映画『紙の月』の演技で、大島優子が報知映画賞の助演女優賞を受賞した。『紙の月』は、宮沢りえが主演女優賞を受賞したので、女優賞のダブル受賞だ。
私も先日映画館で観たが、なかなか面白い映画だった。
銀行で契約社員として働く主人公(宮沢)が、ふとしたきっかけから顧客の金に手をつけ、若い恋人との享楽的な生活にのめり込み、歯止めが効かなくなり巨額の横領事件に発展してしまうという物語だ。
分別もあり聡明な女性が、理性的に考えればいずれは露見する不正に走ってしまう心理は、いまひとつ共感できないが、彼女と一緒にハラハラ、キリキリする緊迫感を味わえた。宮沢の演技はさすがに上手く、愚かな犯罪者というだけでない、複雑で深みのある人間が描けていたと思う。
大島は同僚の銀行員役で、出番はそれほど多くはなかったのだが、俗っぽく、今風のOLという感じがよく出ていて存在感があった。彼女によく似合った役だったと思う。
あと、お局OL役の小林聡美もさすがの好演で、この脇の2人が主人公との対比を成していて、映画に厚みを与えていた。
この『紙の月』は去年NHKのドラマでもやっていたのだが、ドラマにはこの脇の2人の役はなく、映画のオリジナルだった。この役がなければ大島の助演女優賞もなかった訳で、大島はツイている。
(ドラマ版の主演は原田知世だったが、彼女も宮沢に劣らぬ透明感あふれる演技だった。)
AKBグループは創立9年になり、世代交代も進んでいる。AKBグループが宝塚歌劇団のように100年続いて行くには、卒業生が芸能界で活躍するという循環を作っていく必要がある。それには、「ファーストラビット」たる前田敦子や大島優子が大きな役割を担っている。
前田敦子の『もらとりあむタマ子』に続き、今回の大島優子の『紙の月』はいい仕事だ。今も大島のファンという人や、以前ファンだった人だけでなく、現役のAKBグループのファンもぜひ観に行ってほしい。それが巡り巡ってAKBグループの存続に繋がっていくことになるのだから。
私も先日映画館で観たが、なかなか面白い映画だった。
銀行で契約社員として働く主人公(宮沢)が、ふとしたきっかけから顧客の金に手をつけ、若い恋人との享楽的な生活にのめり込み、歯止めが効かなくなり巨額の横領事件に発展してしまうという物語だ。
分別もあり聡明な女性が、理性的に考えればいずれは露見する不正に走ってしまう心理は、いまひとつ共感できないが、彼女と一緒にハラハラ、キリキリする緊迫感を味わえた。宮沢の演技はさすがに上手く、愚かな犯罪者というだけでない、複雑で深みのある人間が描けていたと思う。
大島は同僚の銀行員役で、出番はそれほど多くはなかったのだが、俗っぽく、今風のOLという感じがよく出ていて存在感があった。彼女によく似合った役だったと思う。
あと、お局OL役の小林聡美もさすがの好演で、この脇の2人が主人公との対比を成していて、映画に厚みを与えていた。
この『紙の月』は去年NHKのドラマでもやっていたのだが、ドラマにはこの脇の2人の役はなく、映画のオリジナルだった。この役がなければ大島の助演女優賞もなかった訳で、大島はツイている。
(ドラマ版の主演は原田知世だったが、彼女も宮沢に劣らぬ透明感あふれる演技だった。)
AKBグループは創立9年になり、世代交代も進んでいる。AKBグループが宝塚歌劇団のように100年続いて行くには、卒業生が芸能界で活躍するという循環を作っていく必要がある。それには、「ファーストラビット」たる前田敦子や大島優子が大きな役割を担っている。
前田敦子の『もらとりあむタマ子』に続き、今回の大島優子の『紙の月』はいい仕事だ。今も大島のファンという人や、以前ファンだった人だけでなく、現役のAKBグループのファンもぜひ観に行ってほしい。それが巡り巡ってAKBグループの存続に繋がっていくことになるのだから。