自民党の中から出る内閣改造論。
目先をかえての 浮上ネライ?? と思ったら、
「入閣を望む議員心理を逆手にとって、求心力を回復し政権を延命するねらいがある」という。
ところで、先日、麻生氏が「いい加減な教科書変えた」「日教組と戦う」と発言したことはあまり流れていない。
もっと流れていないことは、麻生内閣メールマガジンで、「1941年12月に第二次世界大戦が真珠湾攻撃で始まる」と発言していることついて、「訂正しないことを閣議決定」したこと。
「軽い」内閣なら、気にせず直せばいいのに、素直にならないのは末期症状。
ともかく、昨夜、アメリカでオバマ大統領が外国首脳として最初に会談した相手が麻生氏。その背景を伝えた産経の記事は ふむふむ と読んだ。
●【産経FNN合同世論調査】世代超える麻生離れ 女性はさらに厳しく
★予算成立後の内閣改造論浮上 「麻生降ろし」牽制…「選択肢」と甘利氏
★【産経FNN合同世論調査】首相にふさわしいのは…自民ドングリの背比べ
★中堅・若手の動き活発化=「ポスト麻生」にらみグループ続々-自民
◆政府:麻生間違い発言「訂正しません」答弁書閣議決定
▲平沼氏「麻生氏は首相への切符が遠のくと思い妥協した」
▼麻生首相「いい加減な教科書変えた」「日教組と戦う」
▼首相、また失言?“教科書変えさせ発言”の圧力否定
▼教科書“政治介入”、「そういう意味ではありません」
●米、安保政策で牽制 麻生首相「招待」…小沢民主への「不信」(産経 2.25)
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●【産経FNN合同世論調査】世代超える麻生離れ 女性はさらに厳しく 産経 2009.2.23 22:07
G7閉幕後、記者会見する中川財務相=14日、ローマ(ロイター)
産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、内閣支持率は11.4%に下落し、麻生政権の「末期症状」を裏付けた。政権発足からわずか5カ月。無党派層、与党支持層を問わず「麻生離れ」のスピードが落ちない。「自滅だからどうしようもない」(自民党幹部)とあきらめムードも漂う。(村上新太郎)
今回の調査で分かったのは、身内である自民党支持層で麻生離れが続いていることだ。政権発足直後、80%を超えた内閣支持率は麻生太郎首相の漢字の読み間違えなどの大きな失態で昨年11月調査で19.5ポイントという大幅下落となった。なんとか取り返そうとした麻生政権だが、今回もそれに次ぐ下落幅で、前回調査からわずか1カ月余りで16.4ポイント減の31.5%にまで落ち込んだ。
連立パートナーの公明党支持層でも同様だ。支持率は政権発足後の調査で80%を超えていたが、今回は前回比8.4ポイント減の32.4%と麻生離れが進む。
与党支持層にとどまらず「支持政党なし」とする、いわゆる無党派層でも麻生離れが加速している。自民党は前回衆院選(平成17年9月)の郵政選挙で無党派層の風で大勝したが、麻生政権発足直後の昨年9月調査で30%あった無党派層の支持率は4.8%にまで落ち込み、不支持率は実に86.2%となった。
●予算成立後の内閣改造論浮上 「麻生降ろし」牽制…「選択肢」と甘利氏 産経 2009.2.24 22:25
平成21年度予算案の年度内成立の流れができつつあるのを受け、成立後の内閣改造論が浮上した。麻生太郎首相の側近の甘利明行政改革担当相が24日、「選択肢の一つだ」と唱えた。
内閣支持率の低迷で自民党では首相支持派と反麻生勢力の駆け引きが始まっている。
内閣改造論は、入閣を望む議員心理を逆手にとって、求心力を回復し政権を延命するねらいがある。ただ内閣改造は、麻生首相の下で衆院選を戦うことをも意味する。このため、「強い首相が改造すれば強くなるが、弱い首相がすれば命取りだ」(加藤紘一元幹事長)などと冷ややかな声も出ている。
●【産経FNN合同世論調査】首相にふさわしいのは…自民ドングリの背比べ 産経 2009.2.23 22:04
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の世論調査で、「国会議員でだれが首相にふさわしいか」を尋ねたところ、民主党の小沢一郎代表が13・4%(前回1月調査比0・2ポイント増)で、前回から連続してトップだった。麻生太郎首相は2・5ポイント減の3・4%で、順位で与謝野馨財務相(6・8%)、石原伸晃幹事長代理(6・2%)、舛添要一厚生労働相(5・4%)らに抜かれ、前回の4位から9位へ滑り落ちた。衆院選前の退陣なら自民党から後任が選ばれるが、同党議員への支持はいずれも10%未満の“ドングリの背比べ”で、ポスト麻生レースが始まるとしても混迷は必至だ。
麻生内閣の不支持率が8割を超え、支持率は11・4%だったことで与党には衝撃が走っている。記者団から感想を問われた公明党幹部は23日、「どっひゃ-、ガビーン。意気消沈だ。下がる一方じゃないか…」と、素っ頓狂(すとんきょう)な声を上げた。
●中堅・若手の動き活発化=「ポスト麻生」にらみグループ続々-自民 時事 2月24日
自民党の中堅・若手議員が政策グループを結成するなど動きを活発化させている。内閣支持率が1割台となった麻生政権下で次期衆院選は戦えないとの危機感が強まる中、政策実現を政権に求めるなど、存在感を示そうと躍起。麻生太郎首相に対する批判も強く、一部では「ポスト麻生」に向け、独自候補擁立を模索する動きも出ている。
「明治維新のようにわれわれの世代が急進派となって党改革を進めないといけない」。定額給付金関連法案の衆院採決を棄権した松浪健太衆院議員らの「自民党を刷新する第三世代の会(仮称)」が20日、党本部で開いた準備会合では改革継続を主張する意見が相次いだ。
首相の郵政民営化見直し発言後、若手議員でつくる「国民本位の政治を実現する会」や「国民視点の政策を実現する会」は相次いで緊急会合を開催。「『首相は前から鉄砲を撃っている』という小泉純一郎元首相の発言はその通り」などと首相への批判が相次いだ。
支持率が低迷した森政権当時も、若手による「自民党の明日を創る会」が総裁選前倒しを求めて執行部を突き上げた例があるが、今回も、麻生首相に対する若手の不満はピークに達しつつある。
「クーデターを起こして内閣を中堅・若手に総入れ替えしない限り、野党転落は免れない」。若手の一部は、「ポスト麻生」候補を担ぐため、総裁選に向けて同志を募り始めた。
ただ、ベテラン議員は「テレビに映って、目立ちたいだけだろう」と若手の動きには冷ややか。首相周辺は「いくら若手が騒いでも『麻生降ろし』には直結しない」と高をくくっている。
●政府:麻生間違い発言「訂正しません」答弁書閣議決定 毎日 2月25日
政府は24日、麻生太郎首相が「麻生内閣メールマガジン第9号」(08年12月4日)のインタビュー「第10回太郎ちゃんねる」で、「1941年12月に第二次世界大戦が真珠湾攻撃で始まる」と発言したことについて、訂正しない答弁書を閣議決定した。新党日本の田中康夫代表が質問主意書で訂正などを求めたことに対する回答。
インタビューのテーマは10年後の日本で、首相は「10年後のことは多分何人も予想し得ない」としたうえで、「1941年12月に第二次世界大戦が真珠湾攻撃で始まるんですけれども、10年後に日米安全保障条約なんて想像した人は多分あの時は一人もいない」と述べていた。
答弁書は「10年後の日本の姿を想像し難いということを、先の大戦前後の日米関係を引き合いに出して述べたもの」と直接の回答を避けた。
第二次世界大戦は1939年9月、ドイツのポーランド侵攻に対し、イギリス、フランスが宣戦布告して始まった。首相は第二次世界大戦と日米開戦を言い間違えたものとみられるが、田中氏は質問主意書で厳しく批判した。【西田進一郎】
●平沼氏「麻生氏は首相への切符が遠のくと思い妥協した」 スポニチ 2009年02月24日 14:26
郵政民営化に反対して自民党を離党した平沼赳夫元経済産業相は24日、CS放送朝日ニュースターの番組で、麻生太郎首相の郵政民営化見直しをめぐる一連の発言に関し「当時は賛成しないと首相への切符が遠のくと思い妥協した。首相になって発言をチェンジすれば一貫性がなく、糾弾を浴びる」と批判した。
同時に「友人として昔から民営化に反対なのは分かっていたので違和感はない。鳩山邦夫総務相が『かんぽの宿』に関する発言で点数を稼ぎ脚光を浴びたので、首相一流の“乗り”で『見直しを言ってもいいのでは』と思ったのだろう」と指摘した。
●麻生首相「いい加減な教科書変えた」「日教組と戦う」 朝日
2009年2月22日20時59分
麻生首相は22日、青森市で講演し、民主党批判を展開するなかで「我々は教育基本法を変え、いい加減な教科書を変えた。相手の方はご存じ日教組。私どもは断固戦っていく。それが自民党だ」と述べた。自民党には昨年、日教組批判の議員連盟ができ、麻生政権発足直後に日教組批判発言などで国土交通相を辞任した中山成彬氏が顧問に就いている。
記述を変更させたという教科書については、首相は「おじいちゃん、おばあちゃんと一緒の写真、こっちは犬と子どもと一緒の写真。両方家族ですって。おばあちゃんと犬は同じか。こんなふざけた話がどこにあるんだと言って、やり合ったことがある」と説明した。
05年度の教科書検定で「ペットを家族の一員と考える人もいる」との表現が「家族の一員のように親密に思っている人もいる」と変更され、その前年度の検定では「Aさんの家族(母、父、弟、犬)」が削除された。同時期の国会質疑で自民党議員がペットを家族に含めることを批判しており、首相発言はこうした経緯を指したとみられる。
●首相、また失言?“教科書変えさせ発言”の圧力否定 読売 2009年2月23日22時31分 読売新聞
麻生首相は23日、青森市で22日行った講演で、教科書の記述を「変えさせた」と述べたことに触れ、「『変えさせた』と言ったかもしれないが、教科用図書検定調査審議会が変える。ここが責任を持っている」と述べ、政治的圧力を否定した。
首相官邸で記者団に答えた。
2004年度の教科書検定では、中学校「技術家庭」で「Aさんの家族(父、母、弟、犬)」との写真説明が削除された。05年度の高校「家庭総合」では「ペットを家族の一員と考える人もいる」との表現が、「家族の一員のように親密に思う人もいる」と変わった。
首相は22日の講演で日教組批判をした。その際、「我々はいい加減な教科書を変えた。犬と子供とおじいちゃんとおばあちゃんが一緒の扱いよ。こんなふざけた話がどこにあるんだと言って、当時やりあった。相手はご存じ、日教組」と語った。
●教科書“政治介入”、「そういう意味ではありません」 2月23日午後7時2分~ 毎日
◇教科書検定・日教組発言
Q:朝日新聞です。総理は昨日の青森の講演で、我々はいい加減な教科書を変えた、というような発言をされたと思うんですが。
政治の力で内容を変えさせたとも受け止められる発言なんですけれども検定制度の趣旨からして、政治的介入はあってはならないと思うのですが。
A:それは当然ですよ。それは当然です。教科書検定っていう制度がありますんで、それによって。確かあれはペットを家族の一員というような話だったんじゃないすかね、あれは。それはちょっと違うんじゃないかということで、あれは検定に関して、ペットに対する表現は変えた、たぶんその例だったと思いますけどね。私の記憶です。
Q:教科書を変えさせたということについては。
A:いや、変えた。いや変えさせたと言ったのか知りませんけど。あれは教科書検定、検定委員会だったっけな。教科書検定委員会が変える、ここが責任です。
Q:総理、北海道新聞です。昨日の同じ講演で日教組と戦う、それが自民党だという趣旨のご発言をなさってますが、9月に辞任をさせた中山国交大臣の日教組をぶっ壊すという発言については、はなはだ不適切とおっしゃってましたが。総理はかなり強い意向だったのかな…。
A:あれは、日教組から支援されている政党もある。私どもはそこと選挙で戦っていく。
Q:今の件ですけれども、変えさせたということは、言葉通り聞くと政治介入をしたという風にしか受け取れないんですけれども。
A:そういう意味ではありません。教科書検定、え、なんだったっけ。検定委員会だっけ。検定委員会が変える。そこが、責任を持って変えるということです。
◇日米首脳会談
Q:総理はこれから、アメリカへ出発されますけれども、今回、オバマ大統領との会談も予定されていますが、今回の訪米で具体的成果としてどのようなことを総理としては考えてらっしゃるでしょうか。
A:そうですねえ、国際的な金融危機、テロ、地球環境問題などなど、今世界で問題が山積していると思っています。そういう時に、こういった大きな経済危機が来たために、いろいろな国々は、そういったものに対する対応ができかねるというところも多い。
しかし、経済規模で世界第1の日本と、いやー、アメリカと日本が一緒になって、こういう世界的な、なに、かつ長期的な問題にきちんと対応をしていこう、という結論を両方で共有していくというのが一番大事なとこなんではないかと。安全保障を含めて、いろいろありますから。そういった問題を2国間だけに限らず、世界的な問題、そういった問題をきちんと対応して行けるように、双方の意思を共通の認識を持ち合いたい、分かち合いたい、そう思っています。
(秘書官による補足):教科書はたぶん審議会だと思うので確認してください。申し訳ございません。
●米、安保政策で牽制 麻生首相「招待」…小沢民主への「不信」 産経 2009.2.25 01:36
オバマ米大統領はホワイトハウスへの最初の外国来賓として麻生太郎首相を招いた。小泉、安倍の両政権で外相を務めた麻生首相は米共和党に太いパイプを持つが、米民主党とは疎遠だ。にもかかわらず、オバマ大統領が古くからの同盟国である英国を差し置き、支持率低迷にあえぐ麻生首相を招待した真意はどこにあるのか。麻生首相を最重要のパートナーとして国内外に紹介するとともに、安全保障政策の見えにくい日本の民主党に「不信」のメッセージを送ったようだ。
「首相はオバマ米大統領と会談するそうですね。われわれも歓迎します」
20日午前、麻生首相と会談した日英21世紀委員会座長のカニンガム上院議員は嫌みっぽく語った。それほど日米首脳会談の早期実現は英国紳士のプライドを傷つけたのだ。
実は麻生首相にとっても一般教書演説直前の訪米要請は「寝耳に水」だった。オバマ大統領が就任後、首相との電話会談に応じたのは1月29日で、英仏独豪どころか、中東諸国より後だった。政府内では「やはり米民主党の日本軽視は変わっていない」(政府高官)と失望感が広がり、4月にロンドンで開かれる金融サミットまでに首脳会談が実現できれば「上出来」とささやかれていた。
だが、政権の主要人事も固まっていない段階で麻生首相を招待したのは「経済危機を克服するためのパートナーは世界第2位の経済大国である日本しかない」との判断があったようだ。
オバマ大統領が日本重視に傾いたのは、元海兵隊大将で沖縄駐留経験もあるジェームス・ジョーンズ大統領補佐官(安全保障担当)や、知日家で次期国務次官補(東アジア・太平洋担当)に指名されるとみられるカート・キャンベル元国防副次官補も大きな役割を果たしたとされる。
ただ、彼らは麻生政権を積極的に評価しているわけではなく、「小沢一郎代表が率いる民主党への懸念の裏返しだ」(政府高官)との見方が強い。
米政府には、民主党がインド洋での海上自衛隊の補給活動に反対し、普天間飛行場の県外移設や日米地位協定見直しを掲げていることに不信がある。小沢氏が平成19年8月、シーファー前駐日大使との会談で「日本の平和と安全に直接関係ない所に部隊を派遣し、共同作戦することはできない」と語ったことも不安を助長させたようだ。
キャンベル氏らは昨年12月に来日し、民主党関係者と接触、「民主党は安全保障政策で意思統一できていない」と結論づけたとされる。クリントン国務長官が小沢氏と会談したのも「どんな人物か見極めたかった」のが本音のようだ。
ただ、オバマ政権に知日派はいるが、親日派は乏しい。「初顔合わせ」は和やかに終わったが、テロとの戦いなどで日本に金銭的・人的に多大な要求を突きつけてくる可能性もある。麻生首相としてはこのような米側の思惑を見越し、日米同盟を基軸にした外交・安全保障政策で政権の活路を見いだしたい考えだ。(ワシントン、石橋文登)
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