チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

ヘイト船長とラヴ航海士 ~鈴木慶一produced曽我部恵一~

2009年01月14日 | 読む見る聴く&思う


昨年末、風邪ひいたアタマでぼんやりと「ミュージック・ステーション」という
ふだんなら見ない番組を見ていて一瞬「んんっ」と目を疑った。
歌手としてテレビに出ることなどめったにない人がそこに映っていたから。
意外なことにミュージック・ステーションの2008年ベストアルバムとかなんとかに選ばれてたみたいで。
なんにせよ若ーい頃から好きな歌い手さんの新しく出したCDが注目されてるのはうれしい。
ましてやこのCDはおとうちゃんにわたしから贈ったクリスマスプレゼントだったから。


鈴木慶一はわたしの理想の男。
といっても「わたしが男だったらこういうふうに行きたい」っていう理想。
伴侶をもたず(一度持ったが失敗)ひとりで飲んでひとりで聴いてひとりで観て
好きなようにプラプラしてるようで
かたや映画音楽やプロデュースのしごともこなし
かたや売れないCDをもっそりとつくり続けるファン泣かせなミュージシャン。

ひとりで孤独でいることしかできない自分を知ってる男

これが理想の男。

このジャケットにはかなりぐっとくる。
酒とレコードがあって船でどこにでもいける。



     おー、阿呆船よ、何処へ      written by 鈴木慶一

           夜には  橋を渡って
           過去と 話がしたくて
           錆びついた  阿呆船の
           舫い(もやい)綱解いて 川を下る
   
           穴の空いた デッキシューズに
           冷えた夜霧と
           暗闇が 忍び込む


           次の夏が来る前に
           新しい  靴を買おうか
           ふらふらと  阿呆水の
           泡を背負って   河口に出る

            さあ  悲しみが 逆流する時が   もうすぐ来る
            さあ  喜びと    すれ違う間   船を進めて  いよう

           夜明けに住む    過去は繋ぐ   
            舫い綱で
            この船を    阿呆結びに
   
           朝には  橋の真下で
           あなたが  恋しくなって
           超満員の   阿呆電車
           通り往くのを    ずっと待ってる

           舫い綱で  この船を
           線路に縛って    ずっと待ってる


                                      all  right  船長 ・・・