乃木坂46のアルバム『透明な色』を購入して聴いている。
このアルバムは3タイプ発売されているが、タイプ毎に収録曲を変えるような阿漕なことはしておらず、良心的だ。タイプAはCD2枚組にDVDが付属していて、タイプBはDVDなし。タイプCはCD2枚のうちDisk1のみという売り方だ。Disk1はシングル表題曲10曲プラス新曲4曲。Disk2はカップリング曲のうち人気曲10曲プラス新曲4曲だ。タイプCはシングル表題曲を揃えたいライトファン向けだろう。私は迷わずタイプBを購入できた。
シングル表題曲10曲は既にかなり聴き込んでいるので、それ以外の18曲を中心に聴いている。
アルバムタイトルの『透明な色』とはよく言ったもので、本当に透明で、すうっと流れて行くような音楽だ。これは褒めていない。イージーリスニングと言うか、集中して聴くことを想定していないような、心地よいのだけど次の瞬間には忘れているような音楽だ。ソロパートや2、3人で歌っているパートが少なく、1人1人の声が判別できないのもその一因だと思われる。
もちろん4回、5回と聴いて行けば、ちょっと気になる曲も出てきており、やや酷く書き過ぎた気もする。良く言えば、そういう押しつけがましさがなく、控え目な所が乃木坂46の魅力なのかもしれない。
そんな中、1回聴いて、すぐに好きになった曲が1曲だけある。
生田絵梨花がソロで歌っている『あなたのために弾きたい』だ。Disk1の最後に収録されている。
イントロから引き込まれる。
最初はトイピアノで幼児がたどたどしく弾いているように、続いて小学生が譜面どおりに一生懸命弾いているように、そして大人になった彼女が滑らかなメロディーを奏で出す。このイントロだけで、この楽曲の世界観を見事に表現しきっている。
「幼い頃からピアノを習い、世界的なピアニストになることを夢見ていたが、今はあなたのためだけに弾くだけで幸せ」という、まあありがちな歌詞だが、生田の生いたちと重なり「自己紹介ソング」とも言える。もちろん生田本人が本当に世界的なピアニストになりたかったのか、現在1人の男性に恋をしているのかと言うと、それは創作の世界として鑑賞するべきだ。あるいは「あなた」というのを1人1人のファンのことだと解釈して聴くこともできる歌詞になっている。
生田の声がいい。『何度目の青空か』の冒頭でも印象的だった声だ。艶とか甘さとか媚びがない。飾り気がなく、素直で、生硬で、無骨な声だ。そして、確実に彼女の声だと判別できる。そう、この曲だけは「透明」ではなく、生田の「色」が出ているのだ。途中ファルセットも効果的に使い、自分らしい色を出して、ひたむきに歌い上げている。
CDに演奏者のクレジットがないので確かではないが、ピアノも生田本人が弾いているものと思う。ぜひ、どこかの場で弾き語りの生演奏を聴いてみたい。
このアルバムは3タイプ発売されているが、タイプ毎に収録曲を変えるような阿漕なことはしておらず、良心的だ。タイプAはCD2枚組にDVDが付属していて、タイプBはDVDなし。タイプCはCD2枚のうちDisk1のみという売り方だ。Disk1はシングル表題曲10曲プラス新曲4曲。Disk2はカップリング曲のうち人気曲10曲プラス新曲4曲だ。タイプCはシングル表題曲を揃えたいライトファン向けだろう。私は迷わずタイプBを購入できた。
シングル表題曲10曲は既にかなり聴き込んでいるので、それ以外の18曲を中心に聴いている。
アルバムタイトルの『透明な色』とはよく言ったもので、本当に透明で、すうっと流れて行くような音楽だ。これは褒めていない。イージーリスニングと言うか、集中して聴くことを想定していないような、心地よいのだけど次の瞬間には忘れているような音楽だ。ソロパートや2、3人で歌っているパートが少なく、1人1人の声が判別できないのもその一因だと思われる。
もちろん4回、5回と聴いて行けば、ちょっと気になる曲も出てきており、やや酷く書き過ぎた気もする。良く言えば、そういう押しつけがましさがなく、控え目な所が乃木坂46の魅力なのかもしれない。
そんな中、1回聴いて、すぐに好きになった曲が1曲だけある。
生田絵梨花がソロで歌っている『あなたのために弾きたい』だ。Disk1の最後に収録されている。
イントロから引き込まれる。
最初はトイピアノで幼児がたどたどしく弾いているように、続いて小学生が譜面どおりに一生懸命弾いているように、そして大人になった彼女が滑らかなメロディーを奏で出す。このイントロだけで、この楽曲の世界観を見事に表現しきっている。
「幼い頃からピアノを習い、世界的なピアニストになることを夢見ていたが、今はあなたのためだけに弾くだけで幸せ」という、まあありがちな歌詞だが、生田の生いたちと重なり「自己紹介ソング」とも言える。もちろん生田本人が本当に世界的なピアニストになりたかったのか、現在1人の男性に恋をしているのかと言うと、それは創作の世界として鑑賞するべきだ。あるいは「あなた」というのを1人1人のファンのことだと解釈して聴くこともできる歌詞になっている。
生田の声がいい。『何度目の青空か』の冒頭でも印象的だった声だ。艶とか甘さとか媚びがない。飾り気がなく、素直で、生硬で、無骨な声だ。そして、確実に彼女の声だと判別できる。そう、この曲だけは「透明」ではなく、生田の「色」が出ているのだ。途中ファルセットも効果的に使い、自分らしい色を出して、ひたむきに歌い上げている。
CDに演奏者のクレジットがないので確かではないが、ピアノも生田本人が弾いているものと思う。ぜひ、どこかの場で弾き語りの生演奏を聴いてみたい。
生田絵梨花さんは声が腹から出ている思え、且つ音程取りも良いので、聴いていて安心です。
ときめき研究科さんが書かれている通り、素直な曲と歌い方で良いと思います。
ただ、歌詞は、成功を収めた歌手が振り返った時の歌詞かなと感じました。
生田さんは18歳ですし、どちらかというとコンクール優勝を目指す年齢であり違和感を感じました。
西野七瀬さんは、上手いわけではないですが、「ひとりよがり」も同じ素直な曲調と歌い方です。
こちらも歌詞に違和感を感じました。
こういった雰囲気の娘の場合、一つの成功のため恋を捨てるというのは無理かなと。
どちらかというと、気長に接することのできる大人な男性に支えられて成功する感じでしょうか。
8曲何れも良いと思います。
下手にA、B、C出さずにBだけで勝負したほうが良かったと思いました。
いつもコメントありがとうございます。励みになります。
「透明な色」引き続き聴いており、10回目くらいから、じわじわと色んな曲の良さが分かってきました。
「ひとりよがり」の西野さんの頼りなさげな歌い方もまた味がありますね。「なぞの落書きの」間奏のギターが素敵。「傾斜する」はPerfumeのような曲。
そのうち記事にします。