AKB48 チームBのファンより

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アイドルは輿論を動かす力を持っているが、実績とは比例しない。中国史研究家のなぞらえ(ナッキー)

2015-07-05 16:54:21 | 新聞・本に登場、AKB48・アイドル
アイドルは輿論を動かす力を持っているが、実績とは比例しない。中国史研究家のなぞらえ(ナッキー)

岡本隆司著「袁世凱―現代中国の出発」岩波新書の214頁

「ファッションとは人間世界の本質に関わらない虚飾なのかもしれない。
けれども、輿論を動かす大きな力を持っている。
いまなら、芸能界やアイドルを思い浮かべればよい。
中国史でも、そうした虚飾は重要である。
名君と称せられてきた君主は、唐の太宗あたりを筆頭に、多かれ少なかれ宣伝虚飾に長けていた。
実績とは必ずしも比例しない
袁世凱の先輩・清朝の名臣に限ってみても同じ。曽国藩はいわばアイドルだった。
彼よりもはるかに能力も実績もあったはずの李鴻章は、実務家故に必ず格下にみられる。
それでも李鴻章には、雄大な体躯、豊かな経歴に裏付けられた威厳があった。
それも虚飾にほかならない
袁世凱には、それすらなかった。あるのは、ナマの政治力・軍事力、つまり実務能力のみ。」


感想: ポイントは、
アイドルは虚飾であり、実績とは比例しない。
実績以上に評価されるのが、アイドルであり、アイドル性のない政治家は実績があっても低く評価される。
アイドルなら実力以上の人気を得る。

曽国藩、李鴻章、袁世凱は、西太后、孫文に比べると世界史の教科書では扱いが小さいが、政治を動かしたのは前者であると、著者は論じていると解釈しました。
もちろん、三人より、西太后と孫文のアイドル性は高い。

中国史の研究家が、日本人の読者に、分かりやすくするために、政治家をアイドルとなぞらえれているが、アイドルの定義は移ろいやすいので、何年か後にはこの部分の意味が分からなくなり改定が必要となるおそれもある。ナッキー
コメント
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