3月9日発売のAKB48の43枚目シングルは「10周年記念シングル」と銘打って、卒業生である前田、大島、板野、篠田と、卒業待機中の高橋が参加することが発表された。
ネット上でのファンの声は、概ね本件に対して批判的である。
・「世代交代」ではなく「世代後退」。
・横山新体制になった意味がない。若いメンバーのチャンスを奪う。
・高橋のラストシングルと銘打った『唇にBe My Baby』は何だったのか。(高橋本人も当惑していた。)
・ミリオン割れを挽回するべく卒業生に頼るのは安易な愚策。現役生のモチベーションも下がる。
・卒業生にとっても、いつまでも独り立ちできない悪いイメージとなる。
等々、いずれももっともな意見だと思う。私も同感だ。
AKB48グループが宝塚歌劇団のように100年続いていくためには、現役生が高いパフォーマンス力を身につけ活躍することと、有力な卒業生が1人の芸能人として活躍すること、その両方が必要だ。無暗に卒業生を呼び戻すことはその両方を阻害することになる。
学校の部活などと同じで、卒業してもしょっちゅう顔を出し、あれこれ口を出す先輩は嫌われるだけだ。たまに差し入れを持って現れ、すぐに帰っていく先輩こそ喜ばれるのだ。ましてや、卒業生が対外試合に出ることなどありえないだろう。
しかし、百歩譲って、100年続く伝統を継続して行く過程で、節目となる記念行事に卒業生が参加して花を添えたり、現役メンバーと交流したり、オールドファンへのサービスを行ったりすることもあっていいと思う。それがファンの継承につながるという面もあるだろう。だから、今回が本当に「10周年記念シングル」という記念行事であって、今回限りというのなら許容できなくもない。(最近でも『希望的リフレイン』のミュージックビデオに卒業生が出演していたし、今回限りという観測は甘いかもしれないが。)
それには2つの条件がある。
1つは、握手会に卒業生を使わないこと。つまり楽曲のみへの参加ということ。ミリオン達成のため、卒業生に握手という現役生並の役務を強いるということは、記念行事に花を添えるという範囲を超えているし、彼女たちの1人の芸能人としての活動を妨げることになる。部活の例でいうと、対外試合に出場するようなものだ。
2つ目は、「記念シングル」としてふさわしい楽曲とすること。卒業生が参加することに必然性があって、卒業生と現役生のいずれのファンも楽しめる楽曲であることだ。これは作詞家秋元康の才能が試される場だ。
考えられるのは、これまでのシングル曲からキーワードを集めて来て歌詞に織り込むという手法だ。キャンディーズの『微笑返し』に始まって、松田聖子、松本伊代、菊池桃子にも事例がある。そういう趣向も盛り込みながら、変にノスタルジックにならない、アップテンポで明るい曲がいい。まさに『微笑返し』がそうだった。更に、AKB48がずっと歌ってきた歌のテーマを継承するような、例えば「海辺の町でずっと片思いだった彼女に、ついに好きだと言えたんだ。」みたいな内容だったなら感動する。
さて、どうなることだろう。
ネット上でのファンの声は、概ね本件に対して批判的である。
・「世代交代」ではなく「世代後退」。
・横山新体制になった意味がない。若いメンバーのチャンスを奪う。
・高橋のラストシングルと銘打った『唇にBe My Baby』は何だったのか。(高橋本人も当惑していた。)
・ミリオン割れを挽回するべく卒業生に頼るのは安易な愚策。現役生のモチベーションも下がる。
・卒業生にとっても、いつまでも独り立ちできない悪いイメージとなる。
等々、いずれももっともな意見だと思う。私も同感だ。
AKB48グループが宝塚歌劇団のように100年続いていくためには、現役生が高いパフォーマンス力を身につけ活躍することと、有力な卒業生が1人の芸能人として活躍すること、その両方が必要だ。無暗に卒業生を呼び戻すことはその両方を阻害することになる。
学校の部活などと同じで、卒業してもしょっちゅう顔を出し、あれこれ口を出す先輩は嫌われるだけだ。たまに差し入れを持って現れ、すぐに帰っていく先輩こそ喜ばれるのだ。ましてや、卒業生が対外試合に出ることなどありえないだろう。
しかし、百歩譲って、100年続く伝統を継続して行く過程で、節目となる記念行事に卒業生が参加して花を添えたり、現役メンバーと交流したり、オールドファンへのサービスを行ったりすることもあっていいと思う。それがファンの継承につながるという面もあるだろう。だから、今回が本当に「10周年記念シングル」という記念行事であって、今回限りというのなら許容できなくもない。(最近でも『希望的リフレイン』のミュージックビデオに卒業生が出演していたし、今回限りという観測は甘いかもしれないが。)
それには2つの条件がある。
1つは、握手会に卒業生を使わないこと。つまり楽曲のみへの参加ということ。ミリオン達成のため、卒業生に握手という現役生並の役務を強いるということは、記念行事に花を添えるという範囲を超えているし、彼女たちの1人の芸能人としての活動を妨げることになる。部活の例でいうと、対外試合に出場するようなものだ。
2つ目は、「記念シングル」としてふさわしい楽曲とすること。卒業生が参加することに必然性があって、卒業生と現役生のいずれのファンも楽しめる楽曲であることだ。これは作詞家秋元康の才能が試される場だ。
考えられるのは、これまでのシングル曲からキーワードを集めて来て歌詞に織り込むという手法だ。キャンディーズの『微笑返し』に始まって、松田聖子、松本伊代、菊池桃子にも事例がある。そういう趣向も盛り込みながら、変にノスタルジックにならない、アップテンポで明るい曲がいい。まさに『微笑返し』がそうだった。更に、AKB48がずっと歌ってきた歌のテーマを継承するような、例えば「海辺の町でずっと片思いだった彼女に、ついに好きだと言えたんだ。」みたいな内容だったなら感動する。
さて、どうなることだろう。