映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

目指せ寅さん五郎さん 三丁目の夕日

2012-01-23 10:24:17 | 新作映画
 三丁目の夕日、三作目を観て参りました。
作品の鮮度は当然落ちてますし、東京タワーのような象徴的な建造物もそうそうあるわけではないので、何を売りにしてゆけば良いのか悩みどころでしょう。間違いなく3Dではありません。
 詰まるところ、三丁目の住人の悲喜交々とした日常が、一番の見せ場であると思うのです。
茶川家鈴木オート家を中心にした昭和の住人を我々は楽しんでいるのですから、バックグラウンドにある時代背景は大切なファクターでありますが、一番の売りではないはずです。小道具として有効に使いつつ、住人たちを引き立てる脇役として、これからも楽しませては貰いたいですけど。

 寅さん(男はつらいよ)のノスタルジーと、五郎さん(北の国から)の家族物語を併せ持ったようなシリーズになれば良いなと思っています。どちらも、その時代を上手く表現しながら、でもやっぱり、主人公はそこに住む住人でした。次回作があるとすれば、四作目の成否が長寿番組になれるかどうかの試金石になると思います。