やっとの思いですね。これまで通訳士が少ないなんて理由づけに、いらいらしてきましたが、手話通訳士協会などの長年のご努力に感謝です…。
地域間で通訳士を融通するなんてことはもうずっと以前から可能だったし、私たちが主張し続けてきたことです。たとえば、外国人被告の裁判などではごくごく普通に他県から駆け付けているのですから。
政見放送の手話通訳は、候補者の政見を聞こえない有権者にきちんと伝えることがその目的であって、決して特定団体の利益のみに走らせないことを国へ強く要望します。
また、手話通訳士協会の会報「翼」には、埼玉県三郷市の手話通訳士募集広告が出ていますが、その賃金の安さにあっとおどろいています。給与205000円(社会保険、雇用保険の加入あり…と言うことはこの金額からさらに安くなるということです。)期末手当100000円(6月・12月) こんな低賃金での募集広告を職能団体が掲載することにちょっと疑問を感じてしまいました。あるいは掲載の一方で三郷市へはきちんとした賃金を支払うように申し入れなどを行っておられるのであれば、ごめんなさい。
知事選の政見放送にも手話通訳…来春統一選から
総務省は12日、都道府県知事選挙の政見放送に、手話通訳を導入することを決めた。来春の統一地方選から実施する。
政見放送の手話通訳は、総務省の規程で衆参両院の比例選で既に導入されている。各政党が収録映像を持ち込める衆院小選挙区選でも手話を付けるケースが多い。
参院選挙区選と知事選では、通訳士が少ないなどの理由で実施は困難とされていたが、総務省は知事選では、地域間で通訳士を融通するなどの方法で導入も可能と判断した。参院選挙区選についても、導入に向けた検討を続ける。
(2010年11月12日19時26分 読売新聞)