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てらまち・ねっと



 大阪府の知事選、最初の日曜日の報道。
 三者三様とはいえ、共産党は今までどおり、自民の橋下弁護士は最近に多い傾向の政党隠しの戦術、民主の熊谷氏は珍しく堂々と民主を正面から出して・・・そういう意味では珍しいことかな。
 ともかく、政党がきっちり分かれていることに変わりはない。
 
 文末に、経済界について「大阪府知事選は中立」という記事。
 前知事の失脚の一番のきっかけの一つが経済界との結びつきの問題の露呈があったことを思えば当然だろうが・・・ 
 そのあと、大阪特有の「お笑い100万票どこへ『身近な人を』『アンチ権力』」というデータを使った記事を引用。
 
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 ●知事選2008 選挙サンデー  (2008年1月14日 読売新聞)
人波求め訴え熱く
 知事選告示後、初の日曜日を迎えた13日。弁護士・梅田章二(うめだしょうじ)氏(57)(共産推薦)、自民党府連推薦、公明党府本部支持の弁護士でタレント・橋下徹(はしもととおる)氏(38)、元大阪大教授・熊谷貞俊(くまがいさだとし)氏(63)(民主、社民、国民推薦)の有力3候補は、人波を求め繁華街などを駆け巡った。

◇梅田氏
 駅前や商店街、市営団地など大阪市内11か所の街頭に飛び出し、演説会も5か所をハシゴして「公約を実現して、大阪に元気を取り戻す第一歩に」と呼びかけた。陣営幹部は「メディアを通した訴えも効果的で、知名度の高まりを感じる」といい、「電話作戦も快調。街頭や演説会など積極的に足を運び、公約の浸透を図っていく」と意気込む。

◇橋下氏
 府南部で国会議員の新年互礼会や街頭演説をこなした後、大阪市内の自民党府連女性局の集会へ。約500人の党議員の妻や女性議員を前に「エネルギーと爆発力で、大阪の底力を取り戻したい。男の力の源は女性。ぜひ、ご協力を」と訴えた。陣営幹部は「序盤戦としては順調」と、各地で街頭演説を中心に党支援者向けの集会も開く方針だ。

◇熊谷氏
 正午から、駅前や商店街など3か所で街頭演説。中小企業の工場などが多い大東市内では「働きたい人が働ける就労支援を徹底し、『雇用のミスマッチ』を解消する。府民が元気を取り戻せる大阪を実現する」と訴え、集まった約160人から大きな拍手を浴びた。陣営幹部は「練り上げた政策を誠実に訴え、支持を広げていきたい」と話した。


  ● 大阪知事選、無党派層獲得にしのぎ──橋下氏・自公は黒子役、熊谷氏・民主大物並べ  ニッケイ2008/01/14配信
 大阪府知事選の告示後初めての日曜日を迎えた13日、各候補者は繁華街で支持を訴えた。自公の担ぐ橋下徹氏(38)はタレント事務所の意向で「市民派」を標榜(ひょうぼう)し、政党色を薄めた戦術。知名度で劣る熊谷貞俊氏(63)の陣営は民主カラーを前面に押し出す。共産推薦の梅田章二氏(57)を含め、無党派層の取り込みでしのぎを削る。

 橋下氏はこの日午後、堺市のスーパー駐車場で「みなさんの1票で大阪が変わる」と訴えた。

 「個人の選挙戦を印象付けたい」というタレント事務所の戦術で選挙ポスターに自民や公明の文字を印刷しておらず、この日、自民府議らが同行したものの、応援演説には立たなかった。

 ある府議は「著名人なので、応援演説で自分の顔を売り込みたいと考えている議員仲間が多い」と打ち明ける。しかし、昨年の参院選以降の逆風は衰えず、2カ月前の大阪市長選では自公で担いだ候補が初めて敗北。「表に出れば、無党派層にそっぽを向かれかねない」と、周辺の交通整理などの黒子役に徹する。

 公明側は、政治姿勢の違いから推薦でなく支持にとどめた経緯もあり自重。橋下氏の陣営幹部は「市民派イメージが浸透し、手応えを感じている」と話す。

 一方、この日、熊谷氏の応援に駆けつけた民主党の鳩山由紀夫幹事長は「パフォーマンスでないほんまもんの知事を選ぼう」と、大阪市旭区の商店街で声を張り上げた。熊谷氏も「走り回る知事になりたい。私を府庁に送り込んで」。

 陣営にとって“アキレスけん”になりかねないのが、知名度不足。「大学教授」の堅いイメージを和らげようと、名前にちなんだ黄色のクマのマスコットキャラクターを作るなど趣向をこらすが、「最後にモノをいうのは、民主党の金看板」と話す。

 告示日以降、小沢一郎代表や菅直人代表代行、岡田克也副代表らの大物クラスの応援演説を仰ぎ、選挙事務所の壁には小沢代表らの激励文や民主府議団の顔写真入りのポスターがびっしり。大阪市長選に続くフル回転の府議は「大阪市内で府議や市議を出していない地域を回り、企業や団体の支援を取り付けるよう指示された」。

 梅田氏は大阪市天王寺区の百貨店近くで街頭演説。「太田房江知事の2期8年は福祉を削り、税金の無駄遣いをして府民の暮らしが悪くなった」と声を張り上げた。

 「本人のキャラクターに合わない」(陣営幹部)とパフォーマンスは考えておらず、「表情が柔らかくみえる」との理由で銀縁の眼鏡から縁なしに変えた程度だが、「大阪生まれの大阪育ち。大企業と戦ってきた庶民派です」と、同じ弁護士の橋下氏を意識した演説も飛び出した。

 知事選には、保護司の杉浦清一氏(59)と元中学教諭の高橋正明氏(65)も出馬している。

  ● 練り歩きと一人演説 大阪府知事選ルポ (1/2ページ)  サンケイ 2008.1.11 22:15
 「日本を変える政治家が、大阪を変える男の応援に参りました」。黒山の人だかりと歓声の中心に、見覚えのある2つの顔があった。民主党代表の小沢一郎(65)と新党日本代表の田中康夫(51)。2人は、熊谷貞俊(63)の応援のため11日、大阪入りしミナミの心斎橋筋商店街を練り歩いた。
 「熊谷にインパクトがないからな。党の顔を一気に投入する空中戦で名前を覚えてもらわんと」。熊谷陣営幹部はその光景を満足そうに見つめたが、途中で候補者本人が合流しても、人だかりの主役は変わらなかった。

 知名度不足が指摘される熊谷。身内が主催した個人演説会でも、「サダカズさん」と呼び間違えられたことさえある。陣営では、告示日に民主党代表代行の菅直人(61)が駆けつけたのをはじめ、今後も各党の大物を相次いで大阪に呼び、「空中戦」を展開する考えだ。
 ただ、この日も、報道陣は小沢のもとに殺到。熊谷が一人取り残される場面もあった。

 一方、知名度では圧倒的に有利な橋下徹(38)。熊谷陣営とは対照的に、この日は南海堺東駅前で一人、街宣カーの上に乗って熱弁をふるったが、その周りでは自民、公明両党の府議や堺市議ら選挙の“プロ”たちがビラなどを配布し、裏方の仕事に徹していた。

 いずれも「政党色をなくす」という方針からだが、自民府連は年明けに、「演説で議員がマイクを握らない」「議員の紹介をなるべくしない」などの取り決めを確認し、公明もその方針を受け入れたという。
 当初注目された「大物タレント」らの応援についても、陣営ではタレントを呼ばなかった東国原英夫・宮崎県知事のスタイルを目指しているとみられ、今後もそうした予定はないという。ただ、「裏方」がいなければ長い選挙戦は戦えない。この日も橋下は、街宣終了後、自公両党の市議にあらためて支援を依頼するため、そのまま堺市役所に足を運んだ。


  ● 衆院選にらみ衆院議員ら次々壇上へ 大阪府知事選  朝日 2008年01月13日
 次の衆院選で政権交代をかけて対決する自民、民主両党の大阪府知事選への取り組みが活発だ。衆院解散がいつになるか分からないだけに、それぞれが推す知事選候補の売り込みとともに、衆院選の立候補予定者のアピールにも力が入っている。
 「私の会にわざわざ訪ねてもらった」。自民党の中山太郎衆院議員(大阪18区)は13日、泉大津市での後援会新年会で党府連が推薦する橋下徹氏(38)を紹介した。
 橋下氏も「中山先生と僕はおじいちゃんと孫のような関係で、僕のことが心配でならないようです。ありがとうございます」とあいさつ。夜には、大阪市西成区の柳本卓治衆院議員(比例近畿ブロック)の事務所で、期間中初めてとなる個人演説会に臨んだ。

 自民党は街頭では政党色を前面に出さない戦略をとるが、橋下氏の高い知名度は大きな魅力だ。選挙期間中、府内の全19小選挙区で約20回の個人演説会を開き、衆院議員が壇上に立つ予定。「各種調査では自民党への逆風はかなり厳しい。橋下君の足を引っ張ってはいけないが、背に腹は代えられない」(衆院議員の一人)というわけだ。
 「いつ解散かわかりません。みなさん、稲見さんをよろしくお願いします」。12日夜、大阪市淀川区で開かれた熊谷貞俊氏(63)の個人演説会。民主党の岡田克也元代表が最初に紹介したのは、地元の稲見哲男前衆院議員(大阪5区)だった。

 民主党は05年の衆院選では19小選挙区で2勝と惨敗した。昨年の参院選で盛り返し、昨年11月の大阪市長選でも勝利しただけに、今回の知事選も民主党色を前面に「総力戦」で臨む構えだ。
 熊谷氏も、年明けから落選中の元衆院議員の街頭演説や新年会に呼ばれることが多く、引っ張りだこ。ある前衆院議員は「知事選で負けたら、次の衆院選で自分の票を自民党に持って行かれる」と危機感を募らせる。

 一方、2大政党に埋没しないようにと必死なのが梅田章二氏(57)を推す共産党。12日夜の忠岡町での個人演説会では、18区から立候補する予定の大塚康樹氏が演説。「他の有力候補は太田府政時代のオール与党、今はやりの言葉で大連立の候補だ」と批判した。


  ●「大阪府知事選は中立」 関経連・下妻会長インタビュー サンケイ 2008.1.9 22:48
このニュースのトピックス:大阪府政
 関西経済連合会の下妻博会長は9日、大阪府知事選に関して「あくまでも中立の立場を貫く」と語り、関経連としては特定の候補者を支持しないことを改めて強調した。その上で新知事には、「中小企業対策にしっかりと取り組んでほしい」と注文をつけた。

 下妻会長は「中立」という姿勢を貫く理由について「今回の知事選に出馬を表明した3人の施策や言動をみて『これだ』という決め手を持った立候補予定者はいなかった」と説明。財界が支持を打ち出しながら落選した関淳一・前大阪市長の件がトラウマになっているのではという一部の声について「そんなトラウマは全然ない」と言い切った。

 また、下妻会長は「小学校の芝生化は府政の仕事か」という自らの発言に対して、橋下徹氏が「(下妻会長は)府と市の関係を理解していない」と名指しで批判したことについて触れ、「私はそれほど無知ではない」と反論。「芝生化と簡単に言うが、その維持管理には相当の出費を伴う。そのあたりのことを、(橋下氏は)理解しているのかということを問題提起した」と説明。「こういうプランは綿密な計画が必要。『子供が元気だったらそれでいい』というような簡単な話ではない」と一蹴した。


  ● お笑い100万票どこへ 「身近な人を」「アンチ権力」    読売 1月13日
「力失った」見方も
 有力3候補が競う大阪府知事選(27日投開票)。33年ぶりに主要政党が3極に分かれる構図となったが、各陣営が「当落を左右しかねない」と見るのは、かつて数々の庶民派リーダーを誕生させた〈お笑い票〉だ。府内に100万あると言われるが、漫才師出身の横山ノック氏が1999年に強制わいせつ事件で知事を辞職したことで“威力”を失ったという見方もある。はたして、その行方は――。

 知事選に立候補したのは、弁護士の梅田章二(うめだしょうじ)氏(57)(共産推薦)、自民党府連推薦、公明党府本部支持の弁護士でタレントの橋下徹(はしもととおる)氏(38)、元大阪大教授の熊谷貞俊(くまがいさだとし)氏(63)(民主、社民、国民推薦)ら。

 元吉本興業常務でフリープロデューサーの木村政雄さんは「自分たちの代表にはエリートよりも身近な人を、というのが大阪流。お笑いタレントは概して目線が低く、受け入れられる素地がある」と分析する。

 大阪のタレント政治家の草分けは、漫画トリオで人気を集めた横山氏だ。参院大阪選挙区で80万~86万票を集め、99年の知事選で過去最高の235万票を獲得した。80年の参院選はアナウンサーの中村鋭一氏が94万票で当選。漫才師出身の西川きよし氏も97万~105万票を得て3期連続でトップ当選を果たした。

知事選立候補者に携帯電話のカメラを向ける若者たち。
〈お笑い票〉の行方が注目される(12日午後7時28分、大阪市内で)=工藤菜穂撮影
 「大阪人の根底にあるアンチ東京、アンチ権力の気質が表れた」と読み解くのは、演芸評論家の相羽秋夫・大阪芸術大教授。「お笑いは大阪が全国に誇れる文化で、庶民からも支持されやすい」
 一方、前回知事選で元プロ野球選手の江本孟紀氏が、官僚出身の太田房江知事に大差で敗れるなど、〈お笑い票〉は力を失ったとの見方も。「大阪学」を著した大谷晃一・帝塚山学院大名誉教授は、横山氏が強制わいせつ事件で辞職した影響を挙げ、「タレント候補への目が厳しくなった一方、二大政党化の流れの中、政党の存在感が高まっている」と指摘する。
 
票の取り込み3陣営手応え
 〈お笑い票〉をどう引き寄せるか。
 「変革を望む庶民の票」とみるのは、梅田氏陣営の幹部。「横山氏には強制わいせつ事件で裏切られ、行政手腕に期待した太田知事は『政治とカネ』に無頓着だった。今回、支持を得られるのは庶民派の梅田氏だけ」とアピールする。
 橋下氏は、街頭演説するたびに、人だかりができる人気。陣営は「政治の素人への親しみが〈お笑い票〉。受け皿になる可能性を感じる」と手応えを語りながらも、「人の集まりと、投票してもらえるかどうかは別」と上滑りを警戒する。
 熊谷氏のスローガンは「人気より本気」。陣営幹部は「面白い方に流れやすいが、本質もきっちり見極めているのが大阪人」との見方を示し、「信念を持って主張すれば、真剣に大阪の将来を考えている無党派層に伝わる」とする。


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