○○ソムリエという言葉が目立ち始めてどのくらい経っただろう。
はじめは、日本酒のソムリエあたりからだったように思う。
ソムリエとは、もともとレストランなどで提供する料理に合うワインを選定して客に薦める職業のことらしい。
ワインにあるのだから、日本酒にあってもいいだろう。
あとは、野菜ソムリエというのがある。
料理に合う野菜を選定するのか、サラダを選定するのかよく解らないが、近所の奥さんが資格を取ったなどと噂になったりする。
ネットで検索するとみそソムリエというのもあるらしい。
これは、料理に使う味噌を選定するのだろう。
さて、なぜこんな話を書いているかというと「温泉ソムリエ」というのがあったので少し違和感を覚えたからだ。
温泉ソムリエとはなんだろう?
その人の症状にあった温泉を薦めるのだろうか?
どうも違うらしい。
PRレポートを書く職業のようだ。
タレントやマスコミ関係者も多いようだ。
ソムリエと名乗るからには、いろいろな温泉の効能を調べ、体の不調や病気や怪我の人に合った温泉を薦める程度の技量を有してほしいと思う。
言葉もイメージで変質してくるのはよくあることだが、ただのPR請負人にソムリエの称号を与えるようになったのだ。
まあ、それも良いのだけど、違和感を抱いて失笑する人もいるから、命名はもう少し慎重にした方がよさそうだ。