スペースXの宇宙船クルードラゴンが18日午後、地球周回旅行を終えて米南部フロリダ州沖に着水し帰還した。乗客は民間人4人。
だれでも宇宙へと旅立てる時代がまた一段と近くなった。
20年前、新材料の国際開発プロジェクトにかかわってた頃、国際シンポジウムで米軍の戦略的材料のリサーチャーに、東京-L.A.を3時間で結ぶ超高速旅客機の構想を聞いた時は、米国はいったいどこまでやるのだろうと首をかしげたことを覚えている。
日本は戦後の20年間、ジェット機の開発を止められていた。三菱重工の航空機部門など・・・優秀なエンジニアたちは、やむなく自動車の開発に回らざるを得なかった。
科学が加速的に進歩する20年の年月は長い。材料開発はともかく、いまだに、航空機の開発は日本は欧米に後れを取っている。
米国の航空機メーカーに対抗のため、西ドイツDASAとフランスのアエロスパシアルが組んでエアバスを開発したのとは対照的だ。
極超音速機は、米国ビーナス・エアロスペースにより、東京-L.A.を1時間(マッハ12)で飛ぶ成層圏飛行ジェット機の開発プロジェクトが進行中だ。
先進国は、鉄鋼などの廉価製品(第一次産業)を発展途上国に譲り、旅行・サービスなどといった高付加価値のサービス業(第3次産業)に特化すべきと20年前に提案を受けたことを思い出す。
かつて夢だった斬新なコンセプトが今、現実になっていく。「宇宙」は高度約50マイル(約8万メートル)から始まる。宇宙旅客船「スペースシップ」はすでに、速度マッハ3、高度55.45マイル(約8万9000メートル)に到達している。
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