1975年、火星探査機バイキング2号が、火星・アレス渓谷のツインピークス(二つの丘)で11個の微弱な生体反応を観測していた。
しかし、この事実が公開される事は無かった。
11年後の1996年12月、火星探査機「マーズ・パズファインダー」がNASA(アメリカ航空宇宙局)により科学的データー収集の為に打ち上げられた。
そして、同じ年の同じ時間に火星離着陸探査機「マーズ・バックファインダー」が極秘に打ち上げられていた。
コンピューターに打ち込まれたミッションは、謎の生体物質の回収・・・
そして1年後、5個の卵形の岩と、文字が刻まれた5枚の石版からなる、11個の謎の生体物質はUMA研究局に持ちこまれた。
石版の文字は太古の神代文字に似ており、解読の為に日本に送られた。
そして6個の岩卵は、石ではなく金属、それも生きている金属である事が発見された。
無数の金属細胞の固まり。
その中心に他とは異なる、カプセル状の細胞があった。
まるで脱皮を待つさなぎのような・・・
それは、6年後の暑い夏の日に突然始まった。
かたい殻を脱ぎ捨て、金属の昆虫「メタルインセクト」が孵化したのだった。
はい、以上が2003年に㈱あっぷる より販売されたラムネ菓子付き食玩具「メカ昆虫 メタルインセクト」の導入ストーリーでござる。
今宵は謎の金属生命体メタルインセクト(全6種、各2タイプ、300円)よりカブトムシ型のメタルインセクト、メタルビートル・メタルアップタイプ(①、メタルビートル・メタルアップタイプ、300円)の襲来でござる!
本品はチープTOYの老舗Jamが販売した「未来昆虫」のカブトメカ(販売年不明?オープン価格)の2003年度の食玩販売仕様で、完成品販売となっているでござる。
パッケージ及び説明書は6種共通で、中身の6種は選べるものの、通常商品のダークネスタイプ(①、メタルビートル・ダークネスタイプ、300円)かメッキ仕様のメタルアップタイプまでは選べないでござる。 しかし、1BOX(12個いり)を箱買すれば12種コンプリートできたそうでござる?
なお、拙者は本品のバリエーション商品を幾つか所持しているのでメタルアップタイプのみしか購入しなかったでござるが、パッケージ写真を見る限りではダークネスタイプはメッキ部分がグレー(銀?)の成型色で組み立てられているでござる。
更に両タイプ共にシールが廃止され、目などの一部塗装処理が行われいるでござる。
まあ、本品の場合はメッキされたメタルアップタイプの方がアタリでござろうな?
では、昆虫形体からロボット形体にスーパーメタモルフォーゼ!でござる。
相変わらず元ネタはタカトクトイスの「機甲虫隊ビートラス」のビートガトル(?円)の廉価版商品(別メーカーより販売?)の金型を購入して簡易組み立てキットに改良(?)した商品だけにプロポーションは良いでござる。
しかし、メッキされたロボットモードの脚部は少々チープに見えてしまうのが残念でござる。
なお、本品元であるカブトメカが最初に販売されたのか分らないでござるが、金型はイロイロ使い回されて名前や箱の違いだけでなく、キットタイプや完成品で販売されていたる、セット販売などなど知られざるバリエーションが続々でてくる商品でもあるでござる。
まあ、それだけカブトムシ系昆虫ロボット玩具の需要は大きかったので、何年か置きにパッケージと名前を変更して販売されるわけでござるよ。
チープTOY界のベストセラーとでも呼ぶべき商品でござるな。 (笑)
なお、最初に紹介した「メカ昆虫 メタルインセクト」のストーリーは上文のみで、メタルビートルが如何な存在で何を行動するのか、11個の謎の生体物質と商品数6種2タイプの数字が合わない謎など一切紹介していない謎の金属生命体のままで終わらせているのが如何にもチープTOYらしい商品でござる。
う~む・・・ 後のストーリーはユーザーに丸なげでも、もう少し情報が欲しいでござるよな? (笑)