映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

すこ~し、残念。かなり、ガッカリ。

2018-07-21 09:38:38 | 新作映画



前作「バケモノの子」に不満を感じていたので、今度は期待していたのですが、一層酷くなってしまい夏の楽しみが取り上げられてしまったような侘しさです。

「時をかける少女」「サマーウォーズ」で魅せてくれたトキメキは何処にいっちゃったのかしら?
「おおかみ子どもの雨と雪」で描かれた瑞々しい家族の物語はもう観ることは出来ないのでしょうか?

98分が長く退屈に感じた映画は久し振りでした。
小さなお兄ちゃんと高校生の妹未来が時空を超えて、父と母そしてもっと遡り曾祖父母の青春まで疑似体験するお話しに絞れば良いのに、前半の雛人形や飼犬とのエピソードは面白くない割に尺が長く白けてしまいました。

わたくしも三人子供がおります。上のお姉ちゃんと弟は二つ違いですから、所謂赤ちゃん帰りする長子も見て参りました。わたくし自身も長子なのでくんちゃんほど酷くないにせよ生まれたての赤ちゃんにヤキモチ焼いたかもしれません。
そんな子供を描いたアニメ映画を知らないし、アニメに限らず映画ドラマ小説でもお目にかかった事はないです。とても目の付け所は冴えているのに、お兄ちゃんが五月蝿いだけのわがまま坊主に見えてしまっては感情移入できません。

東京駅で迷子になってから、未来とお兄ちゃんが翔ける時空の景色は細田守の作家性が色濃く出ていて楽しめました。曾祖父母の駆けっこのシーンは、涙ぐんでしまいました。
重ね重ね勿体無いつくりの作品で、プロデュースする側がもうちょい主導権を握ったコントロールができていれば良かっただろうにと悔やまれます。

声優も致命的な失敗だった事を記して置きます。