映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

BE:the ONE-MEANT TO BE- 音はつながる

2024-11-24 13:21:00 | 新作映画
永らく映画館通いしてるけど、出待ちされたのは初めてだ。後ろから声をかけて来たのは多分20以上は歳下の女性
新手の美人局かと瞬時疑ったが、2300円もの映画観て交通費考えると残金2000円もないこんなオッサン誘わないわな

「さっきの映画お一人で観てましたよね?もしかして、BESTYですか?」

何故、還暦過ぎたオッサンが、BE:FIRSTのライブドキュメンタリー映画を観ていてかを彼女に語る

わたくしの娘がまさしくBESTY(ファンをそう呼ぶらしい)。来年から社命でニューヨークへ転勤するらしく、ひとりでも多く映画館に動員したかったみたいで餞別代わりに観てこいと
バカな親父は、誰もいそうも無い日曜朝8時25分に横浜の外れにある映画館なら恥ずかしくないだろうからとやって来たのです。と

理由はどうであれ、BE:FIRSTに触れてくれたことが嬉しかったと、暫く立ち話をすることになった
こんな風に音楽を通じて見知らぬ誰かと触れ合うから、きっとわたくしたちは毎日音を楽しんでいるのかも知れない


BE:FIRSTについて
何んにも知らない
基礎知識として、ウィキペディアで調べみるとAAAのメンバーのひとりがプロデュースしている7人のボーイズグループ
オジサンの拙い理解ではK-POPとLDHの真似っこダンスパフォーマー程度

この映画観てなければその認識は変わる事はなかっただろう。昨今乱造される同様のグループを識別するのは、もはや無理
野太い声でシャウトするライブを見るとただのアイドル崩れじゃなく、ロックバンドを後ろに付けても遜色ない力強いボーカルだ。それも、7人全員が皆んな歌唱力があるので説得力がある

実はBTS以外のK-POPはただの猿真似にしか感じられずウンザリしているし、LDHは世界観に違和感がありついていけない
ジャニーズ系列のお子様パフォーマンスは日本独自の学芸会芸として否定はしないけど、ライブで一緒に拳は振り上げられない

昨年行ったUVERworldにメンバーのひとりが客演してたからか、なんとなく歌の雰囲気が似てるよう感じたんだけど(知らぬ者のいい加減な感想)
元気なうちに、一度でいいからライブに参加してみたい。結構縦乗りで楽しむ自信はある


映画について
東京ドームライブコンサートに向けて準備するドキュメンタリーと、ライブのパフォーマンスが交互に映し出される良くあるパターン
メンバーのインタビューを見ると、彼等がまだ青年にもなり切れてない少年っぽさを有してることが分かる
応援してる所謂BESTYの多くは圧倒的に若い女性だけど、お母さん世代の方も結構いるのはそんなことも関係してるのかも

涙が溢れて仕方なかったのは、メンバーの真摯にライブへ取り組む姿より、ライブを成功させるために必要な最後のピースはBESTYだと言いきる信頼関係。それに応えるBESTYの無私の愛情
わたくしも熱心なAIMだから、その気持ちには痛いほど心を揺さぶられる


前にも書いたけど、わたくしたちの世代はビートルズには間に合わなかった分、音楽の多様性にはとても恵まれた
戦前のジャズベース歌謡曲や演歌の良さも知っていながらNewJeansにだって正当な応援ができる
ユーミンや中島みゆきを経てオリビアやABBAにポップスを教えてもらい、イーグルスとフリートウッドマックはロックの教科書だった
新しく知らない音楽に触れる事は、きっとこれからもわたくしの世界を広げてくれると信じている


何はともあれ、アメリカに旅立つ娘が事件事故などに巻き込まれる事なく、筒がない日々が送れるよう祈る
そして元気に帰国した折にはオトウをBE:FIRSTのライブに連れて行って欲しいものだよ
次はライブ会場で会えると良いですね。と言って別れたBESTYの彼女に、この白髪頭が跳ねている姿を見せてあげたい










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