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打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫) 米原 万里 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
これも 買ったよ と 以前書きましたけど、やっと読み終えました。(途中で、あれもこれも と 読みたくなり 買いたくなるものですから)
彼女の読書量、半端なものではありません。
これだけの情報を駆使しながら通訳業を続けてこられたのですねえ、と 改めて感心しました。
本を読み どんどんと知識を吸収する中で 初めて 通訳はできるんですね
と 強く感じたこの本のすごさでした。
手話通訳者もマナばねまなりません、たとえ彼女の何分の一でしかなかっても…。
彼女は書いています
「…現在、曲がりなりにも私が母語の日本語と第一外国語のロシア語を使いこなし、両社のあいだを行き来する通訳という仕事で口を糊することができるのは、二つの言語で多読乱読してきたおかげだと思っている。新しい言葉を身につけるためにも、維持するためにも、読書はもっとも苦痛の少ない、しかも最も有効な手段である。だから、
『通訳になるにはどのくらいの語学力が必要なのでしょうか』
と尋ねられるたびに、私は自信満々に答えている。小説を楽しめるぐらいの語学力ですね、と。そして、藁に付け加える。外国語だけでなく、日本語でも、と」