河口湖に面したカフェでお茶。そこには道路に面した芝生の庭があって、ガーデンテーブルとイスがいくつも置かれ、天気の日には庭でお茶ができるようになっている。
バスから団体の中国人旅行者が降りると、湖畔に面したサクラ並木の道路は彼らで埋まり、そしてそのガーデンテラスになだれ込んで来る。
あこがれの桜が終わった今、彼らのセルフィー欲はしゃれたお店でのカフェタイムなのだろう。
庭に侵入し椅子に腰かけ写真、そして写真、そして写真。いつまでも終わらない。
店の女性が慌てて彼らを追い出しにかかる。その繰り返し。
中国の人々のそうしたふるまいは、今やネットにあふれんばかりに書き連ねられてある。
メディアを中心に“マナーが悪い”というイメージで報道されがちだ。。
確かに電車やエレベーターの中で大きな声でしゃべったり、道幅いっぱいに広がって通行の邪魔になったりしている。
・・・だけど、それって日本人もやってね?
日本と中国は同じ東アジアの国同士で、見た目もよく似ているから、ことさら自分の欠点があげつられているように感じられるからじゃね?
日本を旅行先に選ぶ中国人観光客は、ほぼ例外なく「日本が好き」だから来てくれる。
中国にはないフォトジェニックな庭や店などがあり、写真に撮って見せればみんなからうらやましがられるからだ。そして、それって彼らだけじゃなく、同じ東アジアの国の日本人もやってること。
お互いがお互いをより深く知れば、きっと今より相手を理解でき、仲良くなれるはず。旅での出会いは、まさに“一期一会”。
目の前の人を大切に思い、より深く知ろうとすれば、たくさんの人が両思いになれるはずだ。・・・とか思ったりする。