春ドラマもそろそろ序盤から中盤へ移る時期となった。
期待も込めて観続けているものもあれば、リタイアしそうなものもある。
「ストロベリーナイト サーガ」
前作があまりにも強いイメージで残っているため、リメイクとしてはかなり損をしている。初回は姫川も菊田も馴染めなかったけど、2回目からはそれ程苦にならなくなった。確かに井岡や勝俣は明らかなミスキャストだけれど、ドラマ全体の色調は原作とも前作とも違和感はない。(それがかえっていけなかったのかもしれない)
誉田哲也の原作はかなり読み込んで好きな作品だから、もしこのドラマがリメイクでなければ褒めていたと思う。二階堂ふみは若干子供っぽい悋気が気になるものの、女だてらに捜査一課の班長をそれらしく演じている。結子さんが原作以上に魅力的だったから比べるのは酷だけど、雰囲気と演技力でカバーしているからこれからも応援したい。
「わたし、定時で帰ります。」
二回目くらいで切り捨てるかもしれないと思っていたが、さすが奥寺佐渡子の脚本はただのOLドラマやお仕事ドラマにはしていない。今シーズンでは思わぬ拾い物だと思う。吉高由里子も適度に力が抜けていて彼女の可愛げある部分が生かされている。物語の作り方はよくある一話完結持ち回りのスポット宛で一緒に働く人たちを題材にしている。縦糸になるのが怪しそうな新任部長と元婚約者との絡み。ユースケ・サンタマリヤも向井理も適役だから今後の展開が楽しみだ。余計な心配として、今の彼と結婚話が進んでいるけど、彼のお母さんと馬が合わなそうだったり、元彼とのよりが戻るんじゃないかとか気にかかる。できればそんなところはさらりと流して本題の働き方多様性をしっかり描いて欲しい。「逃げ恥」が恋愛の多様性を描いて共感を得たように、このドラマが働き方を多角的で魅力的に描いてくれないかと期待している。昨年の秋ドラマで野木亜紀子がやろうとしたことを上手くやれれば新しい女性ドラマの礎になるかもしれない。
「白衣の戦士!」
物語も設定もはっきり言って凡庸。
今まで何度も観てきたような話が薄っぺらに繰り返される。
何故観続けているのかといえば、中条あやみを鑑賞するためだけだ。美しすぎる容姿がナース服のコスプレを連想させる。下手なりに一生懸命演じているからお気楽な気持ちで応援しよう。
「いだてん」
10連休中に観逃したので、ここでリタイアかな。
マラソンの話より若き落語家の話が面白くなってしまったのでは本末転倒だ。
やっと綾瀬はるかが奥さんになってもっと係ってくるのかと思いきや、別々に暮らしていたのでは出番は限られる。これから日本選手がオリンピックの舞台で活躍し、東京五輪誘致へとお話しは続くのだろう。歴史的な出来事に興味はあるけど、観たかったのはクドカンが配置する癖のある人々の悲喜交々だ。余りにもかかわる人物が多過ぎてドラマも整理できていないし、こちらもついて行けそうにない。
「なつぞら」
放送開始から一月以上が経ち登場人物もかなり出揃ってきた。
序盤の立ち上がりは期待以上の出来に満足している。「まんぷく」の時に幾度も書いてきたが、朝ドラはやっぱり若くて可愛い女の子が主人公じゃなきゃダメだ!幼少期の健気に頑張るなつも好きだけど、高校生に成長して明るく元気に生きているなつが魅力的だ。広瀬すずをあてて書いたわけじゃないだろうけど、彼女が北海道の酪農農家に生まれ育ったならばこんな風になっただろうと思わせてくれる。
ロケーションの雄大さが物語に奥行きを与えているのは間違いない。東京新宿へ兄探しに出てきた週は狭苦しい鬱陶しさが漂い、早く北海道に帰って欲しかった。高校を卒業すれば舞台が東京になってしまうのだろうから、ちょっぴり不安ではある。
色々なところで絶賛されているように、草刈正雄のじいちゃんは素晴らしい。前作で松坂慶子が占めていた立ち位置同様、ベテランの役者じゃなきゃだせない懐の深さを感じさせる。今まで草刈正雄はカッコイイだけの大根役者だと思い込んでいたけど、見直さなきゃならない。
なつを取り巻く男の子も朴訥な雰囲気があり好感が持てる。この先どうなって恋話になってゆくのか想像ができないだけに楽しみだ。
個人的には姉妹として育った夕見子と明美の二人が気にかかる。同い年の夕見子は分かりやすくキャラクター設定させており、この先もなつと絡んできそうだが、妹の明美はお手伝いのできるしっかり者だけど影が薄い。何か輝ける挿話を用意して欲しいな。東京編では別れたままの本当の妹も出てくることだろうから、そちらも楽しみだ。
農業高校に通いながら酪農の手伝いをする女の子が、大都会でアニメーション制作にかかわってゆく半生がこれから始まろうとしている。毎日録画した15分のドラマを観ることが幸せだ。
BSで再放送している「おしん」を観てる。
社会現象になるよな。面白いもの。
期待も込めて観続けているものもあれば、リタイアしそうなものもある。
「ストロベリーナイト サーガ」
前作があまりにも強いイメージで残っているため、リメイクとしてはかなり損をしている。初回は姫川も菊田も馴染めなかったけど、2回目からはそれ程苦にならなくなった。確かに井岡や勝俣は明らかなミスキャストだけれど、ドラマ全体の色調は原作とも前作とも違和感はない。(それがかえっていけなかったのかもしれない)
誉田哲也の原作はかなり読み込んで好きな作品だから、もしこのドラマがリメイクでなければ褒めていたと思う。二階堂ふみは若干子供っぽい悋気が気になるものの、女だてらに捜査一課の班長をそれらしく演じている。結子さんが原作以上に魅力的だったから比べるのは酷だけど、雰囲気と演技力でカバーしているからこれからも応援したい。
「わたし、定時で帰ります。」
二回目くらいで切り捨てるかもしれないと思っていたが、さすが奥寺佐渡子の脚本はただのOLドラマやお仕事ドラマにはしていない。今シーズンでは思わぬ拾い物だと思う。吉高由里子も適度に力が抜けていて彼女の可愛げある部分が生かされている。物語の作り方はよくある一話完結持ち回りのスポット宛で一緒に働く人たちを題材にしている。縦糸になるのが怪しそうな新任部長と元婚約者との絡み。ユースケ・サンタマリヤも向井理も適役だから今後の展開が楽しみだ。余計な心配として、今の彼と結婚話が進んでいるけど、彼のお母さんと馬が合わなそうだったり、元彼とのよりが戻るんじゃないかとか気にかかる。できればそんなところはさらりと流して本題の働き方多様性をしっかり描いて欲しい。「逃げ恥」が恋愛の多様性を描いて共感を得たように、このドラマが働き方を多角的で魅力的に描いてくれないかと期待している。昨年の秋ドラマで野木亜紀子がやろうとしたことを上手くやれれば新しい女性ドラマの礎になるかもしれない。
「白衣の戦士!」
物語も設定もはっきり言って凡庸。
今まで何度も観てきたような話が薄っぺらに繰り返される。
何故観続けているのかといえば、中条あやみを鑑賞するためだけだ。美しすぎる容姿がナース服のコスプレを連想させる。下手なりに一生懸命演じているからお気楽な気持ちで応援しよう。
「いだてん」
10連休中に観逃したので、ここでリタイアかな。
マラソンの話より若き落語家の話が面白くなってしまったのでは本末転倒だ。
やっと綾瀬はるかが奥さんになってもっと係ってくるのかと思いきや、別々に暮らしていたのでは出番は限られる。これから日本選手がオリンピックの舞台で活躍し、東京五輪誘致へとお話しは続くのだろう。歴史的な出来事に興味はあるけど、観たかったのはクドカンが配置する癖のある人々の悲喜交々だ。余りにもかかわる人物が多過ぎてドラマも整理できていないし、こちらもついて行けそうにない。
「なつぞら」
放送開始から一月以上が経ち登場人物もかなり出揃ってきた。
序盤の立ち上がりは期待以上の出来に満足している。「まんぷく」の時に幾度も書いてきたが、朝ドラはやっぱり若くて可愛い女の子が主人公じゃなきゃダメだ!幼少期の健気に頑張るなつも好きだけど、高校生に成長して明るく元気に生きているなつが魅力的だ。広瀬すずをあてて書いたわけじゃないだろうけど、彼女が北海道の酪農農家に生まれ育ったならばこんな風になっただろうと思わせてくれる。
ロケーションの雄大さが物語に奥行きを与えているのは間違いない。東京新宿へ兄探しに出てきた週は狭苦しい鬱陶しさが漂い、早く北海道に帰って欲しかった。高校を卒業すれば舞台が東京になってしまうのだろうから、ちょっぴり不安ではある。
色々なところで絶賛されているように、草刈正雄のじいちゃんは素晴らしい。前作で松坂慶子が占めていた立ち位置同様、ベテランの役者じゃなきゃだせない懐の深さを感じさせる。今まで草刈正雄はカッコイイだけの大根役者だと思い込んでいたけど、見直さなきゃならない。
なつを取り巻く男の子も朴訥な雰囲気があり好感が持てる。この先どうなって恋話になってゆくのか想像ができないだけに楽しみだ。
個人的には姉妹として育った夕見子と明美の二人が気にかかる。同い年の夕見子は分かりやすくキャラクター設定させており、この先もなつと絡んできそうだが、妹の明美はお手伝いのできるしっかり者だけど影が薄い。何か輝ける挿話を用意して欲しいな。東京編では別れたままの本当の妹も出てくることだろうから、そちらも楽しみだ。
農業高校に通いながら酪農の手伝いをする女の子が、大都会でアニメーション制作にかかわってゆく半生がこれから始まろうとしている。毎日録画した15分のドラマを観ることが幸せだ。
BSで再放送している「おしん」を観てる。
社会現象になるよな。面白いもの。