米中関係の悪化は何処まで行くのか
前回、米中貿易交渉の場は「競いの文化」の文化圏の中にあるのか、それとも「争いの文化」圏にまではみ出しているのかの検討を試みました。
両国の本心はわかりませんが、形としては「争いの文化」圏にはみ出している可能性が高いように思われるといった判断になるのではないでしょうか。
「争いの文化」は「競いの文化」より、人間の文化の程度としては「低い」ものですから、そのせいで世界中が迷惑するということになっているようです。
直接に低レベルの交渉(関税の引上げ競争)に引きずり込んでいるのはアメリカですが、その原因の大きなものは、中国が国際的なルールを守らないことにあるのでしょう。
まさに「どっちもどっち」という状態ですが、こうした問題は、どちらかが努力して「争いの文化」を避け、「競いの文化」の中で問題を解決しようとすれば、人類社会の進歩に資する事になるはずのものです。
常識的に言えば、覇権国として世界のリーダーを自任してきたアメリカが「競いの文化」の中で解決しよう、中国は国際的なルールを守って行動しようというリーダーシップを発揮すべきなのでしょうが、 そのアメリカが、自らルールの逸脱をするような状態なのです。
それでは当然、相手にルールを守れといっても権威がないのでしょう。そこで「争いの文化」にレベルを落とし、世界が大いに迷惑する「争いの文化」レベルの交渉に持ち込んでしまっているというのが今日の現実となったのでしょう。
そこで、矢張り問題になるのは、アメリカの文化がそのレベルに落ちているのか、それとも、偶々アメリカの現政権のレベルがそのレベルに落ちているのか、ということです。
より多くの人の意見は、アメリカは健全な常識「競いの文化」のレベルで問題を解決すべきだという常識を今でも維持しているはずだ。
ただ、残念ながら今の政権がそのレベルに達していないだけだ、というものではないでしょうか。
アメリカ国内の現政権への批判や揶揄、などがそれを示しており、中間選挙で、民主党が勝ったことはその証拠という見方は多いようです。
しかし、前回の大統領選で共和党が勝ったことも事実ですから、その順序で考えてみれば、前回の大統領選の時、アメリカは選択を誤ったという事で、そして今その失敗の結果が現実となり、アメリカは反省しているということになるのでしょう。
ならば、「誤って、改むるに、憚ること勿れ」ということになるわけで、その日が早く来ることを期して待ちましょう、ということになります。
さてこれからの事態の推移はどうなっていくのでしょうか。我われには見守る事しかできないのですが、しっかり見守りたいと思うところです。
前回、米中貿易交渉の場は「競いの文化」の文化圏の中にあるのか、それとも「争いの文化」圏にまではみ出しているのかの検討を試みました。
両国の本心はわかりませんが、形としては「争いの文化」圏にはみ出している可能性が高いように思われるといった判断になるのではないでしょうか。
「争いの文化」は「競いの文化」より、人間の文化の程度としては「低い」ものですから、そのせいで世界中が迷惑するということになっているようです。
直接に低レベルの交渉(関税の引上げ競争)に引きずり込んでいるのはアメリカですが、その原因の大きなものは、中国が国際的なルールを守らないことにあるのでしょう。
まさに「どっちもどっち」という状態ですが、こうした問題は、どちらかが努力して「争いの文化」を避け、「競いの文化」の中で問題を解決しようとすれば、人類社会の進歩に資する事になるはずのものです。
常識的に言えば、覇権国として世界のリーダーを自任してきたアメリカが「競いの文化」の中で解決しよう、中国は国際的なルールを守って行動しようというリーダーシップを発揮すべきなのでしょうが、 そのアメリカが、自らルールの逸脱をするような状態なのです。
それでは当然、相手にルールを守れといっても権威がないのでしょう。そこで「争いの文化」にレベルを落とし、世界が大いに迷惑する「争いの文化」レベルの交渉に持ち込んでしまっているというのが今日の現実となったのでしょう。
そこで、矢張り問題になるのは、アメリカの文化がそのレベルに落ちているのか、それとも、偶々アメリカの現政権のレベルがそのレベルに落ちているのか、ということです。
より多くの人の意見は、アメリカは健全な常識「競いの文化」のレベルで問題を解決すべきだという常識を今でも維持しているはずだ。
ただ、残念ながら今の政権がそのレベルに達していないだけだ、というものではないでしょうか。
アメリカ国内の現政権への批判や揶揄、などがそれを示しており、中間選挙で、民主党が勝ったことはその証拠という見方は多いようです。
しかし、前回の大統領選で共和党が勝ったことも事実ですから、その順序で考えてみれば、前回の大統領選の時、アメリカは選択を誤ったという事で、そして今その失敗の結果が現実となり、アメリカは反省しているということになるのでしょう。
ならば、「誤って、改むるに、憚ること勿れ」ということになるわけで、その日が早く来ることを期して待ちましょう、ということになります。
さてこれからの事態の推移はどうなっていくのでしょうか。我われには見守る事しかできないのですが、しっかり見守りたいと思うところです。