こんばんは、同期の西坂君から紹介いただきました福岡大好き芸人ことヨット部新4年の高山です。
最近のヨット部は福岡出身勢が増えつつあり嬉しいです(現在4名)。
福岡はブラックホールと呼ばれることもあり、一回帰省してしまうとなかなか東京に戻ってくるのが難しいんですよね。ちなみに、1年生の時は1月に授業も試験もなかったので丸々1か月福岡に帰ってました。笑
皆さんもぜひ福岡にお越しください。
僕もこのブログ企画が始まってからどういう記事を書こうか考えていたのですが、まさか前日と内容が少し被るとは…
やっぱり、4年生にもなると書こうと思う内容が似てくるものなんですかね。
ということで、今日は僕の座右の銘について書こうと思います。ちなみに、ヨット部は年度初めに名簿に座右の銘を書くんですが、他の人の座右の銘を見るのはとても面白いですよ。
「1パーセントの改善」
マージナルゲインとも呼ばれます。日本語で平易にいえば「塵も積もれば山となる」ですかね。(ちなみに1.01の365乗は37.8倍になるそうです。すごい成長...)
この言葉は自転車ロードレース界の名将、デイブ・ブレイルスフォードによる言葉で、日々のあらゆる場面での改善への絶え間ない努力が最終的には大きな進歩につながるというものです。
現に彼がGMをしていたチームスカイではレースの技術面だけでなく、「最適な手洗いの実施」や「自分がよく眠れる枕を見つけてホテルに持参する」といったところから改善を始めて最終的には当初の目標を上回って創設3年目にツールドフランス優勝を果たしました。
ただ、この言葉にはもう一つの意味が潜んでいると私は考えています。それは、プラス1パーセントになる習慣を選択した人としなかった人の差は最初は小さいもののしばらくしたら取り返しのない差につながる、というある種の危機感です。
どんなスポーツでも本番での晴れやかなパフォーマンスが注目されがちですが、本番でいいパフォーマンスをするためには日々の小さな積み重ねが重要なわけで。ただ、その全ての積み重ねに競技面生活面分け隔てなく同じ重要性を感じて改善に取り組めているのでしょうか。生活面の積み重ねは結果に結び付くのに時間がかかるため見過ごされがちですし、成功の直接の要因と言いづらい面も多々ありますが、後悔する際には必ず要因の1つとして挙げられると思うんです。「あのとき枕を変えたからレースでいい順位をとることができた」と成功を振り返ることはないかもしれませんが、「あのとき枕を変えなくて眠りが浅くなったからレースに集中できなかった」と後悔することは往々にしてあるのではないでしょうか(例が下手ですみません)。
後悔はやっぱり先には立ってくれないんですね。
今回座右の銘をテーマに書こうと思ったのは1年生に僕の後悔の1つを知ってほしかったからです。もっと4年生と切磋琢磨したかった。もちろん練習で手を抜いたつもりは一切ないですが、それでもあの寒い冬、暑く長い夏に日々あと1パーセント粘ることはできたのではないかということ。4年生がいなくなって自分が最上級生になってからそう思うようになりました。みんなにはそう思ってほしくないのです。
私ももうこれ以上後悔したくありません。
「あのときあぁすればよかった」とか思ってこの先の人生でヨットにわだかまりを感じながら生きたくないのです。好きなスポーツ、そして、真剣に取り組んだスポーツだからこそ嫌いになりたくない。この思いは日に日に強みを増しています。
この記事を書いてみて自分の改善すべきところに改めて気づかされました。書いてみると頭で考えるときと比べて自分の思いが整理されていくような感じがいいですね。(普段は技術や目標をノートにしたためてばかりで、自分の思いを紙面に綴ることがほぼなかったので・・・)先代の角出さんの備忘録みたいに今後も定期的に書いてみようかと思います。
最後になりましたが、胸を張って引退できるように、残りの1年間この座右の銘を改めて胸に刻んで頑張ります。
明日は新2年生の天木君です。年末は部員数名でスキー場で過ごしてたみたいでいい年末を過ごせたようです。僕も行きたかったんですがすでに福岡にいたので…笑
ご期待ください!
2018年度東京大学運動会ヨット部主務
高山元哲