パラグライダーのフライヤーたちは、何故、こうも飛びたがるのだろう。
JALにもANAにもTWAにもJTAにも乗らずに。ましてや頭にタケコプターが装備されているわけでもない。
なのに何故に飛ぼうとするのだろう?
昔スーパーマンのテレビを見て、飛べると勘違いしたサラリーマンがビルから飛び降りた。
中近東ではポケモンを見た幼児が、家の二階から・・・。だが、人間はいくら修行したとしても、個体進化で空を飛行する能力を得ることは無理なことだ。
クリスマス休暇というのに、ベテランのフライヤーが北尾根で墜落。幸いにも木に引っかかって最悪の事態は免れたが、右足を骨折。
ぼくらスクール生のフライトをよそに、フリーのパイロットたちが救出に向かってた。無線に生々しい情報がビシバシ飛び込んでくる。彼はベテラン・パイロットだった。
いつも、ぼくのフライトに助言をくれていた人だった。
・・・自分は絶対に怪我をしない。そんな根拠のない確信で人は空へと飛び出していく。
性根の悪い女にでも引っかかった時のように、馬鹿なことを止めようと思っても止められない。きっと死と隣り合わせのリスクが、生きていることの無常の喜びを実感させるのだろう。だが、いくら積み上げたところで、得るところがない自己満足の世界だ。
最悪の事態は、いつも突然やってくる。
それでも、パーティはステル・オープン。必死に恐さと戦いながら飛んでいる。
そういえば、インストラクターに言われたっけ。
「飛んでて楽しくない?}
「全然。恐いだけ」
「・・・なんか修行僧みたいね」
・・・来年の夏までには止めちゃうんだろうなあ。それまでのお楽しみ。
とりあえず、「ただいま」。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村
記憶に残るお弁当 下田ダイバーズ