朝日新聞はビルマのアウンサン・スー・チーさんの釈放についてすべての政治犯を釈放すべきだとオバマさんが語ったと次のように報じています。
オバマ米大統領は「野党が組織的に口を封じられ、投獄され、政治プロセスの変革に関与する機会を奪われている事実に変わりはない。全政治犯を解放すべき時だ」と迫った。キャメロン英首相は「あまりにも遅い」と批判。欧州連合(EU)は軍政の「民主化プロセス」へのスー・チーさんの完全参加を求めた。
その前にオバマさん、イラクやアフガンでの殺人行為をやめてグアンタナモでの捕虜虐待をすぐにやめてください。
グアンタナモもキューバが返してくれ言うてはんのに一向に返却しようとはしてません。
菅首相は、「日米同盟」ばかりではなくそのことをはっきりというべきです。
以下は、日本アムネスティのHPからの引用です。
オバマさん、公約はどうなったの?
ー グアンタナモ収容所・最新Q&A ー
大統領就任直後にグアンタナモ収容所の1年以内の閉鎖を公約したオバマ大統領。
その期限である2010年1月22日を前に、大統領は、閉鎖の実現は難しいと発言しました。
公約から1年が経過し、グアンタナモ収容所はいま、どうなっているのでしょうか。
2009年10月に来日した元被収容者のトルコ国籍のムラット・クルナズさん。テロと無関係であるとわかった後も、家族がいるドイツへの送還がなかなか実現しなかった。
Q. 現在、グアンタナモの被収容者の数は?
198人です。そのうちの約半数がイエメン国籍です。
そのほか、アルジェリア、リビア、チュニジア、シリア国籍者などが収容されています。
Q.収容されている人たちの状況は、どうなっているの?
今も収容されている人たちの大多数は、これまでに、どんな罪でも起訴されていません。アムネスティは、明らかな刑事犯罪容疑で起訴して公正中立な裁判にかけるか、起訴しないのであれば釈放するよう米政府に訴えてきました。
米政府は、オバマ大統領就任後も、前政権が「敵性戦闘員」と見なした人たちの罪状も裁判もないまま収容しつづけています。被収容者の何人かを連邦裁判所で裁くことにしましたが、何人かは軍事裁判にかけるという選択肢を残しています。軍事裁判所は、国際的な公正な裁判の基準から程遠いものです。
被収容者のうち、ひとりはニューヨークの地区裁判所で裁かれることになりました。また別の5人は、「9.11」に関与した容疑で、ニューヨークの文民裁判所にかけられる可能性があります。
198人のうち、約50人は、自国に送還することができません。送還されれば、拷問などの人権侵害を受ける危険があるためです。彼らは、アルジェリア、中国、リビア、ロシア、シリア、チュニジア国籍者です。
そのため、米当局、被収容者の弁護人、アムネスティをはじめとする人権団体は、ヨーロッパやその他の国ぐにの政府に、彼らの受入れを求めています。
米政府は、拷問などを受ける危険があるにもかかわらず、何人かを彼らの自国に送還しました。2004年にグアンタナモからロシアに送還された7人の元被収容者は、政治的目的で逮捕されたり、拷問を受けたり、不公正な裁判にかけられたりしました。
Q. どうして米国で受入れないの?
米国の政党政治と密接にかかわっています。複数の政治家が、グアンタナモ収容所の閉鎖を阻止するために、国民にテロの恐怖を煽っています。議員たちは誰であろうとグアンタナモの被収容者を米国で釈放しないよう追及し、また、同様な裁判所の釈放命令を阻止するため、政府もまた自ら訴訟をおこしています。
グアンタナモ被収容者の弁護人らは、米国内で難民申請を行ないました。しかし、米移民局(USCIS)は、申請者が米国の領域外(=グアンタナモ)であることを理由に申請を却下しました。
Q. 元被収容者を保護した国はありますか?
あります。フランス、ベルギー、ハンガリー、アイルランド、ポルトガル、パラオ、バミューダなどの国ぐにが受け入れました。
また英国も、英国籍者ではないけれどかつて英国に住んでいた被収容者を受け入れました。またドイツ政府は、ドイツで家族とともに住んでいるトルコ国籍者のムラット・クルナズ氏を受け入れました。
Q. 第三国での定住を認められた元被収容者は、いまどうしていますか?
多くは、グアンタナモから釈放されて喜んでいます。何人かは家族と再会することができました。
とはいえ、数年にわたる無期限で過酷な収容生活のあと、第三国での暮らしにまだ馴染めない人たちもいます。また、トラウマなど心の健康の問題もあります。
Q. ヨーロッパの国ぐには、彼らを庇護する義務があるの?
法的な義務はありません。しかし多くの人権団体は、道義的な責任はあると主張しています。
アムネスティは、ヨーロッパやその他の地域の国ぐには、グアンタナモ収容所に対する強い批判の声を行動に移し、収容所の閉鎖のために支援すべきだと訴えています。それには、グアンタナモに収容されている人びとが直面している問題への解決策を見出すことが必要なのです。