降って来るもの

写真と散文とぽえむ

a-wayの中で

2019-01-06 14:33:42 | 詩16

                   a-wayの中で


完全に夜の中で、完全にa-wayの中で

僕は密かに、目覚める

いつものように・・


気付いた夜は、警告を発する

侵入者に、宣言する

「壱時参拾壱分」

此の時刻は、俺様のものだ!と


僕はterroristに狙われた

 浮浪者のように

不細工な人口笑顔で

拝みながら、言い訳するのだが・・


闇は圧倒的で、威圧的で、高圧的で

 敵いそうになく

僕は虚しく、目蓋を閉じるのだ

 そうだ、「丑三つ刻」では

勝算はない、仕方ないのだ

黒の圧力に、抗っても

いや、刃向かう必要など

 さらさらないのだと

覚醒する意識を、説き伏せ

僕は再び、夜の部分に隷属する


夢と現、夢中と幻影

 その迷宮で

いつも繰り言にように

refrainする今昔

まだ、暗黒怪獣の、尻尾の上だ

「参時参拾分」

永遠に続きそうな

 完全a-wayの、退屈の

連鎖する、螺旋の思念よ


僕はTOKI の門番のように

緊張と弛緩を繰り返す


ようよう、夜の闇が

 自壊し始める、午前五時だ

ヤレヤレ!!

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情と情

2019-01-06 08:39:50 | 詩16

              情と情


広大無辺の無間空間を

自由に往来して、初めて

その他と個個の心情は結ぼれ

 それぞれの

幾通りもの同行二人になる


無限を切り裂くように

虚無を貫くように

 そこに

有縁のpipeは通い

 そこから

inochiのエキスを摂り合うのだ


それだから

縒り合さった一本の

情jyouと情kokoroの

鋼のようなitoを持てれば

 決して飢えたりしない

それが三本も束ね持てれば

 きっと、恐らく貴方は

生きることに不自由などしないだろう


けれど厄介なことに

そのITOの強度は永遠を示さず

そのITO の行く先は

 約束を意味して垂れないのだ

縁の糸は

いつでも簡単に結ばれるものだが

いつでも容易く切られる

 二律背反のもの

強靭さと脆さの

二者択一の撚り合せなのだ

 いつでも


それ故、その恩恵に浴するには

 おのおのの個が

覚悟の選択肢を身に着けるしかない

 風雨に晒されながら

磨き抜かれる錬磨の心情の

際立つ判断に委ねるしかない


嗚呼、しかし

その難渋の道程あってこそ

 己が卑小の存在の背景に

愛しい曼荼羅が描かれる・・

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「夢幻渡行」あと書き

2019-01-06 06:08:06 | 詩16

                      詩16「夢幻渡行」あとがき

 詩16「夢幻渡行」とタイトルを付記し、150ページを設定して書き始めた一連の詩群が、150有余の詩編を産み出して如何やら無事に区切りの着地点に辿り着きそうである。

 折しももう直ぐ、平成と名付けられて30年もの歳月を紡いだ一つの時代が終焉を迎えようとしている。膨大なその時代の移ろいの中で、元年に父を亡くしそれから20年間を孤独と闘わせてしまった母が逝って、僕はとうとう”子供には戻れない”自分を知らされた時代でもあった。

 脇目も振らず夢中になって過ごした数多の子育ての月日を経て、3人の子供たちはそれぞれに良き伴侶に巡り会いそれぞれの家庭を築きつつある現在、その幸せの中から、僕を満たされた”じいじ”に押し上げてくれるかのように「7人の孫」を授かるという幸運へと導かれた歳月でもあった。

「夢幻渡行」を始めた時空の旅の途次にも、息子たちとの同居や、更に義母も加わって四世代同居の道行きという劇的な変遷を体験。そんな日々の中で女房はめでたく”還暦”を迎え、僕は元号が変るという節目の年に、新しい呼び名になった時代の始めに、恐らくは無事に”古希”と云う慶事に辿り着こうとしている。

 そんな時間旅行の途中で僕が生み出してきた150余の詩編を一つに束ね、新しい抽斗に仕舞うには全てに亘ってグッドタイミングになった。それ故この詩集に同行させる記事はこの”あとがき”を最終にして閉じ、僕は再び新しい道程に向かって歩みだすことにしようと思う。そこに待ち受ける出合いと、未知との邂逅の日々の大いなる楽しみに武者震いしながら。じゃ、又!!と再会を約して。

                  2019-H31- 睦月 万甫

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