映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

一度死んでみた

2020-06-13 20:08:00 | 新作映画
3ヶ月ぶりかな
映画館はやっぱり落ち着く
全然前のようにはいかないけれど、スクリーンに映る画は最高の娯楽だな

それでもって、自粛寸前に観ようと思っていた作品だったから雨降りの横浜みなとみらいまで出かけてみる
良い女優の条件として笑いのとれる事だと書いたことがある。若手筆頭の表現力を持っている広瀬すずが、初めてのコメディでどれほどの力を出せるか期待してもいた

細部に巡らせた伏線の割には脚本も演出も些か大雑把だったように思う。コメディはどんなドラマより緻密に計算された作り込みをしないと面白くはならない。設定や物語に少しでも違和感があると白けてしまい笑えないものだ
役者の力量だけで魅せるのには無理があるというもの。最近寅さんを観てつくづくそう思った

すずは良くも悪くも何時ものすずのままだった。役の設定が中途半端だから振り切るまでの女の子にはなれていない。アカペラで歌うシーンがあり、歌も上手なんだと思ったけど想像の範囲以内かな。次もっと頑張りましょう
チョイ役までかなり贅沢なキャストが顔を出してくれるので、その意味ではお買い得感があるけれど、活かしきれているわけではなく無駄遣いと言われても仕方ない

ラストのキスシーンも取って付けた唐突感いっぱいで、誰が喜べば良いのだろう
せっかく笑おうとこの時期に映画館にまで足を運んでくれたお客に対して、心ゆくまでのサービスが出来たとは思えない
どの作品でも酷評される三谷幸喜とか福田雄一とかって、考えてみるとすごいクリエイターなんだよ