フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

蜜柑を持つ少女

2012-01-21 15:52:30 | Weblog
みかんを持つ少女

旅人が 冬の山道を登っていた 雪の道だ 空は曇っていたが
雪はやんでいた
吐く息は白く はやかった 背中の荷物は重く
足取りも重かった 旅人は疲れ果てていた
のどが渇いたなと思って 遠くを見つめたとき 足を踏み外して
崖から落ちて雪に埋もれた
雪の中で旅人は一人の少女と出会った 少女はみかんを持っていた

「これをどうぞ」と小さなみかんを旅人にくれた みかんを一房口に入れると
甘酸っぱい潤いともにみかんの香りが雪の中に広がって少女が消えた
旅人は気がついて 自分がしばらく気を失っていたのだと知った
でも周りにはみかんの香りが漂っていた 辺りを見回したが真っ白い雪のなか
体は雪の重さで動かなかった。叫ぼうとしたが声は出なかった
そのとき「おい、みかんの匂いがするぞ。やや、ここに人が埋もれているぞ」と
村人の声が聞こえた。「助かった」とつぶやいて 旅人が手を握り締めた時
その右手に小さなみかんを握っていた。

オーマイダーリン オーマイダーリン オーマイダーリン クレメンタイン
小さなみかんのことをフランス語でクレマンテーヌと言う
英語読みならクレメンタインだということを今はじめて知った。そしたら蜜柑についての
何かを書いてみたくなった。
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吉国

2012-01-20 20:03:11 | Weblog
大川上美良布神社に行った時からなぜあそこにこんなに大きな神社があるんだろうと不思議だった。もちろん正史じゃ通り一遍のことしか分からないから正史じゃないアプローチで調べてみた。ここは韮生の郷といって韮の生産が盛んなところで昔から裕福な地だった。美良布の美良は「みら」と言って「にら」の古語。ここの支配者は中臣氏。藤原の一族で平家との関連があった。社歴が1500年前に創立とあるがその前としたらここに吉国があったから出雲の地であり祭神が「太田田根子」だからスサノウノミコトか。「太田田根子」を祀っているのは高知では2社だけ。その両方が熊野神社というからここは「熊野総社」か。熊野神社といえば山岳信仰の中心。この地から物部、本山の山々へと修験の道が続いていると思うと古代浪漫が広がる。この近くに邪馬台国があってと話は広がっていくのだが。もう一度ゆっくり見てこよう。今でもここの秋祭りは県下で2番目の賑わいだそうだ。ここは米もうまいんだ。韮生米といってね。
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ゴールド免許

2012-01-19 17:30:55 | Weblog
自動車免許の更新に行ってきました。今回、初めてのゴールドです。一生無理と思っていたのにエッヘンです。5年間無事故無違反なんですぞ。そういえば今までスピード違反でよく捕まってましたっけ。無事故無違反で過ごすといままでのことがまるでウソみたいに思えてくるから人間なんて勝手なもんだ。でもこの免許の間抜け面の写真どうにかならないもんかね。輪郭がぼやけてきたらドモフォリンリンクルじゃないけど垂れてぼやけて額はハゲあがって。こんなの人に見せられないよ。だから無事故無違反なのかな。帰りにスーパーに寄ったらそこで友達にバッタリと会った。「免許の更新に行ってきてね」というと「オレは、事故ってね、いま裁判でややこしいんだ」と暗い顔。人の振り見てと言うけれど無事故無違反、やっぱりゴールドでと納得の一瞬でした。
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梅が咲いたって

2012-01-18 19:57:01 | Weblog
みかん畑のある山で梅の花が咲いたって。もう春が近いんだ。まだ冬物を全部出していないのに。最近冬が短いな。

今日は、韮生の里の総鎮守社「大川上美良布神社」に行ってきた。

ここは社殿の彫刻が土佐随一のところで高知県の重要文化財に指定されている正一位の社格を持つ式内神社だ。祭神は大田田根子、大物主。かなりの歴史がある古い神社だ。手元に資料がないので詳しいことが分からないが「土佐邪馬台国論」によるとこの辺りは出雲の支配地だからなんらかの関連があるのだろう。それにしても広い境内だ。よっぽど力の強い支配者が存在していたのだろう。韮生の郷と言えば平家の落人伝説が残るところ、梅も咲いたことだしそろそろ僕らが動き出せる時季かな。
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おめざ

2012-01-17 18:04:58 | Weblog
「おめざフェア」に行ってきました。もう何回目になるんだろう。こんな催しも飽きたなというのが実感。美味いものはネットでも取れるしね。それでも木村屋のあんぱんと加賀の餡子のお菓子とを買った。やはり原発事故の影響は拭えないよね。コレ何処が産地とか使ってるバター屋クリームは何ベクレルとか思いながら商品を見てたら購買意欲がドンドン薄れてこの催しってやる意味あるのかなと思ったら急にここにいるのがイヤになって帰ってきた。原発事故の影響って放射能と同じく目に見えないからやっかいだね。これもなにも政府と原発関係者と御用学者や似非文化人がウソばっかり言って来たからだろうね。洗脳マスコミも一役買っているのか。国民はバカじゃないんだぞ。
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ホットケーキミックス粉

2012-01-16 09:53:54 | Weblog
めったに買わないんだけど市販のホットケーキミックス粉を買った。以前は純粋にホットケーキを焼くためだったけどいちどこの粉でパウンドケーキを焼いたのを食べた記憶があってバニラの香りがちょっとしつこいけど意外と美味かったから作ってみようと思ったのがきっかけ。箱に書いてあるレシピによると粉は200グラムごとの小袋入りだから一袋で卵2個バター80グラム砂糖100牛乳大匙2杯とあったけど無視して卵1個蜂蜜適当
砂糖20ヨーグルト少々とバター40位を混ぜ合わせているとスコーン状の混ぜ具合になってきたのでここで止めてスコーンホットケーキを焼いてみました。

これがなかなか美味しかったのです。コレは便利とホットケーキミックス粉、クセニなりそうです
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ウルーとフィガロ

2012-01-15 09:36:37 | Weblog
昨日の夕方、二階のベランダに黒い影。「ノワールなのかい」と言いながら戸を開けると首に鶯色のリボンをつけたノワールが坐っていた。「ノワール久しぶり」と頭をなでてやると喜ぶこと喜ぶこと「ニャーニャー」と鳴き声をあげて再会をいわっているようだった。キミってこんなに声を出さなかったよね。それなのに今は、うるさいくらい鳴いてよろこんでくれている。「キミとこんだけ親しかったっけ」と思いながらもお互い再会を喜んだ。そうだ猫を描こうとウルーとフィガロをさがした。うちの猫は寝たろうだから絵になるかな。いたいた、ひとりはウツラウツラ、もうひとりはグッスリと寝ている。「おい、起きろよ。絵を描くから」ビクともしない。しかたないからウツラとグッスリを描いた。タイトルはそのものズバリ「ウルーとフィガロ」だ。


猫は身近だからかな有名無名の絵描きの方がたくさんの絵を描いてるね。ピカソは犬だったけど。犬は目で語りかけてくるんだよね。猫は目で絶対語らないから動きのない猫の絵は犬におよばないと思うな。と動きのない絵を描いた。
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シャガールの驢馬

2012-01-14 09:21:40 | Weblog
シャガールと言ったら昨日読んだ詩にもシャガールの驢馬ってでていた。このリンク、なんだろう。それはね、ついつい読み出して面白かったから最後まで読んだ詩とエッセイのような本の最後に載ってた小さな物語だった。

     虹の木
             長田 弘
 どこかで小さな声がした 幼い子どもの声だったかもしれない
 シャガールの驢馬の声だったかもしれない
 空はどこからはじまるのだろう?その声が問うように言った
          中略
 虹だ ふいに雨上がりの空から声が降ってきた
 秘密をはじめて打ち明ける幼い子どもの声のような
 シャガールの驢馬の声のような その声が言った 空ははじまるんだよ
 空に虹の木が見えるとこから
 虹の木が現れると みんな立ち止まって 黙って 空を見上げた
 そのとき はじめて 空を発見したみたいに

空かと思って窓越しに空を見上げるとお寝坊の猫のいびきが聞こえる
「おい、もう起きろ」と言いながら窓を開けた。
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還暦ヤングのドリフト

2012-01-13 09:11:16 | Weblog
昨日は寒いと言われていたけど光はもう春がかすかに見えるような輝きだったからそれに平地はそんなに寒くなかったから北の町から山越えで帰ってきた。でも山は上り口だけがまともで山の中は雪道だった。


オマケに崩落防止工事で通行制限がありほとんどの車の通行がなかったもんだから道路といえども雪が残っていた。


陽が当たるところはさすがに解けていたけど陽が差さない森の中とかカーブとかにはしっかり雪が凍っている。「チェーン携行してください」なんて看板がトンネルの入り口の雪の中に立っている。もっと下に立ててくれよチェーンなんか持ってないよ。とブツブツ。それでも車は進んでいく。そういえば下の国道でも自分の車のすぐ前で対抗車が雪の残りで滑ったのか僕の車の前に突っ込んできて山肌に当たって止まったんだ。気をつけなければと雪道を進んでいるとカーブで後輪が滑ってドリフト。


今年もこんな始まりなのかよ!還暦ヤングのドリフト。シャガールの絵みたいに人が空を飛んでるみたいだな。
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薔薇 Rose

2012-01-12 09:10:25 | Weblog
薔薇が描いてみたくなった。油絵なんかでよく見るのは五角形ベースでカクカクとちるように描いてあるものが多いんだけど僕が見た薔薇は丸かった。色はローズピンクというよりフラゴナールとローズノワールかな。少し官能的というのかしら。描いてるうちに薔薇かなと思いながらもなんとか描けた。

普段小さな薔薇がイメージにあるので大きな薔薇はイメージが摑めなくてなんと既成概念にとらわれて暮らしているのかということが痛感された。この花を見るとき西洋人と見た感じ思い入れが日本人とは格差があるんだろうな。薔薇は僕なんか西洋人ほど思い入れがないからな。薔薇を見て詩を思い浮かべることはないし「百万本の薔薇」の話もとってもステキには思うけど僕の身近には感じられない。それでも薔薇を描きたいと思ったのはナンなのだろう。心境の変化か西洋人化しているのだろうか。自分の中の小さな変化、それがナンであるかまだわからないけどアルツが来てるのかな?よく見ておこう。
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