東京国立近代美術館で開幕した「高畑勲展」、何とかして観に行きたいもの
私が参加していた岡山市職労は、文化の取り組みを大切にしていた。職員がパサパサに乾いた感性では市民としっかりと向かい合うことはできないとして職員一人一人がみずみずしい感性を保ち続けるよう、文化の取り組みを重視していた。
そして、それまでの自治研集会から、市民とともに市政と仕事を考えるため「市民のつどい」へと名称も内容も変更して開催することとなった。それが1992年のこと。その第一回の「つどい」の記念公演は山田洋次監督、前夜祭として山田監督の「息子」を上映した。
それをご縁に山田洋次監督の新作が製作される度に、「特別試写」として公開前に上映もさせていただいた。また「山田洋次フェスティバル」も開催させていただいた。それは寅さん・渥美清さんが亡くなられた年。
そんな「市民のつどい」の第二回の記念公演は大林宣彦監督、そして三回目が高畑勲監督だった。この時上映したのは「平成狸合戦ぽんぽこ」だった。
とても前置きが長くなかったが、そんなことで高畑監督とのご縁をいただき、年賀状のやりとりもさせていただいた。
そんな高畑勲監督の最後の講演を拝聴したのが、昨年2月の「永瀬清子の詩の世界」でのこと。高畑監督は公演中もずいぶんと咳き込まれシンドそうであった。しかし、その直後の4月に永遠の旅立ちをされるとは思いもしなかった。
最後の作品となった「かぐや姫の物語」では、アニメの新しい世界を作り出した高畑監督の次回作を楽しみにしていたが、それを見ることは叶わなかった。とても残念だ。
4 さて、そんな高畑監督の展覧会が、今日・2日から東京国立近代美術館で開幕した。お世話になったお礼兼ねて、何とかして観に行きたいと考えている。
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