米中の貿易戦争、しばらく前から「レアアース(希土類元素)」を中国が制限し始めたら、アメリカは大変なことになる、と言われていた。
ここにきて、実際に、その可能性が高くなっている。中国もその姿勢を表している。トランプはどうでるのか・・・今更、こぶしは降ろせない性格だろうから・・・
(ロイター)によれば、★≪レアアースはiPhone,液晶テレビ、コンピューター、ハイブリッド車などになくてはならない原材料と言われており、米国政府も追加関税の対象から外している≫
(スプートニク)★≪なにしろ、米国が輸入するこれらレアアースの約80%は、中国から輸入されているからだ。米国政府は、希土類元素の供給先の変更に成功しないだろう。なぜなら、世界の希土類元素の生産の81%を、まさに中国が担っているから≫
ということで、今日は勉強のために以下を見たので記録しておく。
なお、今朝の気温は16度。ウォーキングは快適。昨日5月30日の私のブログへのネットのアクセス情報は「閲覧数5,993 訪問者数2,145」。
前夜、二ホンミツバチの「待ち箱」の天板に「蜜蝋(みつろう)」を塗りなおして、今朝、探索バチが来る前に入れ替えようと4時50分にはこのところへいって作業開始。
同時に探索バチが数匹飛来した。暖かいからだろう。
もっと早くすればよかった、との思いと、これ以上早いのは(今朝は曇天でもあり)手元が暗いから難しい・・・そんな言い訳をしながら、「待ち箱」の天板を交換。今シーズ最後の分蜂のチャンスだろう。
●中国、レアアースを対抗手段にする準備進める-米国との貿易戦争で/ブルームバーグ 2019年5月29日
●中国、レアアースで米けん制 米は輸入の8割依存 習氏「重要な戦略資源」/日経 2019/5/29
●中国のレアアース、貿易交渉で武器なら米産業界に「壊滅的」な打撃/ブルームバーグ 2019年5月29日
●中国のレアアース、日本企業にも影響大きく/日経 2019/5/29
●米国との貿易戦争 中国の切り札は希土類元素/スプートニク日本 2019年05月27日
●レアアース禁輸「中国は真剣に検討」 中国紙編集長/日経 2019/5/28
●中国、レアアース対米輸出規制「真剣に検討」=国営紙編集長/ロイター 2019年5月29日
●アングル:米国が怯える中国の切り札「レアアース砲」とは/エキサイトニュース ロイター 2019年5月27日
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●中国、レアアースを対抗手段にする準備進める-米国との貿易戦争で
ブルームバーグ 2019年5月29日
中国メディア、レアアースが取引材料になる可能性を擁護する論調
習近平国家主席は今月、レアアースの関連施設を視察
中国は対米貿易戦争での対抗措置としてレアアース(希土類)における優位を利用する準備を進めていると、中国メディアが一斉に報じた。国家発展改革委員会(発改委)当局者の発言も引用されている。
中国共産党の機関紙、人民日報は29日の論説で、米国は貿易戦争で中国が応酬する能力を過小評価すべきでないと主張。中国が貿易戦争で米国に報復する手段としてレアアースを活用するかとの質問に答えるのは困難ではないとも指摘した。
人民日報系の環球時報(グローバル・タイムズ)の胡錫進編集長は中国が米国へのレアアース輸出制限を「真剣に」検討しているほか、他の対抗措置も実施する可能性があるとツイッターに投稿した。国家発展改革委員会(発改委)の当局者は中国中央テレビ局(CCTV)のインタビューで、輸出レアアースを使った製品が中国の発展を抑制する形で利用されるのを国民は望まないと述べた。環球時報や上海証券報も29日付の論説で同様の論陣を張った。
レアアースが貿易戦争の主要な取引材料になるとの見方から中国の生産業者の株価はこの数週間に上昇している。習近平国家主席は今月、対米貿易交渉の責任者を伴ってレアアースの関連施設を視察。レアアースが対米交渉での取引材料になるとの観測を高めた。
米国は追加関税賦課を予定している中国からの輸入品3000億ドル(約33兆円)相当のリストから、レアアースを除外している。米国は自国のレアアース調達の約80%を中国に頼っている。
●中国、レアアースで米けん制 米は輸入の8割依存 習氏「重要な戦略資源」
日経 2019/5/29
中国が電気自動車(EV)やデジタル家電の部材に欠かせないレアアース(希土類)の禁輸をちらつかせて米国へのけん制を強めている。中国は世界生産の7割を握り、米国は輸入の8割を中国に依存している。貿易戦争の激化に歯止めがかからないなか、中国にとって輸出規制は米国に対抗するカードになりそうだが、副作用を伴うもろ刃の剣でもある。
「中国のレアアースで作っ…
●中国のレアアース、貿易交渉で武器なら米産業界に「壊滅的」な打撃
ブルームバーグ 2019年5月29日
中国はレアアースを使った磁石の供給を制限し、圧力を最大化も
洗濯機や自動車など、あらゆる製品が打撃を受ける可能性
中国が圧倒的な強みを持つレアアース(希土類)を対米貿易交渉のカードに使うとの脅威が広がっているが、自動車から軍用機器に至るまであらゆる製品に使用されているレアアースの供給が枯渇すれば米国の産業界は深刻な打撃を受ける恐れがある。さらに、この締め付けを打開するには数年を要する可能性もある。
テクノロジー・メタルズ・リサーチの共同創業者、ジャック・リフトン氏は、中国はレアアースを使用した磁石やモーターの供給を絞ることで最大限の圧力を加える可能性があると指摘、「壊滅的な」影響が米産業界に及ぶ恐れがあると推測した。
リフトン氏は「米国で製造もしくは販売されている自動車のうち、レアアースの永久磁気モーターを搭載していない自動車などない」と述べ、「家電業界や自動車業界にとっては大打撃となるだろう。つまり洗濯機や掃除機、自動車などだ。打撃を受ける製品のリストは枚挙にいとまがない」と指摘した。
●中国のレアアース、日本企業にも影響大きく
日経 2019/5/29
レアアース(希土類)の輸出制限を巡る中国政府の動向を日本企業も注視している。2010~11年に領土問題で日中関係が悪化した際、中国は日本に対するレアアースの輸出を制限。日本企業は調達難に見舞われ、代替素材やリサイクル技術の開発を進めた。中国側が米国への輸出規制に踏み込めば価格高騰など日本企業にも余波が広がる可能性がある。
●米国との貿易戦争 中国の切り札は希土類元素
スプートニク日本 2019年05月27日
希土類元素は今日、アイフォンからからミサイル防衛システムまで、幅広いハイテク製品で使用されている。米国政府と中国政府の緊張が高まる下、中国は、米国との貿易戦争の武器として、希土類元素の供給者としての優位な地位を利用させることになるかもしれない。ロイター通信が報じた。
5月10日以降、米国は中国製品の輸入関税を10%から25%に引き上げたが、これは、米国が中国に宣言した貿易戦争の始まりに過ぎない。しかし、中国の希土類元素は、この制裁リストに含まれていない。
「冷戦の始まりだ」米中の経済対立の行く末は 諸専門家のオピニオン
なにしろ、米国が輸入するこれらレアアースの約80%は、中国から輸入されているからだ。米国政府は、希土類元素の供給先の変更に成功しないだろう。なぜなら、世界の希土類元素の生産の81%を、まさに中国が担っているからだ。米国でレアアースが生産されるのはカリフォルニア州のマウンテンパス鉱山だけ。しかし、ここで採掘された精鉱は、適切な処理のために中国に送られている。
こうしたことを背景に、国内の希土類元素のストック増加を目的とした法案を、米上院は5月に可決した。しかし、ロイター通信によれば、これまでのところ、古い蛍光灯のリサイクルのために希土類元素を採取すること以外、具体的で有効な代替案は示されていない。
●レアアース禁輸「中国は真剣に検討」 中国紙編集長
日経 2019/5/28
【北京=原田逸策】中国共産党系の新聞、環球時報の胡錫進総編集長は28日夜、米国へのレアアース(希土類)の輸出規制について「中国は真剣に検討している。中国は今後、その他の報復措置も取る可能性がある」とツイッターに投稿した。
中国の主要な経済官庁である国家発展改革委員会も同日夜に「我々が輸出したレアアースを使って製造した製品で、誰かが中国の発展を抑え込もうとするなら中国人民はうれしくない」とする声明を発表した。
習近平(シー・ジンピン)国家主席は20日に江西省にあるレアアースの会社を訪れて「レアアースは重要な戦略資源だ」と強調した。「レアアースの輸出制限をちらつかせて米国をけん制した」との見方が広がっていた。今回はけん制を一段と強めた格好となる。
●中国、レアアース対米輸出規制「真剣に検討」=国営紙編集長
ロイター 2019年5月29日
[香港 28日 ロイター] - 中国共産党系メディア、環球時報の胡錫進編集長は28日、中国がレアアース(希土類)の対米輸出規制を「真剣に検討」していると明らかにした。
同氏はツイッターで「私が知る限り、中国はレアアースの対米輸出規制を真剣に検討している。中国は今後、他の報復措置を講じる可能性もある」と述べた。
こうした中、中国国家発展改革委員会(NDRC、発改委)の高官は、レアアースは国内需要を優先するものの、国外に対しても相応の需要を満たす用意があるとの考えを示した。
レアアースは電気自動車や液晶などハイテク製品に欠かせない資源。米地質調査所(USGS)の調べによると、中国には世界の埋蔵レアアースの3割程度があり、2017年時点で中国産が産出量の8割を占める。米国は、中国製品の関税対象からレアアースなどの重要な原料を除外している。
●アングル:米国が怯える中国の切り札「レアアース砲」とは
エキサイトニュース ロイター 2019年5月27日![]()
レアアース(希土類)は、iPhone(アイフォーン)や電気自動車(EV)のモーターなどの消費財から、軍用機のジェットエンジンや人工衛星、レーザーに至るまで、幅広い製品に使われている。
貿易問題を巡って米国との緊張が高まっていることを受け、最大の供給国である中国が、レアアースを交渉材料に使うのではないかとの懸念が出ている。
●レアアースは何に使われているのか
レアアースは、EVやハイブリッド車の蓄電池のほか、最先端のセラミック、コンピュータ、DVDプレーヤー、風力タービン、自動車用や石油精製所向けの触媒、モニター、テレビ、照明、レーザー、光ファイバー、超電導体、そしてガラス研磨剤に使われている。
ネオジムやジスプロシウムなど数種類のレアアースは、EVのモーターに不可欠だ。
●レアアースの軍事使用
ジェットエンジンやミサイル誘導装置、ミサイル防衛システムや人工衛星、そしてレーザーなどの軍事装備に欠かせないレアアースもある。
その1つであるランタンは、暗視装置の製造に必要となる。
米会計検査院の2016年の報告書によると、米国のレアアース需要は世界全体の9%。そのうち米国防総省の需要は1%を占める。
●中国の供給に依存している企業は
防衛大手の米レイセオンやロッキード・マーチン、英BAEシステムズは、いずれも最新鋭のミサイルを手がけ、その誘導装置やセンサーにレアアースを使っている。3社とも、ロイターのコメントの求めに応じなかった。
米アップルは、スピーカーやカメラ、さらにハプティック(触覚)と呼ばれるスマートフォンを振動させる技術にレアアースを使っている。同社によると、1台あたりの使用量はごくわずかで、取り出すのが難しく、一般的なリサイクル業者からは入手できないとしている。
2010年以降、米政府や企業はレアアースやそれを使用する部品の在庫を増やしていると、かつて国防総省で調達を担当し、現在はノートルダム大で教えるユージーン・ゴルツ氏は言う。
同氏によると、一部サプライヤーはレアアースの使用量を減らしている。
●レアアースとは何か。どこにあるのか
レアアースとは、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの計17元素の総称。地球の地殻中に存在する。
レア(稀な)という名前だが、実際は一定の埋蔵量がある。しかし、その採掘とクリーンな精製にはコストがかかる。
中国は世界の精製能力の大半を有しており、2014-17年に米国が輸入したレアアースの80%が中国産だった。米地質調査所のデータによると、中国は2017年、世界のレアアースの81%を生産した。
レアアースを輸入する各国は、2010年に起きた日本と中国の対立を受けて、消費量と中国依存を減らそうとしているが、その取り組みは限定的だ。日本は同年、中国が政治的な理由からレアアースの輸出を止めたと指摘。単一の供給国に依存することへの警戒感が世界に広がった。中国側は、輸出を停止したとの指摘を否定している。
世界のレアアース埋蔵量の37%を占める中国と競争できる代替供給国はほとんどない。
カリフォルニア州のマウンテン・パス鉱山は、米国で操業している唯一のレアアース採掘施設だ。だが、同鉱山を所有するMPマテリアルズは、掘り出した年間約5万トンのレアアースを精製のため中国に輸送している。中国は今回の貿易戦争で、こうした「輸入品」に25%の関税をかけた。
オーストラリアのライナスは今週、米テキサス州のブルーライン社との間で、米国でレアアース精製施設を建設する覚書を交わしたと発表した。
レアアースは他に、インドや南アフリカ、カナダ、オーストラリア、エストニア、マレーシア、ブラジルで採掘されている。
●米国の関税措置はレアアースにどう影響するか
これまでのところ、米政府はレアアースを関税対象の中国製品から外している。
●中国依存を減らすには
複数の米上院議員は今月、国内供給の拡大を後押しする法案を提出した。
リサイクルも、新たな可能性として浮上している。ネブラスカ州の企業レアアース・ソルツは、古い蛍光灯をリサイクルし、蛍光管の20%を占めるレアアースを回収しているという。
(翻訳:山口香子、編集:久保信博)
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