快気分析

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仕組みとアプローチ -  明智光秀が山崎の戦いで大敗した要因を考える 人質を取らなかった光秀が離反の連鎖を生んでしまったと言う仕組み

2019-07-11 12:58:41 | 明智光秀
 明智光秀が内誓紙も人質も殆んど取っていなかったのが敗因につながったと言うのは前回記事の通りですが、特に人質を取っていなかった件について更に考えてみたいと思います。
 内誓紙の方は表面に出る事がまず無いのですが人質を取っているのかいないのか、と言うのは多くの人が知る事となり、他の武将にも把握ができる事が多いようです。
 ここで仮に明智光秀に加勢するかどうかを考えている武将がいたとします。
 多分ですが、その武将自身は明智方に人質を取られたくはないでしょう。
 何故ならば事態が急変して反明智方に加勢、或いは寝返りする必要が出て来た場合に差し出した人質がアダとなって簡単に明智方から離反できなくなるからです。
 ですがその一方でその武将は明智方に加勢する以上は、他の武将が明智方に人質を差し出すのを望むと思います。
 何故ならそれだけ明智方は加勢した諸武将を人質で拘束でき、離反を防ぐ事ができるからです。
 と言う事なので明智光秀が人質を積極的に多数取る方針であったなら、明智方に加勢しても大丈夫だろうと考える諸武将が多くなり、反対に明智光秀が人質を多数取る方針が見られないのなら、それは急に離反するか中立する諸武将が続出するのではないか?と思って明智方に加勢しないか中立宣言をしたり、或いは様子を見てモタモタしたり、そして最悪の場合は寝返りを企む者が出て来る可能性が想定できるわけで、「ならば明智方に加勢するのは止めておこう」、と言う判断になってしまった武将が少なくなかったはずです。
 明智光秀は人にはどう思われても良いから強引にでも人質を取っていたなら、それが更に明智方に加勢する武将が増える要因となってかなりの軍勢となり、山崎の戦いのような惨敗はしなかったのではないかと思えます。
 秀吉は中川清秀らから情報を得て明智光秀が人質を取ろうしていない事を把握し、それで強気に畿内まで進軍したのかも知れません。
 明智光秀がもっと多数の人質を取っていたならば、そもそも山崎の戦いが無かった可能性もゼロではないと考えています。