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てらまち・ねっと



 大阪府知事選。
 大阪のお笑い100万票の行方、などといわれた。
 そのデータを出した新聞記事もあった。

 ともかく、
 「策立案では、40歳前後の職員による部局横断型の『特命チーム』を編成」、
 「予算編成過程の査定の『やりとり』そのものを公開するなど情報公開を徹底」、
 とされている。
 
 ちょうど、先日の土日に名古屋で開いた講座で、予算関係で一番求められていたのは、次のとおり、予算の策定される経過についての透明性、情報公開だった。
 その印象があるから、新知事の面白い方針だと受け止めた。

   ◆第4回『議員と市民の勉強会』1月26・27日/テーマ《予算&一般質問》
講座の課題-1(予算関係) 集計 2008.1.26~27

B. 議会の予算審議のあり方などの問題と思うところ。改善させたいところ。
 
 3月議会に入る前の早い時に、来年度予算の積み上げ方を議員に公開してほしい。
 特に、市民が参画した協議会や検討委員会で論議された関連事項は
    当局の意思形成過程、予算要求額を公開してほしい。

 予算審議は、約1週間前に予算書が配られるが、一つ一つの金額について調べている時間が1週間では不可能な為、予算書が配られた時点・議会が始まる前にそれぞれの委員会にすぐに付託し、予算を分担して調べるようにしたい。

 現在、全体を討議する予算特別委員会が設置されておらず、予算の審議は各委員会ごとに所管分について行っている。全体のバランスを見ての検討ができないので、予算特別委員会を設けて審議すべきと考えている。

 予算査定の会議を議員や一般市民に傍聴を許可して欲しい。

 議案の送付が議会開会の1週間前なので、聞き取りが不十分。
 予算書に細かい内訳が書いていないので、いちいち聞かなければならない。
 新規事業くらいは、予算査定段階から公表させたい。

 全体像をわかっている議員がいない。
 上程のときに詳しく説明を受けたい。わかりやすい資料が欲しい。
 その後精読日を数日置き、議員の多くがある程度理解したところで、事業・費用の是非を問うように審議の質を高めたい。執行部も議員も早く可決するのが効率よいとしているのを改めたい。

 予算査定で予算化されなかった事業、大きく減額になった事業を公開してほしい。

 予算請求をしていることをホームページの町長日程では公表しているので、その内容の経過についても公表してもらいたい。

 各課の予算要求書が自由に閲覧できるようしてほしい。

 予算の査定会議を公開してほしい。

 予算要求書の提示をしてほしい。

 予算特別委員会を設置し、所管委員会による分割審議をしないようにする。
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●橋下氏、財政再建へ意欲…本紙とインタビュー 新たな府債発行認めず/予算査定やりとり公開   2008年1月28日 読売新聞
 大阪府知事選で初当選した弁護士でタレントの橋下徹氏(38)は28日未明、読売新聞大阪本社、森克二・社会部長のインタビューに応じ、最重要課題の財政再建に取り組むため、予算編成過程の査定の「やりとり」そのものを公開するなど情報公開を徹底して進める考えを明らかにした。政策立案では、橋下氏と同世代の職員による部局横断型の〈特命チーム〉を編成、知事とともに現場視察や関係者との意見交換を行う。また、府立大についても「聖域なき歳出削減に取り組む」とし、大阪大や大阪市立大との統合・再編の可能性にも言及した。橋下氏は2月6日、知事に就任する。

 財政再建について、橋下氏は「新たな府債発行を認めず、収入の範囲内で予算を組む」とし、現在の3兆円規模の一般会計予算の見直しを明言。手法として、事業に予算をつける知事らの査定作業などをメディアに公開、「880万府民の目にさらすことで、職員も恥ずかしい要求はできなくなり、(無駄な税金の使い方が)ただされると思う」とした。

 府では、各部局の予算要求に対し、財政課長、総務部長、副知事、知事査定が行われ、予算案が策定される。編成過程は公表しておらず、やりとりをオープンにすることに、反発も予想されるが、橋下氏は「破産会社の職員だという自覚を持ってもらわないと困る」と理解を求めた。

 〈特命チーム〉は、40歳前後の職員を中心に編成。「現場の声を聞いた上で政策立案することを徹底させ、僕と一緒に現場を飛び回ってもらう」と述べた。

 また、大阪市や堺市との連携が不可欠とし、「府のためになることであれば、僕が一番年下ですから、最後は土下座してでも、きちんと連携を進めたい」と語った。

 府立大については「農学部(現・生命環境科学部)を大阪大が受け入れてもいいと言う話も聞く」などとし、大阪大との再編も示唆。大阪市立大との統合についても、「どうするのか、職員の腕の見せ所だ」と可能性に含みをもたせた。

 副知事ら特別職人事については「現職の話をじっくり聞いた上で決める」と述べるにとどめた。

 知事就任後のテレビ出演について、「これほど宣伝効果があるものはない。自分にとって有益かどうかでなく、大阪府にとって有益かどうかを判断基準に出演を考えていく」とし、積極的にメディアを活用する姿勢を示した。

若さアピール
 当選から一夜明けた28日朝、橋下徹氏は、大阪府庁で当選証書を受け取った。

 「大阪を変えるという一念で頑張る。徐々に責任の重さを感じてきている」と決意を新たにし、約40人の報道陣に囲まれ、眠そうな目をこすりながら、「今日も夜中まで取材を受ける。これぐらいで体がもたないようでは、府政を立て直すことはできない」と若さをアピールした。
(2008年01月28日 読売新聞)

  毎日の大阪府知事選特集 ⇒ 大阪府知事選 アーカイブ
●大阪府知事選:橋下氏当選…閉塞感打破託す お笑い票健在  毎日 1月28日
27日投開票の大阪府知事選で、タレントで弁護士の橋下徹氏(38)=自民府連推薦、公明府本部支持=が初当選したのは、府民が未知数の手腕に賭けた結果とみられる。東京一極集中で多くの地方は低迷、大阪にも閉塞(へいそく)感が覆う。橋下氏の若さと行動力が府民の期待を集めた。一方、民主党が党を挙げて支援した元大阪大大学院教授の熊谷貞利氏(63)=民主、社民、国民新党推薦=の敗北は、都市部の民意をつかみきれない同党の弱点をさらすことになった。【坂口佳代、渡辺創】

 ◇無党派の5割吸収…本社出口調査
 「良くなるか悪くなるかわからんけど、あの人なら変えてくれそう。そんな期待感が強かった」
 橋下氏の遊説の大半に同行した自民党府議団幹部は話す。投票を終えた有権者の声からも「変革」への期待の大きさが浮かんだ。
 「大阪を変えよう」--。橋下氏は街頭演説で政策をほとんど語らず、繰り返した。さらに、府職員を抵抗勢力に見立てて「役人連中に何か言われても全部けり飛ばす」と訴え、改革イメージを演出。府民の「賭け」の受け皿となった。
 毎日新聞が投票所60カ所で、投票を終えた有権者3100人を対象に行った出口調査によると、全年代で橋下氏がトップの支持を得た。また、女性票の6割弱を集め、2割強の熊谷氏を大きくリードした。

 支持政党別に見ると、自民支持層の78%、公明支持層の94%が「橋下氏に投票した」と回答。与党の地元組織の支援が固かったことをうかがわせた。「支持政党はない」と答えた無党派層でも50%が支持、民主支持層の26%にも食い込んだ。
 一方、33年ぶりに国政の与野党3極が対決する構図となったことには66%が「賛成」と答えた。特に、民主支持層では「賛成」が78%にのぼり、自民支持層の65%、公明支持層の56%を上回り、対決型を好感していることが分かった。
 しかし、熊谷氏はこうした民意を十分に吸収できなかった。「熊谷氏に投票」という回答は、民主支持層でも65%にとどまり、無党派層は28%で橋下氏に大きく及ばなかった。
 熊谷氏は兄が財界とのパイプが太いなど保守系候補と受け止められた面もあり、民主党府連幹部は「候補と党のイメージにねじれが生じ、無党派層を吸収できなかったのではないか」と分析した。
 投票の際に重視したのは「行財政改革」と「福祉・医療施策」が32%でトップに並び、次いで「資質」13%、「教育施策」11%の順。熊谷氏が公約の柱にした「産業振興」は5%にとどまった。

 ◇動いた「お笑い100万票」
 かねて大阪の選挙は無党派層がカギを握るとされてきた。「お笑いの本場」であるためか、タレント候補が受け入れられやすい土壌もある。
 86年参院選で西川きよし氏が約102万票を獲得して初当選を果たして以降、いつしか無党派層に対して「お笑い100万票」という呼称が定着。その動向は選挙のたびに注目されるようになった。
 3期務めた西川氏は毎回、100万票前後でトップ当選した。横山ノック氏が95年知事選で約163万票を集め、99年には過去最高の235万票で再選されたのは、「お笑い票」が流れをつくり、さらに票の上乗せに成功したと分析された。
 タレント候補がいなくても「風」で動くのがこの層の特徴。「小泉旋風」が吹いた01年参院選は自民現職の谷川秀善氏が98万票で、04年参院選ではタレントの島田紳助さんが応援した民主新人の尾立源幸(おだち・もとゆき)氏が91万票で、それぞれトップ当選したのも「お笑い票」が後押しした形だ。
 今回当選した橋下氏は、昨年1月に当選した宮崎県の東国原英夫知事にならい、知名度を武器に「大阪のセールスマンになる」と訴えた。与党が前面に出ない選挙戦略をとったこともあり、「お笑い票」の取り込みに成功したと言えそうだ。
 99年に横山氏が強制わいせつ事件で辞任。04年知事選で元阪神タイガースの江本孟紀(たけのり)氏が落選したことから、「有権者はタレント知事に懲りた」などと「お笑い票」を疑問視する見方も広がったが、やはり根強いことをうかがわせる結果となった。

 ◇「お笑い100万票」が言われ出して以降のタレント候補(敬称略)◇
  選挙    候補者   得票   得票率(%)
86年参院選 西川きよし 102万  25.4
92年参院選   〃    98万  30.0
95年知事選 横山ノック 163万  47.2
98年参院選 西川きよし 106万  25.8
99年知事選 横山ノック 235万  65.0
04年知事選 江本孟紀   67万  23.9


●大阪知事に橋下氏 38歳、現職で最年少 民主敗れる  朝日 2008年01月28日00時52分
 大阪府知事選は27日投開票され、自民党府連推薦、公明党府本部支持のタレントで弁護士の橋下徹氏(38)が、民主、社民、国民新の3党推薦の元大阪大大学院教授の熊谷貞俊氏(63)、共産党推薦、新社会党支持の弁護士の梅田章二氏(57)らを破り、初当選した。38歳での知事就任は現職では全国最年少。33年ぶりに国政の与野党第1党の対決構図となった選挙戦は橋下氏が知名度の高さに加え、自民、公明両党の支援に支えられ、昨年の参院選と大阪市長選で勝利した民主党の攻勢を抑えた。投票率は48.95%で過去最低の前回40.49%を8.46ポイント上回った。

当選を決めて支持者らと万歳をする橋下徹氏=27日午後8時58分、大阪市中央区で
 午後9時前に事務所に姿を見せた橋下氏は「責任の重さを感じている。大阪を変えるためにがんばっていきます」とあいさつし、支持者から盛大な拍手を浴びた。
 今回の知事選では「政治とカネ」の問題で太田房江知事が3選立候補を断念したことを受け、府政与党だった自民、民主、公明の枠組みが一気に流動化した。次期衆院選もにらみ自民党は知名度の高い橋下氏擁立に動き、昨年来、勢いに乗る民主党も直後に熊谷氏を立てて総力戦で臨んだ。
 橋下氏は「子どもが笑う」をキャッチフレーズに出産や子育て支援に重点を置くマニフェストを発表。無党派や女性の厚い支持を得た。5兆円の府債残高、巨額の「赤字隠し」という危機的な府財政への取り組みでは、「エネルギーと爆発力」という若さをアピールし、府政の解体的な立て直しを訴えた。
 告示前の公開討論会では対立候補と政策の議論を戦わせていたが、告示後は街頭演説に立ってもほとんど政策に触れず、政党色も薄めて「大阪を変える」と訴えるイメージ選挙を展開した。その一方で自民、公明両党議員の後援会員を集めた個人演説会では政党の支援を求め、組織固めも着実に進めた。
 これに対し、昨年7月の参院選や11月の大阪市長選の勝利で勢いのあった民主党は小沢代表ら党幹部が続々と応援に入り、政党色を前面に打ち出した。だが、立候補表明から1カ月足らずでの選挙戦となった熊谷氏の知名度不足は否めず、橋下氏には及ばなかった。
 政策面では太田府政の産業政策を引き継ぐ内容のマニフェストをまとめ、太田知事寄りの財界が評価。だが、橋下氏優位が伝えられると、中立の姿勢だった関西経済連合会の下妻博会長が自民党の古賀誠選挙対策委員長に「自民党に負けてもらっては困る」と述べ、財界の橋下氏支援の動きも加速した。
 共産党などが推す梅田氏は前回に続いて2回目の挑戦。70年代の革新府政を念頭に「福祉都市」を目指す政策を示したが、自民・公明対民主という国政の与野党対決の構図のなかで埋没し、支持を広げることができなかった。

  ◇ 当 橋下  徹  無新  1.832.857
  熊谷 貞俊  無新    999.082
  梅田 章二  無新    518.563
  高橋 正明  無新     22.154
  杉浦 清一  無新     20.161
                (確定得票)
  



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