小松武幸著『ママが生きた証』を読んだ、辛かったが読み終えて涙が溢れた
「人に歴史あり」とはよく言われる言葉だ。そしてまた、10人いれば10人の人生があるとも言われる。現役で働いていた頃、みんな笑顔で玄関を入ってくるが、その裏にはみなさん様々な困難も抱えておられるのだろうなと思ったりもしていた。
生涯健康で生活も不安もなく生きて行かれる方もあれば、仕事や経済的に、或いは子育てにご苦労されながら生きている方々も少なくない。どんな状況が、幸せなのかは、その人その人で異なると考える。
そんなことを思いつつ、小松武幸著『ママが生きた証』(講談社刊)を読んだ。著者のパートナー(一般的には「妻」がわかりやすいかも)が、妊娠4ヵ月くらいの時に乳がんの末期(ステージ4)と診断される。
この本によると、ガンの治療の場合には、ますばハーセブチン(分子標的薬)を使ってガンの増殖や転移を防ぎ、次に勢いの止まったガンをタキソール(抗がん剤)で殲滅するそうだ。ところが、ハーセブチンを使用すると妊婦の場合には「羊水が減少」して胎児に影響の出る可能性大で、これまだ前例がないと言われたそうだ。
パートナーのいのちを取るのか、赤ちゃんを取るのか、 小松夫妻は思い悩み、そして決断する。そして、待望の我が子は誕生する。そんな日々を克明に記録している。病状との関係で「後手後手に回る」経験もし、「先手必勝」と言う言葉がパートナーからは出されてもくる。
こんな夫婦の闘いを感動的に読ませていただいたが、やはり辛いものがある。マイ「読書ルーム」(カフェ)で読んでいて、涙が流れて恥ずかしい思いもした。様々な困難を乗り越えた誕生したお子さんの、健やかな成長を願ったりもした。
今年も元気に誕生日を迎えられた、たくさんのお祝いメッセージも含め感謝した
前期高齢者に入ってはいるものの、気分だけは若い気持ちでいる。「美しく老いる」を50歳に突入した頃からの私の課題としていたが、顔やスタイルは「美しく」にはほど遠いが、せめて生き方だけは「美しく老いている」感じになればと願っている。昨日は誕生日だった。
そんな私にでも、少なくない方々から、フェイスブックやスマートホン・携帯などから、「お誕生日おめでとう」のメッセージをいただいた。その一つ一つに、温かい心がこもっている。それが嬉しいし、ありがたいことと感謝した。
また昨晩は、孫たちに囲まれてプレゼントをもらったり、お誕生日ケーキも楽しませてもらった。ま、ケーキは孫たちが食べるのを楽しみにしているのだが。
ともあれは、今年も元気にお誕生日を迎えることができたことに、心から感謝している。私のような年齢になると、一年一年が勝負なので、来年もまた同じような時間が迎えられることを願っている。今日からは、また新しい一歩の始まりだ。今日は出勤日であり、この年で仕事に行けるのも嬉しい。これまた、感謝だ。神様、ありがとう。