平安神宮は1895(明治28)年に平安遷都1100年を記念して創建。同年に、日本初の営業電車となった今はない京都市電伏見線が開業。同年開催の第4回内国勧業博覧会(上京区岡崎)の開幕に合わせて鴨東線 木屋町二条 - 岡崎円勝寺町 - 岡崎博覧会場 - 南禅寺橋(後の南禅寺前) も開業。
この日本初の京都市電伏見線は、琵琶湖の水を京都まで引くことによる日本初の水力発電が行われ、大量の電力を確保するのが容易だったこともその理由のひとつだ。
南禅寺境内にはアーチ型煉瓦造りの水路閣が作られた。
こうした動きは、東京遷都に伴い京都が衰退してしまうのではないかという懸念あったためといわれている。
京都市電は、その後の自動車の普及により乗客の減少がつづき経営が困難となり順次廃止されていった。
一方、南禅寺の水路閣は、延長93.17メートル、幅4.06メートル、水路幅2.42メートル、煉瓦造、アーチ構造の優れたデザインを持ち、いまも毎秒2トンの水が流れている。
京都でも有数の美しい景観だ。
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