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坂本龍一氏とルイ・ヴィトン、「森再生」の協定調印
2009年9月7日19時40分
「ルイ・ヴィトンの森」を訪れた坂本龍一さん(左)とルイ・ヴィトン5代目当主パトリックルイ・ヴィトンさん=長野県小諸市
ルイ・ヴィトンが長野・小諸に進出か?――フランスの高級ファッションブランドの名を冠した「ルイ・ヴィトンの森」が7日、誕生した。音楽家坂本龍一さんの提唱する森林再生プロジェクトに同社が共鳴したもの。小諸市内にある広さ約100ヘクタールの原生林が名実ともに生まれ変わる。
2年前に坂本さんが持ちかけた企画で、ルイ・ヴィトンと坂本さんが設立した団体とが同日、協定書に調印した。ヴィトン側は、創業者が仏・ジュラ山脈の山すそ出身で森に関心が深く、04年には同社の製品輸送の60%を空輸から海上輸送へと切り替えた。そうした環境問題の取り組みの延長で坂本さんの提案に応えたようだ。協定によると、ルイ・ヴィトンは今後3年間にわたり、間伐や下草刈りなどの整備資金約1千万円を負担する。
「品質の高いものづくりには、良い素材を育む自然を大切にする必要がある」とは、調印のために来日した5代目当主パトリックルイ・ヴィトンさん。坂本さんは今回の協働について「何につけても格好良くないと続かないし、広がらない。エコにはファッションが必要だし、(有名ブランドの協力は)それだけエコが浸透してきた証しだと思う」と話した。(編集委員・高橋牧子)