この市長さん、いったいどうなってしまってんだろう? 話題には事欠かんけどな。
阿久根市長の親族企業、最低価格と1円差で落札
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長の親族が経営し、市長自身も社員となっている土木工事会社「三笠興産」が、市が2月に行った公共工事の入札で、落札できる下限の最低制限価格より1円高い価格で落札していたことがわかった。
市議が追及しようとした入札は、市総合運動公園ののり面修復などの施設整備工事。市は落札できる上限の予定価格は事前公表し、2月26日に指名競争入札を行った。9社が参加し、三笠興産が446万477円で落札。最低制限価格は446万476円だった。同価格の前後6円に3社が集中していたという。
市の規則によると、最低制限価格は、市長が予定価格の10分の7以上の範囲で決定。関係者は「市長以外には知り得ない機密事項」と指摘している。
市長は三笠興産の元社長で、現在は市長の妹が社長を務めている。
読売新聞の取材に対し、三笠興産は「メディアに話すことは一切ない」とし、竹原市長にもコメントを求めたが回答はなかった。
阿久根市長、一般質問を2日続けてボイコット
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)は19日も市議会への出席を拒否した。
市長の議会ボイコットは6回目。市長は読売新聞など一部マスコミによる議場内での撮影禁止を求めており、要求が受け入れられない限り、出席を拒否する、としている。
一般質問は18、19日の2日間で、市議計11人が登壇する予定だった。19日は午前10時に開会したが、市長席をはじめ執行部席は空席。
浜之上大成議長は「地方自治法で義務づけられている出席を拒み、無責任な態度をとり続ける市長は、議会だけでなく、傍聴者や市民に説明する必要性も考えていない」と述べ、休憩を宣言。議会運営委員会を開き、「市長が出席を拒んでいる以上、一般質問はできない」として散会を決めた。
市議会は20日から休会し、26日の本会議で一般質問や新年度予算案の委員長報告、採決を行う。
その後、市総合計画に対する審議に入り、4月19日に最終本会議を開く。
給与未払い、阿久根市の敗訴確定…控訴せず
鹿児島県阿久根市で庁舎内の職員人件費に関する張り紙をはがして懲戒免職になった元係長の男性(45)に対して、未払い給与やボーナスを支給するよう市に命じた3日の鹿児島地裁判決について、市は18日の控訴期限までに控訴せず、市の敗訴が確定した。
竹原市長は昨年7月、男性を懲戒免職にした。男性は同8月、処分取り消し訴訟を起こすとともに、行政事件訴訟法に基づき効力停止を申し立てた。同地裁は同10月、効力停止を決定したが、竹原市長は男性の復職を拒否。給与やボーナスの支払いにも応じていない。
3日の地裁判決では、財産の差し押さえができる仮執行も認めており、地裁川内支部が強制執行の手続きに入っている。