映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

リーグワン ラグビーの季節

2023-12-16 17:14:00 | お遊び

横浜キャノンイーグルスvsトヨタヴェルブリッツ
僅差で横浜勝利!
終盤、シンビンで一人欠き残り3分負傷でまた一人
交代枠使い果たしているから13人での防御
シビレました





スクラム、そしてデクラークからの攻撃開始


姫野和樹、ファフ・デクラーク、ボーデン・バレット、アーロン・スミス
なんて事だ?
ワールドカップがやって来たのでしょうか

次の日本ラグビーに繋がるといいな

日産スタジアムには3万人強の観客が訪れ、師走中旬だというのに汗ばむ陽気の中で楽しみました
前に座っている家族も後ろの家族も小さなお子さん連れたヤングファミリー
子供たちはビックリするくらい難しいラグビーのルールも知っているし、選手の見分けも出来てました

この子たちが大人になるまでに、桜の戦士が世界の頂点に立って欲しいと、おじいちゃん思うのです




市子は月子としては生きられない

2023-12-16 04:40:00 | 新作映画

題材は昨年の傑作「ある男」に似ている
ただ市子は自らの意思で戸籍を持たなかったわけでは無い
その理由は劇中に段々分かるようになるから、この手のお話に興味があるならば鑑賞された方がいい

幸せなのかは一概に言えないかもしれないけど、わたくしは人生どん底を生きてきた人に会った事がない
子供の頃、川や山で命を落とした幼馴染もいるし、若くして癌に苦しみ他界した友もいるけど、所謂生地獄みたいな生き方をしている知り合いはいない

我々世代は総中流社会とかに括られて、給食を食べられない子はいなかったけれど、お手伝いさんが何人もいるような豪邸に住んでる奴もいなかった。正確にはいなかった分けじゃなく、数が少なかったことと生活環境の区別が鮮明だったことで交わりがあまり無かっただけかもしれないけど

バブル期以降の日本は、嫌な言い方になるが勝ち組と負け組に対局されつつあるし、生活環境の線引きが曖昧で表面は誰も皆んな大差なく見えて、一皮剥くと貧富・教養・価値観そのどれもが同じ日本人とは思えないほど違っている
市子が市子として生きられなかった悲劇の一端がここにある



冒頭に記したように戸籍を持てなかったのは市子の意思とは無関係で、全て親の責任において糾弾されるべきことなんだけど、不幸の連鎖はこのように始まっていくのだというような典型例として語られる
わたくしも以前の職場で、夫のDVから子供と逃げてきたという関西出身の女性と働いていた事がある。逃げおおせるのは結構難しいことなんだと言っていたけど、子育てしながら流浪する心細さは想像するしかない

市子に戸籍を与えなかった母親を中村ゆりがエキセントリックに演じていて、最初に感じていた嫌悪感だらけのだらしない母親像が連絡船を見送る姿の頃には同情に変わっていく様が心痛い
そろそろこの女優にも優れた演技者を表彰する賞を与えてはどうか


進行性の難病を抱えた妹の生命維持装置を冷めた目で取り外す、杉咲花演じる市子の瞳には何の色も映っていなかった。存外、究極に行き着いた先にある景色には色即是空の真理があるのだろうか?
疲れ果てた仕事帰りの母親がその顛末を見て、市子にボソッと礼を言うシーンはなんだか安堵感さえ感じる

こうして幼かった市子は妹の戸籍を覆い、月子として大人になっていく

お祭りの屋台で偶然出会った青年と同棲し安定した暮らしを手に入れたのに、愛する人からのプロポーズを受け入れるのは自らの出自と向き合わなければならないという皮肉(ここにも日本の戸籍制度に対する是非を感じる)
哀しいけど、彼女に残された選択は姿を消す事だけだ

それが月子として生きていけなかった市子の、そしてこれからも市子として生きていこうと決めた、たった一つの矜持なんだと思う



今、トットちゃんが伝える事

2023-12-13 19:15:00 | 新作映画

それは、「あのね」を映画館で聴きたいと思って観たのだけれど
齢卒寿を迎えた黒柳徹子という人物の造形を知るにはうってつけのコンテンツでもあった
あれだけのベストセラーであっても、実はわたくし読んでいない
数年前に文壇を賑わせた火花も読んでないように、芸能人が書く小説を信用していないこともある

未読であっても、黒柳徹子の言動を知っていると、トットちゃんという少女がどの様に戦時を生き抜いていたのかがわかるような気がしていた。そして、映画は小説とは違うのかもしれないけど、思い描いていた通りの女の子がいたのだ

書かれた小説は40年以上前らしい
あの当時、多様性なんて言葉は誰も使わなかった。似た言葉を探すとすれば、変わり者がピッタリかもしれない
トットちゃんは変わり者。1980年の頃でさえそう形容されるだろうから、戦時中(今からザッと80年前)には充分問題児として扱われて然るべきだろう

時は流れ、トットちゃんの魅力は2023年の現代でようやく感受できる。そんな多様性が尊ばれる時代になった今だからこそ、映像化された意味があると思う
もう一人の主人公である校長先生。どの時代にも優れた教育者はいるのだろうけど、トットちゃんがトモエ学園で出会った校長先生の怪物的な教育方針は真似できないし、寸分違わず嵌ったパズルの様に会うべくして出会った師弟なのだろう

羨ましい

さて、少し下調べをしたのだが、トットちゃんの声を演じたのは7歳の 大野りりあなちゃんという少女だというのに驚いた。プロの声優だと思っていたから、今後どんなふうに大きくなっていくのか楽しみ


オマケでもらった あのね 歌詞カード
映画にぴったりな優しく包み込まれるような温もりある言葉
此方も天才だ



一歩 一歩 前に

2023-12-02 13:54:00 | 歳時記雑感

昨晩は会社の若き同僚の結婚祝いのパーティー

奥さんは留学先で知り合った韓国出身の方で、清楚で可愛いらしい女性だった

二人で歩む人生が始まったんだ

楽しく幸せな生活がいつまでも続きますように






お昼前に速達郵便がたっくんの推薦入試合格の報せを運んできた

わが家のペットも来春には大学生

これから未知の体験をしながら歩いて行くんだ

ずっと笑ってて欲しいな