生まれてからずっと ひと所で全うする人生もあるけど
こうして四年間見知らぬ土地を彷徨う人生も ある
福井
50過ぎて初めて過ごした 単身の日々は
影絵のように掴みどころがない 夢うつつのよう
金沢
知る人の少ない生活環境も その日を繰り返せば
そのままいびつではあっても かたちになって
富山
気が付けば そのかたちの一片となっている
・・・・・だから 別れは寂しい
豊橋
二度と訪れる事のないだろう 街も
今生の別離になるかもしれない 人々も
津
今はただ 愛おしい
今はただ 懐かしい
岐阜
いつか また
元気で
名古屋金山
ありがとう だいすき
そして今年も桜の季節が
泣かないときつく決めていたのに、最後我慢できなくて
(18時20分 名古屋駅新幹線ホームにて)