成で草木に固定できるので一酸化二窒素やメタンよりはまだ解決の余地が有ると見ています。
 これらの事を総合すると、「現在、地球は火山性活動の活発化で火山灰や塵が大気に多く放出されてそれも寒冷化要素の大きな要素となっているが、しかし今後も大規模噴火の多発が継続するとは限らない上、仮に大規模噴火の多発が継続したとしても必ずしも火山灰や塵を多量に放出するタイプの噴火とは限らず、例えば海底火山の噴火や溶岩が多いだけの噴火などの割合が多くなる事も有りえるわけで、その場合には地熱や海水、淡水などの温度上昇や大気中の火山灰や塵の降下沈着などが温暖化要素として作用し、それが寒冷化要素を大きくオーバーする事になった場合には急激に温暖化する可能性は少なくない上、更に太陽の活動も想定外に活発になる可能性もゼロではない」と言う論理になるだろうと見ています。
 尚、温暖化要素には他にも挙げられるものが存在すると考えていますが、この点については気が向けば記事にするかも知れません。