古くから遊牧民として生き、イスラム教徒の多い国、キルギス。70年にわたるソ連時代に、ロシア文化の影響を受けながらも、彼らの伝統的な食卓は中国の西域やモンゴルからシルクロードを通って伝わった遊牧民の料理だ。
中国西域も、そして、モンゴルも、それらの影響を受けたキルギスも、インスタ映えする料理ではない。今ではいろんな料理があるのだろうけど、アジア各国にある「包(パオ)」料理のキルギス版、「マントゥ」も代表例。小麦粉で作った皮で細かくした肉と玉ねぎ、ジャガイモを包んで蒸した料理。日本の小さなおにぎりほどの大きさ。2個も食べれば、中に詰まったヒツジの肉でお腹いっぱいになる。さらに乗って出てくるのはその2倍。
インスタ映えするカラフルな料理って、基本的に添加物やら化学調味料やらの産物だと思ってる。これに対し、色彩的にさえない、インドや、モンゴル、キルギスあたりの茶色系の料理はスローフード。愛情をこめて時間をかけて作った料理だ。まずいはずはない。
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