日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

二つの南条踊り

2015年05月04日 | しっちょる岩国

 「錦帯橋まつり」、これは国の名勝に指定されている錦帯橋を中心に繰り広げられるまつりで、毎年4月29日に行われる。奴道中に大名行列、地域の民俗芸能などが道中を練り歩く。中でも渡橋禁止された錦帯橋をこれらの行列が渡る様子は必見と好天気にも恵まれ4万人の人出だった。

 この中に2組の初参加が紹介された。一つは地元の「小糠踊り」、もう一つは「長門市湯本南条踊り」。小糠踊りは、江戸時代から踊り継がれてきた岩国城下の盆踊り、太鼓の調子にあわせゆったりした優雅な踊り。昔は錦帯橋近くの路地踊として夏の夜にあちこちで踊られたもので年配の人には懐かしく、この日も追っかけです、という人もいた。踊を復活して地域を盛り上げたい、応援隊も結成され、今夏の実現が待たれている。

 湯本南条踊り。南条踊りは「岩国南条踊り」だけと思っていたが、岩国と縁のある南条踊りが他にあることを知った。南条踊りは伯耆国の羽衣石城主・南条元続と毛利家臣・吉川元春との戦に縁のある踊り。元春の許しを得て岩国藩の踊りとなった。長門の俵山に在住した藩士数名が岩国藩在の折、吉川家の許しを得て習得し、持ちかえり再編、現在まで続くという紹介があった。

 湯本の踊り子数十名は成人で、岩国の児童だけによる違いに驚き、湯本ではしっかり継承されていることがうかがえる。湯本は赤や黄、紫といった原色の飾りものも身にまとい大きな動きの踊りだった。岩国のそれが静ならあちらは勇壮で華麗な感じを抱いた。違いはあっても共に岩国の地が起こりとする「県指定無形民俗文化財」、エールの交換を続けてほしい。
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