13人の刺客を思い出せてくれる痛快な時代劇だった。2時間半は長過ぎると思っていたけど、たるみない演出はそれを感じさせない
巨悪に立ち向かうような勧善懲悪のお話しではないし、そもそも砦に籠る奴等は何かしらの悪事の末に縄をかけられた曲者ばかりだからスカッとした終わり方じゃなかったのがかえって良かった
白石監督の演出は初期の頃に比べると尖った痛さが失せてしまったようだけど、誰にも受け入れやすい安定感が増している
仲野太賀と山田孝之は、らしいキャラを楽しそうに演じてる
意外に良かったのは賊軍紅一点、鞘師里保。深夜テレビドラマの一話で印象的なヒロインを演じてから何となく記憶に残っていた
こういう大作で存在感を示せたのは、これからの彼女にとって大きな意義あること