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◆訪問診療、在宅医療に/もし家に帰って、ケアする医師やその他の専門家が決まっていないという空白期間中に何か起きたら大変なことに/ともかく当事者になって進めていく段階に一気に来た
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◆ソフトボールほどに育ったメロンの実/ミニトマトやキュウリ、いんげんは食べ始めている。
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●てらまち/
◆昨日の午後に抗がん剤を点滴。そのあとは「左肩から腕に突然襲ってくる激痛」は全く無い。素人考えでは、がん細胞がビックリして縮小し、神経を圧迫しなくなったから/入院4日目
●てらまち/
◆今日は「抗がん剤カバジタキセル」の投与/なんの不快感も、吐き気も、疲労感もありません/入院3日目。
●てらまち/
◆日本緩和医療学会/がんの患者さんの多くは医療用麻薬の使用を恐れている /麻薬中毒のイメージから敬遠され、痛みを我慢して過す方も少なくない
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◆号泣県議/日本の病弊/「このレベルの議員が当選する日本の構造」(産経コラム)
●政務活動費の不正、ポスター、ビラなどの選挙公営問題
/
2014-07-17
兵庫県議が公金の不適正な請求・受領をして、釈明の記者会見で"号泣"し、ついには辞職した。
問題を二つ感じる。一つは、「不正はここだけでなく、あちこちにあるのでは」「なぜ、どこも放置しているのか」ということ。
もう一つは、「なぜ、そんな人物が選挙で当選するのか=当選させたのは誰なのか」。
ともかく、今回、辞職した兵庫県議の「野々村竜太郎オフィシャルブログ」の7月14日「辞職に伴うお詫び等」が今はまだ掲載されている。
いずれ、削除されるのだろうから、今のうちに記録しておく。
いろんなとらえ方があるだろうが、私が一番、驚いたたのは、
「この度は、私の活動費収支報告について、説明できない・不適切な支出が明らかになり」の次、「ご近所、県民の皆様、地方議会の議員の先生方、議会の先生方や事務局職員、当局の皆様、知人や家族・親戚の皆様はじめ、関係者の皆様方にお詫びし」という部分。
なぜ、「ご近所」が一番に来て、「知人や家族・親戚の皆様はじめ」と来るのか、その意識の対象レベルに驚いた。
個人的なことは個人的なこととすべきで、あくまでも"公人"としての表すべき対象は違うわけで、そこの区別すらついていないことに驚いた。そういう意識構造だから、"号泣"したのか・・・・とも。
そして、産経に掲載の同志社大学・渡辺武達氏の「このレベルの議員が当選する日本の構造」は明快だった。
★《・・だが、問題をこの程度の顛末で終わらせてはいけない。確かに、この号泣議員はとんでもない人物のようだが、そうしたレベルの議員を選んでいる有権者のレベルも同時に問われるからである。さらには、そうしたレベルの議員が、今日の選挙のやり方では当選してしまうという日本社会の構造が問題になってくる。》
今、つれあいと書いている本にも、このあたりのことは整理した。
ところで、昨日は、ジャパレンの2トン・トラック2台を借りて、4人で薪ストーブの素材の「材木運び」。
天候は曇りだけど、気温34度(朝の天気予報も夜の気象記録も)の暑さ。一日中、低温サウナの中で仕事をしているようなもの。
午後は、10分に一回は休まないと倒れそうな体調。夕方、上がって風呂に入って休養しても、1時間たっても、2時間たっても、息は「ハァ、ハァ」と止まらない。
身体の芯の高熱を感じたので、3回目の運搬の帰り、コンビニで、(いつもは「冷たいものは飲まない」のだけれど)冷たい発泡酒を買って、夜の食事のとき飲んで、体の芯を冷やした。今朝は、7時から4回目の運搬、となっている。
今日の午後は、市長が被告の「市の施設の下水道未接続」問題の住民訴訟の第一回弁論が岐阜地裁である。
先日、裁判所経由で届いた「市の答弁書」には、驚いた。全くの誠意がない。
答弁書を読んで、その時点で、「しっかり争う」ことにした。
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野々村竜太郎オフィシャルブログ [ののちゃん県議]
●辞職に伴うお詫び等
2014年07月14日(月) 08時00分00秒
この度は、私の政務調査費・政務活動費収支報告について、議会の再調査でも、説明できない・不適切な支出がありましたことが明らかになり、ご近所、県民の皆様、地方議会の議員の先生方、議会の先生方や事務局職員、当局の皆様、知人や家族・親戚の皆様はじめ、関係者の皆様方にお詫びし、私の不祥事を全国は勿論世界に拡散し、全ての混乱の全責任を取り、議長の辞職勧告を厳粛に受け止め、議員辞職しました。
さらに、議会の再調査で、説明できない・不適切な支出と認定されました過去の全支出、全ての政務調査費・政務活動費支出の全額に利子を加算しました総額を一括返納します。
刑事告発されましたことに、真摯に深刻に受け止め、非常に反省しています。
最後のお願いとして、最初に、一刻も早く議会として正常化させていただくため、全ての原因と責任は私で、議員の先生方のご自宅や事務所、議会事務局をはじめ、議会関係機関へのお電話やFAX、メール等について、既に議会事務局職員は限界を越えてお電話等にご対応させて頂いておりますので、特に議会事務局へのお電話はご容赦願いませんでしょうか、さらに、ご近所の皆様を喧騒から、知人や家族・親戚の皆様を不安から解消し、ありふれた日常生活に戻していただくため、ご近所、知人や家族・親戚の皆様を含め、自宅や周辺での取材を自粛願いませんでしょうか、最後に、週刊誌等で本件と直接関係のない家族等についての虚偽や誤解を招く内容等一切の報道を厳粛願いませんでしょうか!
最後に、子どものように号泣しましたのに加えて、政務活動費が議員活動全体に比較すれば小さいことと発言したことを含め、政務活動費収支報告も議員活動全体も同様に重要だと改めて表明すると共に、本当に誠に心からお詫び申し上げます。
●号泣県議の辞職願を受理…県議会が刑事告発
読売 2014年07月12日 01時23分
兵庫県西宮市選出の野々村竜太郎県議(47)(無所属)の不自然な政務活動費支出問題で、野々村氏は11日、県議会の梶谷忠修議長宛てに辞職願を提出し、受理された。
県議会は野々村氏から聞き取りなどをしてきたが、各会派は「調査に限界がある」として、県警に虚偽公文書作成・同行使容疑で告発し、県警は受理した。野々村氏は1日の記者会見で号泣して潔白を訴えたが、県警は、詐欺容疑も視野に捜査する。
野々村氏はこの日、県庁近くの施設で県議会事務局次長らと面談し、辞職願を提出。その後開かれた県議会5会派の代表者会議で梶谷議長が受理を決めた。野々村氏の議員辞職は11日付。
野々村氏は2011~13年度に城崎温泉(兵庫県豊岡市)などへの日帰り出張計345回で交通費約800万円を使うなどしており、県議会では事務局職員が7日から調査を開始。9、11日の2日間計3時間余り、野々村氏に事情を聞いた。
野々村氏は「出張はすべて事実」と主張し、相手先や訪問目的は「記憶にない」などと説明。切手については「郵便物の発送先リストはない」などと曖昧な返答に終始した。このため、県議会の正副議長と5会派の代表ら計10人が「説明責任を果たしておらず、真相解明に至らない」として、連名で告発に踏み切った。政務活動費の支出に関し、議会側が刑事告発するのは極めて異例だ。
県警は週明けにも捜査方針の検討に入るという。まず野々村氏の口座を調べ、受け取った政務活動費と同額の支出があるか確認する。不審な点が見つかれば、野々村氏の出張先に捜査員を派遣し、当時の行動を確かめる。収支報告書に虚偽の記載があれば、詐欺容疑にあたる可能性がある。
野々村氏は県議会の調査に対し、支給された政務活動費について、過去3年度分計1684万円と今年度6月分まで計150万円の計1834万円を一括して7月中に県へ返還することを約束した。
●号泣県議の辞職願を受理…県議会が刑事告発
2014年07月12日
兵庫県西宮市選出の野々村竜太郎県議(47)(無所属)の不自然な政務活動費支出問題で、野々村氏は11日、県議会の梶谷忠修議長宛てに辞職願を提出し、受理された。
県議会は野々村氏から聞き取りなどをしてきたが、各会派は「調査に限界がある」として、県警に虚偽公文書作成・同行使容疑で告発し、県警は受理した。野々村氏は1日の記者会見で号泣して潔白を訴えたが、県警は、詐欺容疑も視野に捜査する。
野々村氏はこの日、県庁近くの施設で県議会事務局次長らと面談し、辞職願を提出。その後開かれた県議会5会派の代表者会議で梶谷議長が受理を決めた。野々村氏の議員辞職は11日付。
野々村氏は2011~13年度に城崎温泉(兵庫県豊岡市)などへの日帰り出張計345回で交通費約800万円を使うなどしており、県議会では事務局職員が7日から調査を開始。9、11日の2日間計3時間余り、野々村氏に事情を聞いた。
野々村氏は「出張はすべて事実」と主張し、相手先や訪問目的は「記憶にない」などと説明。切手については「郵便物の発送先リストはない」などと曖昧な返答に終始した。このため、県議会の正副議長と5会派の代表ら計10人が「説明責任を果たしておらず、真相解明に至らない」として、連名で告発に踏み切った。政務活動費の支出に関し、議会側が刑事告発するのは極めて異例だ。
県警は週明けにも捜査方針の検討に入るという。まず野々村氏の口座を調べ、受け取った政務活動費と同額の支出があるか確認する。不審な点が見つかれば、野々村氏の出張先に捜査員を派遣し、当時の行動を確かめる。収支報告書に虚偽の記載があれば、詐欺容疑にあたる可能性がある。
野々村氏は県議会の調査に対し、支給された政務活動費について、過去3年度分計1684万円と今年度6月分まで計150万円の計1834万円を一括して7月中に県へ返還することを約束した。
●号泣野々村元県議、ブログで辞職に伴うお詫び掲載(※ただし2回目)書いて削除して書き直した。
ねとらぼ-2014/07/13
不自然な政務活動費支出問題の会見で号泣した兵庫県西宮市選出の野々村竜太郎元県議は7月14日、自身のブログで「辞職に伴うお詫び」を掲載した。
ブログでは「全ての混乱の全責任を取り、議長の辞職勧告を厳粛に受け止め、議員辞職しました」と報告。「説明できない・不適切な支出と認定されました過去の全支出、全ての政務調査費・政務活動費支出の全額に利子を加算しました総額を一括返納します」と、刑事告発されるに至ったことを反省しているとつづっている。
同元県議は7月12日にも同タイトルでブログを更新していたが、数時間後には削除。7月7日に掲載した取材自粛の訴えもなぜか同様に削除していた。
今回改めて掲載したブログでは削除したものと同様に、議会の正常化と他議員や議会関係機関・関係者への取材の自粛を訴えている。
「最後に、子どものように号泣しましたのに加えて、政務活動費が議員活動全体に比較すれば小さいことと発言したことを含め、政務活動費収支報告も議員活動全体も同様に重要だと改めて表明すると共に、本当に誠に心からお詫び申し上げます」(野々村元県議ブログより)
●グーグル検索ワードで「号泣県議」急上昇 大物歌手、人気アイドル凌ぐ勢い
zakzak 2014.07.15
2014年上半期 急上昇ランキング【拡大】
政務活動費の不正使用疑惑で兵庫県議を辞職した野々村竜太郎氏(47)のブレークぶりが明らかになった。米IT大手「グーグル」が発表した今年上半期の検索ランキングでベスト10入りを果たしたのだ。注目度の高さは、大物歌手の薬物事件や赤丸急上昇中の人気アイドルをしのぐほど。世界中の度肝を抜いた「号泣会見」のインパクトの強さを改めて知らしめた。
集計期間は、今年1月1日から6月30日までの半年間。グーグルの検索エンジンで、検索回数が急増したキーワードを1位から10位までランク付けした。
サッカーW杯ブラジル大会やソチ五輪などの世界的なスポーツイベント、覚醒剤事件で逮捕・起訴された「CHAGE and ASKA」のASKA(本名・宮崎重明)被告(56)ら話題の人に混ざって、野々村氏は堂々7位にランクイン。「天使過ぎるアイドル」としてブレーク中の橋本環奈(かんな、15)よりも上位に食い込んだ。
海外メディアにも紹介された野々村氏の衝撃会見が開かれたのは、実は7月1日。集計期間は6月30日までのはずだが、グーグルによると、「集計の際に(日本時間ではなく)グローバルの(時間の)ツールを用いている。最大時差24時間以内での検索数であり、わずか数時間の間に相当な数の人が検索したようだ」(広報部担当者)というから衝撃度ではかれば、7位どころではないのかもしれない。
騒動後は沈黙を貫いている野々村氏。マスコミの取材を避け続けている理由について、議会関係者に「取材で押しかけられたら、自分の性格なら反撃してしまう」と逆ギレともとれる言い訳をしているという。まだひと波乱ありそうだ。
●“号泣県議”が明らかにした日本の病弊
産経 2014.7.9
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、日本代表が世界ランクの順位通りの成績で決勝トーナメント進出を果たせず、メディアの報道も本当のサッカー好き向けが中心になり落ち着いてきたと思ったら、今度は7月1日に行われた兵庫県議会の野々村竜太郎議員(47)による政務活動費不正流用疑惑に関する“号泣会見”一色となった。(SANKEI EXPRESS)
野々村氏の名は、「号泣県議」として全国にとどろき、世界でも「奇っ怪な日本の議員」として知れ渡るようになった。わずか1週間ほどの短期間で個人名を社会にこれほどまで浸透させた事例は、「広告効果論」素材として最適であり、筆者のゼミでも関連の動画を10分ほど視聴し議論を試みた。
新聞も「お笑い」視点
その際、新聞社のニュースサイトにリンクされた動画を使って議論しようとしたのだが、20人ほどの学生がみな、テレビで繰り返し流された「号泣シーン」になる前の弁明の段階から笑い転げてしまい、議論にならず、野々村氏の「一流のコメディアン」以上の才能が示された。
理解しがたい会見の内容
学生たちは、この問題を日本の深刻な政治的病弊とはとらえず、支離滅裂の弁明と号泣を“お笑い”ととらえたわけだが、活字媒体の新聞各紙も、サイトに動画をリンクした事実からも、学生と同じ視点でこの問題を捉えたといえる。
報道によれば、野々村氏は県会議員としての政務活動に使える費用について、昨年度だけで195回の日帰りの出張費を請求。大雨で特急列車が運休し日帰りが困難な日についても請求していた。また、通常は郵便局で別納扱いする大量郵送物も、切手を自ら購入し投函したとして、切手代を請求した。
こうしたことが3年も続けられていたことが発覚。記者クラブから追及され、会見したわけだが、その弁明が3時間にも及んだにもかかわらず、中身といえば、「少子高齢化を防ぐための政務活動と活動内容報告の折り合いをつけてもらいたい…」などとまったく関係のないことを繰り返し、突然号泣するという、どうにも理解しがたいものであった。
誰が見てもばかばかしい会見で、カラ出張疑惑をますます濃厚にするものであった。もし、カラ出張であれば、議員資格剥奪になっても当然だが、今回のケースが、かねてから不透明さが指摘されてきた地方議会の政務活動費の清廉化のきっかけになれば、けがの功名でもある。
このレベルの議員が当選する日本の構造
だが、問題をこの程度の顛末で終わらせてはいけない。確かに、この号泣議員はとんでもない人物のようだが、そうしたレベルの議員を選んでいる有権者のレベルも同時に問われるからである。さらには、そうしたレベルの議員が、今日の選挙のやり方では当選してしまうという日本社会の構造が問題になってくる。
整合性なき報道姿勢
加えて、日本の内閣には官房機密費というものがあり、かつて官房長官や自民党幹事長を務めた野中広務氏(88)がテレビや講演で公言しているように、その額が年に100億円以上あり、今も存在している。それは現金で保管され、民主党政権時代も含めて、歴代首相と官房長官が好きなように使える。より具体的には内密の調査や謝礼などに使われたりしている。だが、内実は、野党も含めた国会議員の海外「出張」の餞別や、何かのお祝い事などにも使われ、政治的な「お手盛り」と「なれ合い」で消費されてきた。
メディア報道論からいえば、今回の県議のケースは「社会部」的な事件であり、一方の内閣官房秘密費は政治部の扱いという違いがある。
社会部は現場感覚で事件をとらえるが、政治部は有力政治家と仲良くして、「より大きな」政治動向をつかむという取材法を取る。報道メディアの姿勢に整合性がとれていないことが、社会の浄化の妨げになっているといえる。(同志社大学社会学部教授・渡辺武達)
●号泣元県議“カラ出張”判明…終了式典「出席」360円計上
スポニチ 2014年7月15日 05:30
兵庫県の野々村竜太郎元県議(47)=11日付で辞任=が政務活動費で不自然な支出を繰り返していた問題で、県立高校の行事に参加していないのに、収支報告書に往復の交通費を記載していたことが14日、高校などへの取材で分かった。野々村氏による“カラ出張”が初めて裏付けられ、一連の問題にも影響を及ぼすことは間違いなさそうだ。
“カラ出張”が明らかになったのは、兵庫県立鳴尾高校(西宮市)で行われたと収支報告書に記載した「70周年記念式典」への出席。
議会事務局によると、野々村氏は2013年度の収支報告書に、昨年11月21日に阪神電鉄「阪神武庫川団地前駅~尼崎駅往復」として360円を計上。目的欄への記載は「県立鳴尾高校70周年記念式典」としていた。
鳴尾高校は、この11月21日に同校でPTA総務部による反省会が開かれていたことは認めたものの「一般人はもちろん、教員すら出席することはできない会合。部外者がいればすぐに分かる」(関係者)。同式典は実際には昨年11月15日に開催。野々村氏は来賓として招待され、他県議らとともに出席していた。
さらに、同校の最寄り駅は阪神電鉄「鳴尾」か「甲子園」の両駅で、行き先が「尼崎」駅としているのも不自然。阪神電鉄によると、武庫川団地前駅から鳴尾、甲子園間はともに往復280円で、1区間分の運賃 を上乗せしていた格好だ。
野々村氏をめぐっては、13年度の収支報告書には、城崎温泉駅(兵庫県豊岡市)などに同県西宮市から日帰り出張で計195回往復して、約300万円を支出しているが、活動内容について野々村氏は明確に答えていない。
議会関係者によると、県議会は城崎温泉への出張や大量の切手代などを再調査。いずれも不正な支出とは断定できなかったが、高校行事への交通費は虚偽が明らかだとして告発に踏み切ったという。
この日、市民オンブズマン兵庫が、近く野々村氏を県警に刑事告発する方針を固めたことが分かった。詐欺容疑を視野に入れている。すでに県議会が11日、虚偽公文書作成・同行使容疑で県警に刑事告発している。
野々村氏が辞任してから初めての開庁日。議会事務局によると、「早くやめさせないとダメだ」「もっときっちり調べろ」といった抗議の電話やメールが、100件近く寄せられたという。
●【東国原英夫コラム】「号泣県議」お笑い的にはパーフェクト
2014年7月16日15時0分 スポーツ報知
前回のコラムから1か月の間に、地方議会で2つの問題に焦点が集まりました。1つは東京都議会における差別的なやじ、もう1つは兵庫県議の政務活動費の使途が不明朗だった問題です。
やじ問題は「いつか表面化して問題になるだろう」と思っていました。なぜなら、都議会は全国の地方自治体の中でやじが一番ひどいと言われていたからです。都議出身で「都議会のやじ将軍」と言われていた大西英男衆院議員は、国会の総務委員会でも女性議員に差別的なやじを飛ばしていた。都議会から衆院に場所を変えただけで、やっていることは変わらない、ということです。
議会でのやじは議論を活性化するという間違った認識が定着しています。誹謗・中傷だけではなく、差別的なやじまでバンバン飛び出すこの現状。有権者はこうした議員の姿をみて、どう思われるのでしょうか。国政で政権交代しても、地方議会では自民党が最大会派のままという、ねじれ現象も続いていました。自民党には高支持率を背景にした油断や慢心もあったのだろうと思います。ちなみに、やじを浴びた塩村文夏都議が「恋のから騒ぎ」(日テレ系)に出演している時、私もゲストで出演していました。日本維新の会の勉強会も出席していて、あいさつをしたことがあります。
●号泣県議だけじゃない! 使途は灰色「政務活動費」
週刊東洋経済 ジャーナリスト:安積明子 2014/7/14
衝撃的な号泣会見が国内外で批判を浴びた野々村竜太郎・兵庫県議。年195回の出張などに充てた約300万円もの「政務活動費」の実態が注目された。当選時から受領した金額を含めれば約800万円に上る。
地方自治法第100条は政務活動費(旧政務調査費)を、「議員の調査研究その他の活動に資するため必要な経費の一部」として交付される公金とする。金額は自治体で異なり、兵庫県議会は議員1人に月額50万円を、東京都議会は同60万円を上限に支給する。使わなかった分は返却しなければならない。
この政務活動費は“第二の議員給与”と揶揄され、不正受給が問題とされてきた。
たとえば2006年には多数の目黒区議が政務調査費を不正受給した事実が発覚。公明党では6名の区議全員が辞職した。が、同区議団が目黒区に提出したのと同じ領収書を、同党目黒総支部が都選管に提出していたことも表面化。同区選出の東野秀平都議は、09年の都議選に出馬せずに引退している。
こうした不正防止のため、自治体では数回の中間チェックが行われる。兵庫県もその都度、野々村県議に修正を求めてきたが、「修正に応じてくれなかった。195回の出張を『全部正しい』と言い張った」(同県議会事務局)。
同県条例には、不適切な支出について、返還を求める規定がない。議員が「正しい」と主張するかぎり、事務局はなすすべがなかったという。
東京都の条例はより厳しい。政務活動費の不正使用が判明したら、知事が交付を取り消し(第13条)、返還を求めることもできる(第14条)。
「公務で出張しても、わずかな空き時間に私用を入れると、政務活動費と認められない」。みんなの党の音喜多駿都議はそう語る。スイカやパスモを利用すれば、乗車履歴を提出しなければならない。
学識者3名以下で構成される、「東京都議会政務活動費調査等協議会」も、議会事務局とは別に目を通す。それでも11年度の政務調査費の収支報告書には、書籍や外遊の付随費用など、都政と直接関係ないものも散見された。
程度の差こそあれ、野々村県議のケースは例外なのか。今こそ有権者は厳しく問いただす必要がある。
(ジャーナリスト:安積明子)
●号泣県議・野々村さんは、兵庫県議会に比べたらよっぽど政治家らしい
» 2014年07月15日 08時00分[窪田順生,Business Media 誠
「号泣県議」こと野々村さんが11日付で辞職した。彼のおかげで「政務活動費」というカネが、議員たちの「生活費」になっていることが明らかになった。しかし、兵庫県議会はこの問題をうやむやにしたいようで……。
『この国は議員にいくら使うのか――高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議』(著・河村たかし/角川SSC新書)
もう10年以上前の話だが、『朝日新聞』に中途採用していただいて、年収にすると1000万円近い高給をいただけることになった。
無邪気に喜んだ反面、なんでこんなに厚遇なのか、という疑問もあった。そこで上司と飲みに行った際、酔った勢いで「朝日の記者って、給料もらい過ぎじゃないスか?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「僕はもらい過ぎだとは思わない。我々は権力に近いからさまざまな誘惑がある。そのような誘いにのることなく、中立な立場で政治家や官僚の不正を叩くには、それなりの収入がなくてはいけない」
要するに、清く正しいジャーナリズムを実践するためには、記者がカネに苦労するようではいけない、というわけだ。理屈としては分からんでもないが、なんか気持ち悪いなと感じたのを覚えている。その“不快さ”の正体が分かったのは、年収1000万からドロップアウトしてからのことだった。
ひょんなことから、河村たかし衆議院議員(現名古屋市長)と親しくなり、『この国は議員にいくら使うのか――高給優遇、特権多数にして「非常勤」の不思議』(角川SSC新書)という本を書く手伝いをすることになった。タイトルから分かるとおり、「議員特権」をテーマにしたものだ。
みなさんからすると、河村たかしというと、「減税だがや」の名古屋の面白市長のイメージかもしれないが、国政時代の彼は「税金ムダ遣い議員を叩く議員」として、国会議員にとどまらず地方議員などからも疎まれる「問題児」として知られていた。
20年近く国会議員をやっていると、1億近い「議員年金」が支給される。億ション並みの議員宿舎にわずか7万円で暮らせる。領収書のいらない「文書通信交通滞在費」(年間1200万円)も含めると国会議員の年収は4000万円にものぼる……言い出したらキリがないが、こういう「議員特権」について、河村たかしは国会やテレビでワーワーと批判しまくったのである。そのなかには最近、号泣会見で注目を集めた「政務調査費」(現・政務活動費)もある。
「理論」の正体
河村たかしの主張はシンプルで、要は「政治家だってカネは必要だ。ただ、もらい過ぎだ」と言っているのだ。
一党独裁の社会主義国家でもないかぎり、「議員」に4000万とか2000万などという税金を無条件で渡している酔狂な国はない。つまり、日本の政治家は「世界一おいしい商売」なのだ。こういう特権にあぐらをかいて、「親子三代やってます」みたいな人たちが、社会システムの変革や不正の追及ができるわけがない。
カネをあげすぎるから、「政治」よりも「政治で生計をたてる」ことに執心するので、世界の常識に照らし合わせて、「議員」を「おいしい商売」にしない。世界一汚職が少ないとされるニュージーランドや、北欧の国の議員は年収300~600万程度である。
なーんて話を、ある時、知人の政治部記者たちにしたことがある。彼らはみな「チッ、これだから素人は」みたいな顔をして、こんなことを言ってきた。
「年収600万の政治家じゃあキャリア官僚や財界の連中に丸め込まれますよ。世の中を変える政治をするためには、やはりある程度は我々国民が食わせるべきですよ。選挙にもカネがかかりますし……」
新聞記者の「高給理論」を思わせる彼らの話にじっくりと耳を傾けていたら、あの時感じた“不快さ”の正体も見えてきた。それは日本の権力中枢にまん延する、こんな思想である。
「立派な人でも貧すれば鈍する。だから、カネで苦労をさせないようみんなで養うべきだ」
中国共産党の幹部や北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)さんが演説でふりまいてそうなロジックを、この国のエリートとされる人たちが揃いも揃って「それが民主主義でしょ」みたいな顔で語っているというのが、私的には蕁麻疹(じんましん)ができるほど気色悪かったというわけだ。
ただ、この思想の源流をつきつめていくと、面白いことが分かる。
「ズブズブのなれ合い」に注目
実は国会議員の「議員報酬」(歳費)は戦後まもなく施行された国会法第35条によって定められているのだが、そこにはこんな文言がある。
「議員は、一般職の国家公務員の最高の給料額より少くない歳費を受ける」
最高の給料額というのはいわずもがな「高級官僚」の給料だ。これを踏まえると、この国で政・官・マスコミの三者が手をたずさえて、「ベア」に励んできた関係がくっきりと浮かび上がる。
国会議員の給料が上がっていくということは、それよりもやや少ない高給官僚の給料も上がる。両者の給料が上がれば、「監視役」の新聞記者も高給取りにならざるを得ない。しかし、この高給システムにはひとつ欠陥がある。国会議員は選挙に落ちれば「ただの人」になってしまうのだ。
そこで、落選を防ぎ、「国会議員」という高給取りを“家業”として維持するため、選挙をサポートする地元部隊が必要となる。「地方議員」だ。彼らは地元の有権者をとりまとめて、国政に押し上げる。その代わり、国会議員の後押しで、年収2000万、費用弁償などのさまざまな「特権」も与えるようになったというわけだ。
そんなズブズブの関係を象徴するのが、「政務活動費」だ。これはもともと「政務調査費」だったのだが、使い勝手が悪いから、なんでも使えるようにしろ、地方議員からの要望に応えて自民党が中心となって、議員立法で通したのである。
こういう地方議員のしょうもない実態というのは、これまであまり公にならなかった。マスコミも国会議員のスキャンダルは喜んで扱うが、「小物」である地方議員の場合、どんなにメチャクチャやっても「まあ、そういうおかしな議員もいますよね」とスルーしていたからだ。それが最近、ひょんなことで地方議会に注目が集まっている。
もうお分かりだろう、「号泣県議」こと野々村さん(11日付で辞職)だ。
政治家としての仕事を放棄
彼のおかげで、「政務活動費」というカネがいかにバカバカしく、高給取りの議員たちの「生活費」にしかなっていないことが明らかになった。
しかも、兵庫県議会は彼を「虚偽公文書作成」で告訴するんだとか。本来ならば国民の税金なわけだから「業務上横領」で追及すべきなところを、形式犯でうやむやにする。自浄作用がないとかいうレベルではなく、政治家としての仕事を完全に放棄する愚行だ。というよりも、似たようなイカサマをしている他の議員への飛び火を防いでいるとしか考えられない。
よく誤解されているが、地方議員はヒマだ。都議会でも昨年開催されたのは83日間しかない。時間があるので、完璧な“ストーリー”を組み立てて、「政務活動費」という「生活費」を好き勝手使う議員も少なくない。そういう連中に比べたら、「この国の議員は“政治で生計をたてること”で頭が一杯ですよ」と身をもって国民に示した野々村さんのほうがよほど「政治家」らしい仕事をした。
さて、もう1つは「号泣県議」(野々村竜太郎元兵庫県議)の問題です。あの会見は、お笑い的に言えばパーフェクトでしょう。多くの芸人は「すごい新人が出てきた。やられた」と危機感を募らせたのでは…。政務活動費の不明朗な支出として記憶にあるのは、景気動向調査としてキャバクラやスナック代を計上していたケースですね。政務活動費を使う場合、透明性の確保が大前提。第三者によるチェックが入る議会もあります。「地方から中央、そして世界へ」―。悪い意味で地方が注目された1か月でした。(前宮崎県知事)
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