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オーソドックスに手堅く纏まりました。
キムタク、解散後初のドラマ主演なので本人も周辺もかなり気を遣っただろうと察します。特に脚本と共演者には負荷が掛かったんだろうと思います。医療ドラマとは言え、日曜劇場ですから範疇はホームドラマが底辺に刷り込まれているので、浅野忠信と竹内結子は固く結ばれた夫婦のまま終わらなければいけません。キムタクのお父さん田中泯が握る寿司は美味そうじゃ無いけど、変な距離感のまま親子を演じ続けました。
途中の評でも書きましたが、結子さんの手術迄の長い間を埋めるためのエピソードが面白くなっていき、主軸の三角関係や病院運営の裏舞台とか確執なんかがどうでも良くなってきちゃったのは本末転倒でした。まあ、収まるところに収まるだろうと予想していましたが、寸分の狂いもなく見事に定位置着地といったところでしょうか。
キムタクもジャニーズ事務所も熱心なファンも一安心の出来でした。
何よりも、気を遣いながら伴走した大物俳優の皆さんが、一番ホッとされたのじゃ無いでしょうか。ドラマとしての目新しさはありませんでしたけど、違う意味でのドキドキを感じた三カ月でした。