58歳の定年間近の男が主人公って、もろボクじゃん。
ある日、家に帰るとドアの鍵穴がなくなっていた。そこから始まる男の放浪の日々。
幻想と現実、過去と現在が交錯するような夢と現実の世界を行き来するような不思議だが、現実的な世界が展開する。
自分で書いていて、なんだか解らない文章だが、読んでみると、なんとなく奇妙で自然なのだ。
チコちゃん(5歳)じゃないけれど、半世紀以上生きても人間はボーっと生きている時間が長いのかもしれない。
ひとつだけ言えることは、この物語を読みながら、覚えていないけどなんとなく楽しい夢を見ていたような気分になりました。