10月の頃 「サウンド オブ ミュージック」
学園祭の季節になりました。
街角に告知のポスターが並ぶと、遠い昔映画クラブの文化祭で行なった寸劇を懐かしく思い出すのです。
映画好きは当然観るのが好きなわけですが、お気に入りの映画の特にお気に入りのシーンにはこの上も無く愛着があり、密かに自分でその中に入り込みたいと思ったりしてます。
今月の思い出の映画「サウンド オブ ミュージック」のあのシーン。
家庭教師のマリアに歌う喜びを与えられた子供たちが、宴会でのサヨナラをするあのシーンですよ。
あの数分の振り真似を会得するためだけに、3時間の映画を3回、合計9時間も観続けた強者もいたのでした。
今のように配信はおろか家庭用ビデオさえない時代、映画は映画館で観るものでした。(TV放映は一度しか観れませんし、こちらのタイミングを聞いてはくれませんし)
そんな不便な時代だったからこそ、あの振り真似を真剣に覚えた時間が今とても愛おしいのです。便利な時代しか知らない若い方にはこの宝物は分け与えられません。残念。
ジュリー・アンドリュース無くては成り立ちません。アルプスの神々しい美しさがなければあの感動は無いでしょう。子供たちの瑞々しい歌声はどれほど元気にしてくれたでしょう。そして、何は無くとも「ドレミの歌」「エーデルワイス」「もうすぐ17歳」などなど・・・心躍るなじみ深い名曲が忘れえぬ名作映画として50年たった今でも色あせることはありません。
もし未見の方がいたなら、死ぬまでに一度はご覧になるべき映画のひとつだと申し上げましょう。
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