
車を運転しながら見る道路沿いの温度計、その設置場所により差はあるが25度から28度を表示している。といって窓を少し開ければエアコンを効かせるほどでもなく気持ち良く走れた。
立ち寄った道の駅、駐車場は満車状態だったが運よく空いたスペースに止める。車から降りると真夏の感じに道沿いの温度計を思い出す。そんな暑さのためか、駅の内も外も歩く人も立ち止まっている人も、年に関係なく大方の人がソフトクリームを手にしている。
この駅ではソフトクリームでなくミカンジュースと決めている。何昔も前の手動でミカンを押しつぶしてミカン汁を押し出すものでジューサーとは言えないだろうが、とにかく、何のまじり物もないミカン汁ができる。我が家でも同じものを重宝していたことがある。力仕事です、とレバーを押しながら女性店員は笑う。
最新のジューサーは高速でなく低速回転の商品が人気という。回転を下げることで品質も味も向上するとある。回転でなくミカンを押しつぶして作ったジュースは機械処理もなくミカンそのもの味。氷入りの中型のコップに満たされたビタミンCたっぷりのそれは300円、暑さを拭う私の一杯だ。