朝9時からこんな景色の見られる映画館で観た映画は、先週に引き続き嬉し泣きの涙が止まらない。ララランドが楽しめたから、同じスタッフで創られたミュージカルならそこそこいけるかなと思っていたけど、想像以上の出来に大満足。
フェリーニとフォッシーとワイズが一緒につくったかのような高揚感ある作品だった。
サーカスはそもそもフリークスを楽しむための見世物だし、ミュージカルは異次元の世界を体験するためのものだ。どちらも楽しんで欲しいから作られた事を忘れてはいけない。虚構とまやかしを信じてこそこの物語は寄り添ってくれる。
それにしも、歌劇はアメリカ人のエンターテイメント魂を余す事なく魅せてくれる。歌も踊りも抱擁も彼等の底力を感じる。舞台にもスクリーンにも何万という役者(演者)がオーディションを受け、そのために積み重ねた努力とちっぽけな幸運を礎に登りつめてくるショウビズの世界は日本の芸能界とは雲泥の差なんだろう。
年に一度はこんな楽しい世界を堪能させて欲しい。
それがアメリカ映画の価値だと信じている。