映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

ドルフィン・アパート 入居3日目

2024-11-11 00:44:00 | お遊び
うわー。終わっちまったよ

2月から待ち続けてたあいみょんKアリーナライブ。永く待たされていたのに、呆気なく2日間は過ぎ去った
まあ健康(それ程じゃないんだけどな)で無事参加出来たことを喜ぶべきかな

新機軸いっぱいのドルフィン・アパートツアーはプロが作る本物のエンターテイメントだった
コロナ騒動を経てショービジネスはどの様変わったのか、変わるべきなのかがもっと議論されても良いんじゃないかな
前に戻った、良かった良かった・・・
そこで終わってたら、何も進化せず旧態然のパフォーマンスで満足しなきゃならない

初めてあいみょんが、満杯のアリーナツアーに涙を流した感動とは違う、洗練され完成したショーの達成感がある。共通するのは観客に喜んで欲しいというサービス精神だろうが、コロナ最中に無観客の野音で収録し配信された痛ましいライブ経験を糧に、伝える伝わることの難しいさとエンターテイメントが持つべき根源的意義の認識があった

率直に言えば、もっと伝えたい人の懐に飛び込みたいとの思いが成し得たステージだった
今出来る方法の最適解を目指した、力強いパフォーマンスである
あいみょんが目指すのは、一曲でも多くの歌を一人でも多くの人に、肌の温度が伝わるくらいの接点で共有したいとの、祈りに似た切実な思い
その原動力がポストコロナに対する回答だと思う


レベル3



小賢しい話はさておき、Kアリーナ2日目も全力で楽しんだ
スタートが今日も15分くらい遅れた。これは多分、興行側の問題と言うより時間まで席に着けない人が多くいる事の救済処置かもしれない
Kアリーナはキャパの割にトイレの数も場所も少ないよう感じた

遅れた事の弊害とは思いたくないけど、いつもはこっちが心配するほど喋りまくるMCに巻きがはいっていた
2日目は会場の撤収があるので已むを得ない事情もあるのだろう

会場のKアリーナは以前より喧伝されてる通りライブを楽しむには最高の施設だ
特に2日間宛てがわれたレベル3のエリアは申し分ない
横に広く設計されているので、あいみょんも言ってたけど客席との距離が近い(言い換えればあいみょんが近くで見られる)
あいみょんのように、歌詞の意味をしっかり伝えたいアーチストにはクリアに聴こえる音響も魅力だろう

ただ、施設そのものの欠点ではないけど、交通機関までの動線には今後も改良の余地がある。手抜き工事で利用延期になった橋が完成しても劇的に改善するとは思えない
せっかく横浜が誇れる最強アリーナが誕生したのだから、全国から来るエンタメ好きをガッカリさせない工夫が欲しい

2024年も元気なあいみょんに会うことが出来た。それには会いに行くための自分自身が元気でいることが大前提だ
夏の対バン、ドルフィン・アパート千葉と横浜、計4日
あちこち痛んでる身体をケアしながら、来年の神戸も楽しめるように生きてく
自分の白髪頭をさて置いて、結構周囲には白髪のご同輩を見かけた。そりゃ20代の女の子中心のファン層だけど、小学生から還暦超えまで幅広い老若男女に愛されているあいみょんに、また会いに行く






最後に、あいみょんと同じくらい感謝したいのは、毎回一緒に行ってくれるゆかりん
勝手に親娘設定とか言って同行してもらっている
多分、来春には転勤で横浜の地を離れてしまうだろう
叶うなら、またいつか一緒に親娘ライブに行ってくれないかな
Kアリーナ楽しかった。ありがと



健康第一
家内安全
その次は、あいみょん!



横浜Kアリーナ あいみょん降臨

2024-11-10 11:36:00 | お遊び
あいみょんがKアリーナで初めてのライブを行いました
わたくしその中のひとりとして参加できたこと、とても嬉しい気持ちでいっぱいです
あいみょんも君ロックの前に言ってましたが、ここで聞く皆んなの声は今日が初めてで後にも先にもこれ切りなんですね
それがライブならではの一期一会

ステージ構成は千葉の時と同じ、アリーナセンターに花道作られてました



今回当たったレベル3の席から見える景色です。アリーナの後方端っこなんかより、よっぽど良い感じです
中央花道の前方まであいみょん来ると肉眼でも良く見えました


こちらは一般抽選で当たった友人の席、レベル7から見たKアリーナ全容
かなり傾斜がきつく、ステージまでの距離を感じます

伊達にファンクラブ会費払っている訳では無いんですね


このステージで特別な思い入れしたのはふたつ

朝が嫌い
アルバム収録曲なので地味な印象を受けましたけど、聴き込むほどに味わい深い名曲です。同じ感想が多いからなのか、急遽MVも作られました
あいみょんの歌の上手さをたっぷり堪能できるミディアムバラードになっているのと、最終フレーズが歌い上げるドラマチックな作りです
当然、歌詞に登場する女性はあいみょんを通した恋に怯える普遍的な人物だから感情移入しますよね(還暦過ぎのおじさんさえそうなんですから)
嗚咽を漏らし泣いちゃいました

アコースティックセッション
しみじみ良いですね
今までは弾き語りスタイルでしかアコースティックの演奏聴けませんでしたから、とても新鮮でした
猫にジェラシーは可愛いらしい小品で、こういう演奏に合ってます
姿は名曲ですけど、弾き語りよりセッションの方が感情のこもり方がサラリとしていて、かえってエモーショナルでした
何より、バンドメンバーとの強い信頼感が伝わってきて微笑ましくて素敵でした

さあて、今日はKアリーナ2日目
席は1日目とさほど変わり映えしませんが、喉の痛み、腰の痛み、右膝の痛み、肋間神経痛を乗り越えて楽しんで参ります

あいみょん、あと数時間後に逢いませう





天才が信じた正義

2024-11-05 15:24:00 | 新作映画
南総里見八犬伝は何度も映像化されているので、八犬伝の物語自体にそれ程心動かされない
今回の映画の肝は作者の滝沢馬琴が主人公であり、八犬伝が完成するまでの物語が軸になっていると言うことだろう

はっきり言って、八犬伝の本編ストーリーは邪魔だった。ファンタジー要素があった方が映画的な見せ場が増えるし、8人使われている美男子のファンを動員したい下心は理解しているつもりだ
それにしても、今までの八犬伝のどれより陳腐でつまらなかった

役所広司と内野聖陽が馬琴と北斎を演じられては分が悪かろうと同情したいところだけど、それにしても見劣りが過ぎる
夢落ち程度に出て来るならまだしも、ダイジェスト版であの下手な芝居を見せられるのは辛い

あの本編部分をやめて、馬琴の半生が深く描かれていたなら傑作になったんじゃないかな
史実はどうだか知らないけど、鶴屋南北だけじゃなく歌川広重まで絡ませて、当時の天才たちが考えた虚と実に踏み込んだら相当見応えがあっただろう
正義が報われる事を信じて筆を取り続けた馬琴の気高さにも感服した

隠れた名演は馬琴の女房を演じた寺島しのぶだと思う。始終、口汚く亭主と北斎を罵る気風の良さで笑わせてくれたが、今際の際に見せた凛気の表情は流石としか言えない

それにしても、もったいない作品だ



群衆劇の醍醐味

2024-11-03 15:01:00 | 新作映画
13人の刺客を思い出せてくれる痛快な時代劇だった。2時間半は長過ぎると思っていたけど、たるみない演出はそれを感じさせない
巨悪に立ち向かうような勧善懲悪のお話しではないし、そもそも砦に籠る奴等は何かしらの悪事の末に縄をかけられた曲者ばかりだからスカッとした終わり方じゃなかったのがかえって良かった

白石監督の演出は初期の頃に比べると尖った痛さが失せてしまったようだけど、誰にも受け入れやすい安定感が増している

仲野太賀と山田孝之は、らしいキャラを楽しそうに演じてる
意外に良かったのは賊軍紅一点、鞘師里保。深夜テレビドラマの一話で印象的なヒロインを演じてから何となく記憶に残っていた
こういう大作で存在感を示せたのは、これからの彼女にとって大きな意義あること

夏ドラマはこの作品がすべて

2024-11-03 06:18:00 | 旧作映画、TVドラマ
夏から秋に放送されたドラマの中で、今年を代表する作品が生まれた事は忘れないようメモしておこう

海のはじまり
三流作家やプロデューサーなら、安直に夏ドラマだから連想しやすい海の単語を題名に付けて、ひと夏の恋の紆余曲折がダラダラ繰り返される薄っぺらな物語で場を繋ぐんだろうな
やっぱり、生方美久は本物だったことをこのドラマは示してくれた。いつかは前職の医療に携わった経験を活かした物語を紡いでくれると思っていたが、こんなにも早くそして想像を超える厳しい目線で観せてくれるとは・・・

確かに、夏君は一方的な別れ話をしてくる水季をもう少し深く詮索するべきだったし、水季が自分勝手に海を産むことを決めて結果周囲の人々の生き方まで左右させてしまったことは事実で、このドラマを素直に受け入れられない人がいることも理解出来る
それでも、人が生きていくのってそういう事の連続なんじゃないかな
その先に海ちゃんの笑顔があるなら許されると思った

古川琴音、大竹しのぶ、利重剛、有村架純の存在感に改めて唸り、池松壮亮を本当の意味で知った気がする
そして海ちゃんを演じた泉谷星奈ちゃんがいたからこのドラマは成り立っていた


他にも
芸達者な役者が家族を演じた「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」。クドカンの「新宿野戦病院」や朝ドラ「虎に翼」も最後まで楽しめた