安田記念はやはり斤量に注目すべきだろう。マイル戦で牡馬58K、牝馬56K、そして3歳牡馬54k、斤量差が勝敗を左右するはずだ。
とくに影響を受けるのが牡馬の58Kで、この斤量は安田記念以外ではGⅠでは天皇賞だけだ。今年のメンバーで58Kを経験しているのはカラテ、ヴァンドギャルド、サリオス、カテドラル、ダイアトニックの5頭で、カラテ、ヴァンド、サリオスは安田記念で経験したもので、カテドラルは東京新聞杯、ダイアトニックはキーランドカップだ。残念ながら5頭とも結果を出していないだけに、今年も厳しいと見るべきだろう。
ちまみに昨年、復活Vを遂げたダノンキングリーだが、前年の安田記念、秋天で経験していたことは注目に値する。
一方、56Kを経験している牝馬となると、ロータスランドだけで、京都牝馬S(2月阪神)で最重量ハンデで勝っている。ただし、距離は1400だった。
今回3歳馬の出走はセリフォスだけで、朝日杯2着、NHKマイル4着とマイルGⅠの好走歴は侮れない。その流れから注目すべきは、シュネルマイスターだ。3歳時にNHKマイルを勝った勢いで当レースに挑戦し、3着と好走している。その後も毎日王冠1着、マイルCS2着と好走しており、今年は人気を集めそうだ。今年は3月のドバイに出走しただけだが、そのあたりがカギになりそうだ。
そんな中で、注目すべきなのが、ヴィクトリアMの2、3着馬、ファインルージュとレシステンシアだ。56kこそ未経験だが、高速決着必至の状況になれば、スピード対応力の違いで断然優位に立ちそうだ。ロータスランドもマイルで勝った経験があるだけに、侮れない。
牝馬3頭、セリフォス、シュネルマイスターの5頭で勝負するか。