北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、北海道の西約150キロの排他的経済水域(EEZ)に落下した。今年4発目の「暴挙」。
高い角度で飛ぶロフテッド軌道で発射。ミサイルが飛翔した時間は、過去最長のおよそ71分間。日本側は、落下地点を見切ったのか、ミサイル警報はスルー。いざという時に、弾道をしっかりとつかんでいることを相手に知らせないための対応なのだろう。
高度6000㎞に及んだミサイルは、明らかにアメリカ本土への到達を示すものであり、アメリカへ対する挑発だ。それには、国際社会が、ウクライナ情勢の対応に追われているので、今であれば北朝鮮への制裁はないと考えてのことだろう。
またそこには、たとえ弾道計算が狂って日本に着弾することがあっても、日本からの反撃はないという公算もあってのことだろう。いつまでも専守防衛の考え方でいいのだろうか。
中国はアメリカの空母を狙えるミサイルを何千発も持つようになっているし、北朝鮮やロシアも予測不能なミサイルを持っている。わが国に対して、こうした誘導弾などによる急迫不正の侵害が行われた場合、座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とはどうしても考えられない。