チューク諸島にあるジープ島。6~10月にかけては貿易風が弱くなり、海も穏やかな日が多い。
行の飛行機から見た海面には一見シワがよっているように見えたが、風に押された波がしらが見えてたのだろう。
島では、太平洋の湿気をタップリ含んだ東北の風が涼を放ちながら吹き抜ける。
だから島では、日陰にさえ身を置けば心地良く、椰子の木陰に吊るしたハンモックが気持ち良い。 空には、ポツンと浮かぶ低い雲が流れ、抜けるような青空と対比をなす。リゾートダイバーに馴染みの貿易風の雲だ。
太平洋にポツンと浮かぶ島の空気はきれいだ。だから土地の人はスコールが降ってきても、洗濯物を取り込むようなことはしない。雨でびしょぬれになっても汚れることはなく、しばらくすると太陽が顔を出しすぐに洗濯物は乾く。
日が傾き、暑い午後が終りに近づくとサン・ダウナーがはじまる。サン・ダウナーとは、太陽が沈む時刻に、夕陽を見ながら酒を飲み交わすことだ。
夕陽は空気中のチリに太陽光が散乱して赤く見える。空気のきれいなジープ島では、東京のような空全体が赤くなるような夕陽を見ることはできない。
かつて日本のゼロ戦が飛び回った日々は、空も汚れて太陽が真っ赤になって沈んでいったのかもしれない。
なんてことを言い合いながら、かなり酔いが回ってくるころに、いよいよサン・ダウナーのハイライト、グリーン・フラッシュ。
太陽が西の海を焼くように水没するとき、一瞬、一秒の何分の一か、太陽の最後のカケラが緑色の閃光を放つ。水平線に雲がなく、空気がよく澄んでいなければ、グリーン・フラッシュは見られない。今回も西の水平線に浮かぶ雲でグリーン・フラッシュはお預け。次回のお楽しみってやつだ。
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