南の島の自然の中で暮らす、朝の少女(誰よりも早起き)と、その弟である星の子(誰よりも夜更かし)とその一家の幸せな暮らしの話です。
9つのエピソードに分かれており、朝の少女と星の子が代わる代わるに主人公となる構成です。
どのエピソードにも、心温まるオチがついています。
それだけでハッピーになれる本です。
アメリカインディアンの自然観に似た思想が流れているなあと思いながら読んでいったら、最後のエピローグで飛んでもない落ちが待っていました。
作者のプロフを見ると、夫婦そろって、アメリカインディアンの血を引いていると書いてありました。
やっぱりという感じです。
衝撃的なエピローグが無くても素晴らしい本だと思います。
(というか最後の落ちについては、無い方がボクの好みでした。作者の気持ちはわかりますが、それまで積み重ねてきたエピソードの方が、最後のインパクトより、重要なことだと思います)