tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

古い矢痕 建仁寺

2012-05-15 22:48:41 | プチ放浪 都会編
 

宗建仁寺派の大本山、建仁寺。開山は日本に茶をもたらした栄西禅師。日本最古の禅寺だ。
建仁寺の勅使門の扉には戦乱の矢の痕がある。
この門は、銅板葺切妻造の四脚門で、鎌倉時代後期の遺構。
平清盛の六波羅邸の門、平経盛の館門、あるいは、平重盛邸の門を移築したなど諸説がある。

矢傷を受けたのは、「承久の変(1221年)」とか、「六波羅の二月騒動(1272年)」、「元弘の変(1331年)」などと言われているが定かではない。門は応仁の乱(1467年)の頃移築されたらしい。
パリの古い建物にも第2次世界大戦の銃弾の痕があり、こうした昔の戦争の名残を見ると、その時、はたしてどんなドラマがあったのだろうと想像をめぐらせてしまう。
特異な想像力があれば古い矢痕を元にして司馬遼太郎ばりの物語が書けるのだろうが、当時の社会の基礎知識もなければ読者の興味を引き付ける文才もないのでブログの記事で甘んじるしかない。

・・・それでも、「平家にあらざれば人にあらず」と言われた当時の武士社会において、平家一族の館門に弓を射るとなればただ事ではすまない。やはり、戦争で受けた傷跡とみなすのが良さそうだ。

いずれにしても、この矢が人を射たものではないことを祈るしかない。
その祈りも含めて、建仁寺法堂で、静かに手を合わせる人の姿には心を打たれるばかりだ。 


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